グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


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弾ける宅老所を活写した話題のドキュメント映画『ただいま-それぞれの居場所』がついに公開!

老舗の「元気な亀さん」ほか、すでに中堅「井戸端げんき」、そして新進「いしいさん家」、ほか駆け出し「優人」の4ヶ所の様子が、行きつ戻りつ描かれる。


どこの登場人物もそれぞれ魅力的だ。

不機嫌な元校長に、人を叩くおばあさん、パラオの唄を歌う元開拓民、風呂から出ない紳士、精神病院に懲りた元会社員、施設に懲りて独立した介護職(石井さん)、年寄りにキッスを迫られる介護職(加藤さん)…

ほかでは居場所を得るのが難しい人、現に介護保険の枠で応えられなかったり、他事業者に「大変だから」と断られたり(大変だから使いたいのに)した人たちが、続々利用している。

そして「決められた介護、やらされる介護、そういうことはやりたくない。人が必要としている介護を見つけたい」(亀さんの瀧本さん)、そういう若手の介護職が続々と加わっている。


確かに、無理なくありのまま、そのままに受け入れ、寄り添ったり闘ったりの幅は広い。
本人の思い、家族の哀しみや切なさにも、きちんと応えようとしている。
(ブログ記事『イドの病気に井戸端げんき!』参照

ただ、本当の居場所というよりは、やはり何となく仮りそめの住みかといった感じはある。多人数の集まる場所が、その強みとともに、また別の居心地の悪さはいつも生んでいるもの。
(どんなに叫び訴えても、予定調和のなかに回収されてしまうとか…)

自宅では家族と折り合えず(あるいは独居)、地域からは疎んじられ、施設は入れないし入っても出されるし、病院では薬や処置で痛めつけられる。そのなかで「ようやく見つけた、それぞれの居場所」。

行き場所がない人の最後のよりどころ、のような場所は、あちこちになくはないけど、地域で必要悪のようになっていたり、後ろ向きでモラルダウンしてしまうリスクも高い。(むしろ制度の枠内でもそれは容易…)


でも、この映画にはささやかな運営ながら、堂々と世の中に差し出せる実践がある。

そして「人間とは、人生とは、家族とは、と常に考えさせられる。介護の仕事は面白い」(石井さん)と言い切れる、謙虚だけどホンモノのプロがいる。

いま各地で30代、20代が始める通い(デイ)プラス泊まりの自主事業は増えており、そのモデルとして、自分にもできそうだし、何より愉しそう!と思える、素敵なドキュメントです。


・・・・・・・・◆ご案内◆(転載歓迎)・・・・・・

ドキュメンタリー映画「ただいま それぞれの居場所」
(宅老所・グループホーム全国ネットワーク、日本看護協会など推薦)

2000年4月1日の介護保険制度開始以降、急激に増えた介護サービスの数。その一方で、介護を必要としながらも、制度の枠組みから漏れてしまう人々も多くいる現状がある。そうした中、現在の画一的な介護サービスの在り方にジレンマを感じ、自ら理想とする介護を実現させようと施設・事業所を立ち上げた若い人たちがいる。本作は、設立から23年になるケア付き福祉施設と、介護保険制度開始以降、若者によって設立された小さな三つの施設を取材。人手不足や低賃金などの問題ばかりが取り上げられがちな介護の現場だが、利用者たちとその家族と深く関わることを望み、日夜奮闘する施設のスタッフたちの姿を活き活きと映し出していく。

4月17日(土)からポレポレ東中野にて公開中!!
上映開始時間 10:30/12:25/14:45/16:40(1日4回上映)
ポレポレ東中野 JR東中野駅西口北側出口より徒歩1分・駅ホーム北側正面
公式HP:http://www.tadaima2010.com/

【公開中の劇場イベント】
★4/23(金)12:25の回上映後 トークショー
 ゲスト:瀧本信吉さん(本作出演・「元気な亀さん」)
 
★4/24(土)12:25の回上映後 トークショー
 ゲスト:伊藤英樹さん(本作出演・「井戸端げんき」)
 聞き手:寺田和代さん(社会福祉士/ライター・クロワッサン誌「女の新聞」など)

★4/28(水)12:25の回上映後 ミニライブ
 ゲスト:森圭一郎さん(エンディングテーマ曲「君のためにつくった歌」)

★5/1(土)12:25の回上映後 トークショー
 ゲスト:石井英寿さん(本作出演・「いしいさん家」)

★5/7(金)12:25の回上映後 トークショー
 ゲスト:三好春樹さん(生活とリハビリ研究所 代表/「月刊ブリコラージュ」編集人)

以後、大阪、川崎、横浜、名古屋、京都、神戸など全国で順次公開!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グレースケアでも、制度外のみに特化して、必要な人に必要なケアを柔軟に試みています。宅老所と違うのは、通いではなく、自宅への訪問や外出、施設や病院での付添いなので、基本まったくの個人対応になることでしょうか。(それが強みでもあり、弱みでもあり)。

ちなみに、『ただいま-それぞれの居場所』に登場する4ヶ所の事業所のうち3つはご夫婦で開設し、1つも施設長は職員と結婚して引き続き運営している。仕事場と家庭が一体、まさに「ワークライフブレンド」で、ライフスタイルとしても、とってもトレンディ(汗)。

私のところのように、連れ合いはまた別のお仕事、子育て期にワークにかまけてばかりいたらば、『ただいま』といっても返事がない。『それぞれの居場所』づくりで、家に居場所がなくなったらいけませんわね。






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グレースケアの事業が、今年度福祉医療機構の助成金対象に内定しました。

先進的・独創的活動支援事業の区分に「上質なケア人材を伸ばす指名制ヘルパー事業」として申請していたもの。


当事業を一つのモデルに、介護のお仕事について、低賃金・重労働その結果、人材の質はいつまでも上がらない、故に低賃金のまま…という負のスパイラルをひっくり返し、

質の高いケアにはそれに見合うフェアな報酬を、そしていい人材が増え定着することで、さらにケアの向上につながる…という好循環につなげたい。


WAMの長寿・子育て・障害者基金は、事業仕分けで廃止されたものの、新たに補助金が創設されて今年も何とか継続とか。

もとは国庫から出る助成金3640千円、大切に、より効果的に活用できるよう勤しみたい。






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S区に一人で住む、こだわり派の加藤紗枝さん(76歳 仮名)。デイケアはどこも肌に合わず、ほとんど家に閉じこもりがちだったところ、ようやく見つけた隣町の通所リハビリ。

送迎範囲外であるゆえ、グレースケアのスタッフとタクシーで通っている。

そこで外出にも慣れ、ご本人から桜も見頃だから今度はお花見に行こう!と約束した先週金曜日。

あいにく天気がすぐれず、あらためて相談して日曜日に延期したところ、
当日の朝、ケアスタッフが確認で連絡をしたら…

「聞いてないわよ! 急に言われても無理よ!」と叱られる。

私からも慌てて連絡、約束したじゃないっすか~などとは決して言わず、連絡ゆきとどかずすいませんと丁寧にお詫び、でも桜も見頃なのでぜひ、一緒に愉しみましょう! 桜きれいですよ、行きましょ~! と明るく迫ってみたものの、

「年寄りなんだからすぐ出れないの! 私の身体より桜が大事みたいじゃない!」
とさらにキビシク叱られる。

結局キャンセル。いやこれでは今年は桜、無理か…と諦めかけていたところ、今日通所に同行したスタッフから嬉しい報告メールが。

以下引用します。


…行きのタクシーの中。花見に行けなかったので自分が撮った桜の写真をお見せすると「帰りどっかに寄って行きたいね」とポツリ。

デイケアから戻って、自宅に入ろうとすると「神田川に行ってみようか」と言われる。
今日はいつもより早く自宅に着いたため、車いすを押していくことに。

10分ほどで到着。桜は見事に満開でした。花びらがそよそよと散り始めています。


急に加藤さん「この先に想い出の場所がある」とのこと、そちらへ向かいました。

「ここ」と車いすを止める。神田川沿いの細い道。少しひらけたところにベンチがありました。

「主人が亡くなった年に、ここに一緒に来て、あと何回この桜を見れるかなぁと言った場所」と少し声を震わせていました。


「私もまた見に来れるかな」と言うので「また来ましょうね」と話しました。

じきに辺りが薄暗くなってきたので、長くはいられませんでしたが、帰り道でも、家に着いてからも、「いい花見ができた。ありがとう」と繰り返し何度もおっしゃっていました…


引用おわり。

舞い散る桜の花びらの下、今日は明らかに、亡くなったご主人がよみがえっていたご様子です。心の中に、ありありと。

そんな、目には見えないけれどもかけがえのないものに触れたり、深いところから引き出すきっかけをつくれたりするのは、生活に近い介護職の醍醐味。

今日は素敵な時間を共有できて、本当によかったです。




ちなみに、ケアスタッフの報告の最後には「すいません、予定外のことをして…」と書かれていた。
介護保険のヘルパーで仕込まれてくると、決められたこと以外のことをその場の状況や判断で行うことに、ついイケナイ気持ちをもってしまう。悲しい職業意識…。

むしろ、本当はそのつど相手の気持ちの変化を察したり、心の動きに応えたりしながら、どれだけ定型的な(時にお仕着せでもある)中身を越えられるかが、プロフェッショナルな介護職としての技能の見せどころ。

なるべく利用者に振り回された方が、きちんと本人本意にこだわっていて望ましいとも言える。

だからグレースケアでは、一人ひとりの暮らしや思いのそのつどに合わせた柔軟な対応を目指したいです。

(ドタキャンは目指してないです念のため)




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想い出を大切に、グレースケア ⇒ NPO法人グレースケア機構



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昨日で娘は保育園おわり

今日からはお友だちと学童へ

兄と合わせて8年間

お父さんの送り迎えもおしまい

ホッとしながらも、少しさみしい

これからは、どんどん自分の世界を広げていくのでしょう…
大きくなっても忘れないでね

毎朝の猛ダッシュ
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