グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


テーマ:

日経BPの記事、

「コムスンを生み出した瀕死の介護業界」

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/special/230/

(取材・文は吉村克己さん)

介護保険法改正による事業環境の悪化と、厚労省のなりふりかまわぬ給付抑制の実態…。


マスコミったらこの辺までぜんぜん突っ込まぬまま、失速している。

あのバッシングの勢い、取材にかけた人と時間のコスト、的外れでああもったいない

もう飽きちゃったのか?


折口会長の六本木の秘密クラブ「M」なんか探る前に、霞ヶ関あたりを探ろうよ。

もっと怪しいし。2000年前後、民間参入でインフラ整備を促進した人たち、はどこへ行ったのか?

政治の責任だからって、官僚はハシゴを外して頬かむりでいいの?


あと日本シルバーサービスに譲渡、という落としどころは、初め密かに省内でもあったはず。親コムスンの民営派を、どの筋で、どんな思惑で、誰がひっくりかえしたのか。


モデルHじゃないのは確かでしょう。

AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

テーマ:

それぞ~れの思惑ばかり見え隠れする「介護」をめぐる大騒動。


はりきって折口を追及するキャスター。


「不正を知ってて指示したでしょ!逃れようとしたでしょ!会長を降り口!」と責任を追及して辞任を迫るという、お決まりのパターンばかり。介護保険制度のムリが生む「不正」の詳細すら、全然わかっていない。視聴者にどれだけウケるか。唇をなめなめ怒った口調で身振り手振り。あ~醜い。


対する折口氏も、しおらしく見せようとするのだが、メリハリに乏しい。下に責任を押し付けての言い逃れ感がにじみ出ている。初めの会見も涙浮かべっぱなし。社会貢献とか言うなら、過疎地や夜間、小規模多機能の展開などあげ、赤字でも頑張っていると強調し、ご家族の苦労を思うと…とそこで目をうるませる、とすればまだ効果的なものを。できないのは、やはり現場を知らないのだろう。


キャスターでは唯一冷静だったのが大浜平太郎。

「コムスンを叩くのは簡単ですが、厚生労働省の責任というのもあると思う」


ここでいまの流行りは、監督権限を強化とか、逃れられないよう法律改正とか、もうやめてけれ~という話題になりやすいのだが、彼はヘルパーが業界全体で不足していること、それを放置してきたことを指摘。


今回の虚偽申請は、人材不足なのに拡大発展にとらわれてムリをした経営陣の失敗というのが本筋。で不正請求の中身は、これまでブログで書いたとおり、制度の問題が大きい。キレイな事業所なんてないから、どこもいまは息を潜めて成り行きを見守っている。コムスンのプランをつくった他社のケアマネジャーだって本当なら返還のはず。


昨年の介護保険の改正により、介護報酬の減・利用者の減・手続きや規定ばかり急増でどの事業所も収益が悪化、ただでさえ人不足なのに、報酬もやりがいもなければ、人材はいっそう離れていく。


現場からは、人がいないし、拠点の管理者やサービス提供責任者もケアに入らないとまわらない、書類の整備や管理ができない、、、という悲鳴はあがっていたはずなのに、、、折口氏は拠点数にこだわり、ニチイを抜くことが先行していた。


で、もっと大きいトレンドでみると、長く長く役所が独占して措置でやっていた福祉介護、非効率でお金はかかり、ニーズにも応えないという批判を受けて、民間参入でいっきに効率を上げ給与水準を切り捨て、サービス意識を浸透させたところで、再び役所の仕事に取り戻していく方向…。


でもホント、あの大取材体制、面白半分に、正義をふりかざす恐ろしさ。


な~んも考えないで、目の前の「不正」をお約束のパターンで叩いていると、ますます、介護事業に対しては、管理監督権限の強化という流れができる。


行政の解釈次第で即返還、いちいちお伺いを立てないと恐くてケアプランもつくれない、書類整備でケアマネジャーにも介護職にも「お役所仕事」ばかりが増え、本当にお年寄りとの関わりが好きで、ケアがしたくて働いてきたヘルパーは、やっぱり、もうもたない。まして、「コムスン」のヘルパーだったら、世間のとんでもない偏見にさらされて、いまどんな気持ちだろうか?


自らの権限と仕事を増やそうとする役人。

視聴率を稼ぐことしか気にしないマスコミ。


いったい福祉を食い物にしているのは誰なのか?


つづく。


AD
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

テーマ:

厚労省の勢い余って、とうとうコムスンが大コケ。あっちこっちでワキ甘くワル過ぎ。


でも、これ以上手っ取り早い、介護給付の抑制はない。


つぶしておいて、厚労省内には「対策本部」を設置、社長を呼びつけ、施設系の転居先確保などを自治体と連携してやるよう指示、対策を講ずるとか。


対して、コムスン、厚労省のいう顧客と従業員に迷惑をかけないとの指示どおり、親会社のグッドウィルが連結子会社の日本シルバーサービスにコムスンをぜんぶ身売りし、法人総とっかえで、今後の指定や更新中止を逃れるという戦略。


この日本シルバーサービス、桜湯園で知られた老舗だが、確かコムスンに身売りされていたはずが、数日前にコムスンからグッドウィルの子会社プレミア・メディカルケアに譲られ、そして逆にコムスンを引き受けるという、わけのわからない売り買い。

役員も変わってるから、連座制の対象にもならないというカラクリ。


裏コムスンで、お客様へのサービス継続と雇用の維持という名分は立ち、かつ厚労省も「コムスンつぶし」「給付抑制」という目的は達せられ、双方納得のシナリオどおりなのか?


にしては、仰々しい「対策本部」のやる仕事がなくなっちゃうし?


またニュースみてみよう…。


テレビ東京では、事業の譲渡について厚労省が認めるか、わからないという評。グッドウィルも「あとは厚労省の判断だ」としている由。


フジでは、譲渡について、撤退ではなく事業の継続にこだわり、介護報酬の旨味を手放したくない「単なる処分逃れ」と評価。また、コメントがペーパーのみで経営トップの記者会見や謝罪がないことも不信感を呼ぶという。


確かに折口会長、生身で出てこないから、しょうがなくジュリアナの映像や六本木ヒルズの映像で、虚像が拡大されることになる。そもそも、シャイなのか?ヒルズ族の付き合いも乏しいという話だし。(というか築地に本社移転だし。こんどは海魚業界か?)


大慌てで取締役会開いて、事業譲渡したものの、法的にはクリアしても厚労省的には、判断はわからないようだ。

シナリオがみえない…


ただ、今回の報道では、昨年末の発端より初めて、利用者の姿や声がみえてきた。「介護難民6万人」とか。ありえないけど。


つづく…。


その後(事業譲渡について)、厚労省の課長、ホームページで初めて知った、法的には認められるが、親会社が同じなので更新時の調査は当然厳しくなる、とコメント。(読売)

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

河瀬直美監督の映画『殯(もがり)の森』

仏カンヌ映画祭でグランプリを受賞! どうやら認知症グループホームが舞台らしい…、ということで期待してNHKの放映をみた。

(ネタバレ注意)。


あわよくば、映画をきっかけに介護の仕事への注目度も増し、ケアスタッフの志願者も増えるのではないか? 『海猿』で海上保安庁に志望者が殺到したように。


いい、のは古民家をつかったホームと年寄りの様子。どっかの坊さんが生と死について話にきている。「生きている、には2つあります。一つはごはんを食べている…、もう一つは生きてる気がしない、めあてがわからない云々…」に対して、ニコニコして聞きながら、ぼそぼそと、「何の話や」「うっとぉしいな」。

さすがドキュメント出身の河瀬監督、みなで散歩して収穫したりする場面なども、さりげなく楽しげでリアルだ。


それから、主任スタッフのモットー「こうせなあかんってことないからね~」。

主任もともとマジメでこうしなくちゃ、ああしなくちゃダメと思い込みだったところ、好きな人がそう教えてくれたとか。


そう、生活なんだから、何でもアリで、こうせなあかんを押し付けない。「正しい生活」「あるべき生活」にこだわったら、窮屈で、小規模だけに地獄の牢屋になりかねないし。


この、何でもアリでええんちゃう? という、感じの良い脱力ムード、しげき(認知症男性)と真千子(スタッフ。NHKは「介護福祉士」と説明したがキャリア的には「ヘルパー2級」っぽい)の二人芝居が長引くにつれて、生と死のあわいや、弔いのあり方みたいな、暗く静かな方向に沈んでいく。


森の緑は深く、雨や川の流れは激しく、巨木は意味シン風に屹立する。

しげきと真千子のかくれんぼに追いかけっこ、スイカを食べさせたり、身体を温めたり、泣き叫ぶところ抱きしめたり、、、亡き妻を思うしげきと、亡き子を思う真千子が、互いに抱いたり抱かれたり、助け合いながら身体で生きている実感を得る。死者と踊ったり墓に潜り込む喜び。


死は悲しくありながらも受容できて…、なんつぅか、悪くないのだけど、…ちょっと思わせぶり。

監督いわく、「死は死だけどそこで終わりではない。亡くなった人とつながっている感覚。目には見えないものを描きたかった」「(認知症の人は)認知ができなくなっただけで、感情や魂の尊厳は失われない。その人そのものの魂を大事にする」


外国人プロデューサーの手腕か、日本人の映画でありながら、なんか欧州の映画をみているような仕上がり。


生と死、その間の境のもやもやした広い範囲に、お年寄りや子どもはいる。そのまたなかに、認知症の人がいたり、介護者がいたり。河瀬監督も祖母の介護に振り回され「おばあちゃんが、いなくなったらラクになれるのに」「この場から逃げ出したい」と思った由。


認知症の人のふるまいが、自分たちの暮らしと合わない苦闘、でも現世で、いっしょに共存していかなくてはならない。同じ生者のなかに存在する境界や対立も、切実だし、そこをどうにんまりと折り合わせるか、山あいの古民家まわりのメルヘンに、そんな面白さがもっとにじみ出て欲しかった。


しげきが、命より大切なものとして手放さないリュック、中身はオルゴールとか日記とか、いかにもっていうアイテムなんだけど、これはやっぱり、うんこのついたパンツとか、おしぼりにスプーンを包んだやつとか、他人のクツとか、その方がよりリアルだったと思う。


介護のお仕事、通じ合わなさを前提に、「こうせなあかんってことない」から、ある種自由気ままに自分自分で関わってゆける、とっても創造的だし、何より癒されるもの…。 この映画で、かなりの人が介護業界への就職・転職を考えるのではないか? 5万人くらい。ムリでしょう。

著者 小澤 勲(精神科医)
『殯の森』のグループホーム指導

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。