グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


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5年に一度のビックイベント、介護保険法改正。今回は初めてのこともあり、そこそこの盛り上がり。目玉は介護予防


要介護1や要支援の生活援助が自立支援につながっていない、とのデータをつくり、介護予防に置き換えることで自立を促進し、元気老人が増える=介護保険の支出が減るというのが厚労省のあらすじ。

で介護予防該当者は地域包括支援センターで社会福祉士らが介護予防プランをつくるらしいが、(包括センターを担うとして)在宅介護支援センターにそれだけの余裕があるのかどうか。さらに地域支援事業や権利擁護事業もあるし。

在支のもっている要介護2以上のプランは民間にふり、軽度者のプランは公的なセンターに全部戻されると理解すれば、「介護予防は民間任せではうまくいかない、とかくサービス漬けにし自立に結びつかない」という偏見がある。確かに安易なお世話型サービスや囲い込みも一部横行しているが、民間が指定居宅事業に参加したことで、業務の効率化とコスト減は進んだ(どこも公務員以下の労働条件に耐えているから)。


地域包括支援センターは、いずれ高齢者だけでなく、身体・知的障害者や精神障害者を含んだ支援拠点を見通しているらしい。公的セクターが担う意味も大きい。ただ、現状では規制緩和のトレンドに逆行し、いたずらに制度をコミ入らせ、新組織や新事業をつくり、かえって財政支出を増やすのではないだろうか。むしろ、現状の介護支援事業者を活用する形で、自立度向上時のインセンティブを介護報酬上でつくったり、実績の情報開示をすすめる方が上手くいくように思う。


どの事業者を選んでも利用料は同じ。あとはサービスの中身で勝負。なるべく手を出さない、お客様自身にしていただくのが自立支援。「お客様、さあ包丁をもって美味しい料理をつくりましょう!」。介護職がただのお手伝いさんではなく、専門職になれるかどうかの瀬戸際、お客様をどれだけ「お客様扱い」せずに力を引き出せるか、お客様の目先の満足ではなく長期的なニーズに応えなければならない、究極のサービス業が展開される。お客様、覚悟なさいませね、手厳しくいくわよ!!

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自殺者3万人。半数が無職者、なかでも失業者よりは高齢退職者が多い。役割を失ったとき、その自分の存在を認められず、自らの手で葬ってしまう。ホームにも、定年退職を迎えた途端に認知症を発症した男性がいる。元商社マン、海外勤務も長いエリート。仕事を失う自分を認められず、自己との関係障害から認知症に引きこもる。仕事優先の彼にずっと我慢してきた家族の怒りと憤り、そして悲しみは深い。


人口当たりの自殺数(自殺率)でみると、男性は50歳代後半にピークを迎える。その後自殺率は低下し、80歳代からまた増加に転じる。女性の場合は、年齢に比例して微増していく傾向にあるが、それでも男性に比べれば少ない。おおむねお気楽である


だから、おばあさんには恋をして欲しい。おじいさんは今にも死にそうだ。社会的役割は乏しくなっても、誰かに求められているあの感覚、それさえあれば生きていける。燃え上がって心中するくらいの勢いがあってもいい。それはダメか。


超高齢社会を迎えて明るい兆しもある。60歳以上の自殺率は50年前よりも急減している。例えば7579歳で、男性121.036.9・女性83.320.919502003年、人口10万人あたり自殺率)。高齢者が自ら命を立たなくてもよい(他の病気で気兼ねなく死ねる)、いい時代になったともいえるのだ。


厚生労働省 自殺死亡統計http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/3.html

   
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90年安保をやりたくて進学した私。放水を浴びる東大安田講堂の画にときめき、新宿西口で唄うフォークゲリラなどのカルチャーにあこがれた。

BUT90年代の学園に政治の季節は遠く、ちょっとのぞいたノンセクト・ラジカルズの一団はとうとうヘルメットを脱ぎ、伝統的スタイルをやめたのだった。四条河原町で密集デモをしたりしたけど、機動隊も全然知らんぷり。これじゃ公衆エクセサイズ!


♪僕ら団塊ジュニア、戦争を知らない子どもたちの子どもたちさ~


で、団塊の世代が何かと世の中を先導した気分で威張ってきたあと、続く世代は濃いカルチャーを出せていない。泥臭い反抗・カウンターカルチャー系の運動や闘争は、それ自体の権力性を批判されながら、もう少し洗練された提案・協働型NPOやオルタナティブに形を変えた。

どれも地道に頑張っているけれど、盛り上がりには欠ける。“ジュニア”呼ばわりされるゆえんだ。


福祉業界も施策もいま盛り上がっている。団塊世代の大量定年、超少子高齢化の加速、介護予防に地域密着・小規模多機能サービスの展開…しかしこれまた団塊世代が自分たちの住みやすい世の中づくりのための策略である。

例えば特養の個室化。明治大正の人間はさみしくて夜眠れない、よ。グループホームもホント、増え続ける高齢の独居女性が居心地よくするための仕掛けだと思う。


親にとって子はいつまでも子。いったいいつまで“ジュニア”なのか。国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/  のトップに人口ピラミッドがある。上のウイング(団塊)は順調に減りながら押し上げられる。2050年にはほとんど消滅!と思いきや、よくみると女性100歳以上でしぶとく層をつくっている!その数約50万人。2050年には私も80歳。負けた。

 
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入居者の川辺昭雄さん(仮名・84)、女性スタッフへのセクハラがひどい。夜間、ズボンをおろしてのパッドを交換する時「アレしない?」「君の××貸してよ」と卑猥なことば、日中も廊下で歩行を介助していると、そのまま自分の部屋まで連れ込もうと魂胆。適当にスカして逃れるが、慣れないとかなりのストレス。


ただ、川辺さんがエライのは、選り好みをしないことだ。この間は実習生できた曙親方にもちょっかいを出していたし、同居のおばあさん(76)も気になる。年下だし。ただし口説き方が下手。「アレしない?」ばっかりだから。


障害者の在宅支援では、同性介助がかなり当たり前の原則になっているが、施設では、まして高齢者介護では、まだあまり同性介護へのこだわりを聞かない。男介護職が平気でおばあさんの入浴介助しており、おばあさんも男の人に悪いね~とか言いながら嬉しげだったりする。


ただなかには絶対男ダメ、更衣も食事介助すらダメ、不穏なときは話しかけるのもダメ、というおばあさんもいる。イヤならイヤといえる人はいいが、意外と我慢しているおばあさんなら、川辺さんに受ける介護職以上のセクハラに日々さらされていることに…。


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サンケイリビングの巻頭に「家事ができる夫の育て方」という特集。団塊の世代を念頭に、夫に家事を気持ちよくさせるノウハウを公開。ゴミ出し―入門から食器洗い、洗濯(たたむ)―初級食事づくり、アイロンかけ―中級つくろい物、献立つくり―上級まで、チェック表つき。


私は仕事柄、頑張れば上級のパフォーマンスは発揮できる(ホームでやり手のばあさんに聞きながら)。が、お金が絡まないと動けない男、家ではズバリしぶしぶの初級、共働きの妻との争いが絶えない。


面白いのは、妻と夫のすれ違い。妻の不満は、家事分担のだけでなく自分的に納得いくを夫が果たしてくれないことである。記事は、妻の側にも意識改革、主導権を手放す勇気が必要と説く。(私も、せっかく朝ごはんをつくっても妻が「まずい」というのが気に入らない。意識改革をして我慢して食べて欲しい)。早速妻に記事をみせたら、「文句を言わずに任せる」とか「誉める」とかしないといけないなんて、男はやっぱりダメだと一言。


いまのグループホームは、特養などと比べてまだ利用料が高いため、どちらかというと経済的には恵まれた方が入りやすい。すると、お手伝いさんがいたので一度も家事をしたことがないという方もいたりする。


いままでの生活習慣を大切に…とか言いながら、実はまったく新しいことに挑戦し「残存能力」どころか未知の能力を開発していくこともある。慣れない包丁を手に「何で今さら花嫁学校なのよ」と独身で仕事を貫いた74歳の女史。

もちろん明治大正の男の多くは全然つかえない。せいぜい「いただきます」のご挨拶をしていただき、そのたびに話が長くて、ばあさん連中に煙たがられるくらい。(ただし仕事と理解してハマるとどんな家事でも強い)。


団塊の世代の男が、定年後の家事でしっかり自立支援を受けてきたら、2015年のグループホームは、ばあさん・じいさんともキッチンでワイワイ楽しめるのだろうな。

     
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小規模多機能、地域密着型サービスと、少人数で家庭的な環境で行うケアが流行だ。特養も今や新しいものはユニットケア(個室+共有リビング)が標準。

 

確かに、集団処遇の旧来型施設に比べて、より個別の関わりができ、小回りもきく。例えば日曜日は早番だったが、天気がよく暑かったので午後、入居者3人と氷屋さんにアイスクリームを買いに行き、ホームの裏庭にパラソルを出してオヤツ。気分は夏、風が気持ちよい。前いた老健だったら、まず難しい。

 

ただし、個別に関われるということは、それだけ個々の関係が深まり、煮詰まりやすいということ。自分たちだって知らないもの同士、いきなり共同生活を送れといわれてもキツイ。まして80年も90年もまったく異なる生活を築いてきた方々がいっしょに暮らすというのだから、トラブルがない方がおかしい。

入居者同士に加えて、入居者とスタッフ、そしてスタッフ間も…、いつも笑顔でニッコニコではなく、闘い葛藤もある現実。まぁ喧嘩もあっての家庭だし、お互い忘れやすいから救われるけれど。

 

グループホームの正式名称は、「認知症対応型共同生活介護」。共同生活介護―考えるとよくわからない、ノウハウの蓄積はまだまだこれから。

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銀行のフリーダイヤルに無言電話をかけまくったため、介護福祉士が逮捕されたとの報道。一瞬まずい自分か?と思ったが、銀行には無言ではなくちゃんとクレームを言うようにしていたはず。だいたい年齢も5歳年上だし、まだ大丈夫。

容疑者は「日々の平凡な暮らしと老人介護という仕事上のストレスを晴らすためにやった。若い女性の声を聞きたかった」などと供述。

家族介護は大変だが、仕事しての介護は確かに高ストレスとはいえ、ほかの仕事に比べ勝るわけではない。自分もケア中やっぱり心中握りこぶしの場面もあるのだが、ストレスといえば、会社勤めの方がきつかった。例えば商品がないのにハッタリで行政の入札に参加し、うっかり落札してしまったとき。やばいやばいやばい!

介護福祉士の利用者に対する犯罪は許せないが、介護をしているというだけで何となく「やさしい人なのだな」「人のために尽くす偉い人だな」という偏見をもたれるよりは、普通に逮捕される介護福祉士が出てくるのは、まっとうなことと思われる。要は、若い女性の声を聞きたければ、テレクラに行くとか、天気予報をみるとか、別の工夫をしてくださいということでしょう。

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1970年裏日本生まれ。1浪1留で団塊ジュニアに飲み込まれ、折からバブル崩壊で働く場所もなく、当事者運動NPOベンチャー企業老健グループホームなどを転々としつつ、ケアに関わる点では一貫したキャリアを積んできました。

急速に高齢者が増える向こう10年、制度や仕組みや考え方の変化を身近な体験から見据えていきたいと思います。

社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。1男1女の父。1妻の夫。

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