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シリーズ10追記。 「自分スタイルを貫くために」 その3

2010年05月27日
テーマ:やりたいことの探し方

 学校に通っていた時期は、周りの友達や仲間が全部横一線です。でも社会人になると、上下関係が発生します。先輩後輩、上司部下とも一緒に仕事をする。そこには階級や序列が発生します。


 前回、こういうことを書きました。


『でも社会人の世界は違います。合わない人や苦手な人は、いつのまにか自然とそのネットワークの圏外に去っていきます。だから人付き合いも何かと楽しく、学生時代よりも苦痛に感じることはありません。』


 誤解を恐れず言うと、社会人の人付き合いは、概してドライです。仕事上の上辺だけのお付き合いということもザラ。お給料ももらっているから、コミュニケーション取っているけど、プライベートだったら絶対話さないよ!なんていう人もたくさんいるはず。


 もちろん、仕事は何かと厳しく、上司もキツいことを言う人もいるので、修行時代には何かとストレスが溜まることも多いし、人間関係で悩むこともよくある話。筋が通っていない理不尽な指示や命令をする上司もいたりして、困惑することもしばしば。苦痛を感じることばかりだよ!・・・って思うことも多いのがこの世の中、現実です。


 でもこれは、修行時代だからです。修行時代は、仕事を高いレベルで見渡すことができないので、人間関係にストレスを感じたり、不平や不満を持つことのほうが多い。しかしここは、人脈をつくり、ネットワークを形成する土台つくりをやっているんだと考えて頑張りましょう。嫌な人やムカつく人にも、会って話してみないと、合うか合わないか判らないしね。だいたい人間関係というのは、上より下の人間の方が、数倍ストレスを感じるものです。だから開き直るしかない。


 その分、学校と違って、各々のポジションに差があるので、割り切ってお付き合いできるケースだってあります。仕事のため、生活のため、お金のため、ってね。それは若い人からみたら、夢も希望もない大人の割り切り方に嫌悪感も感じることもあるかもしれませんが、自分スタイルを貫けるようになるまでの登竜門だと思えばいいんです。将来、自分のスタイルで自分らしくイキイキ生きればいいんだしね。今は修行中。まあ合わない上司と飲みに行ったりすると疲れるけどね(笑)。


 こうやって修行時代の人間関係を耐えていれば、自然と自分の周りには、自分のやりたいことや、自分スタイルで生きることが実現するための人脈やネットワークが形成されていくんです。


 ここで面白いのは、最初どんな会社に入っても、どんな仕事をしても、修行時代を経て、出来上がる人脈やネットワークは、必ず自分のやりたいことや、自分スタイル実現につながるものであるということ。


 だから今、就活で必ずしも第一志望の会社に内定をもらえなくて凹んでいる人だってたくさんいるでしょうけど、妥協したとか諦めたとか考えないように。どんな会社でも、修行時代を踏ん張れば、必ず自分スタイルつながるからね。


 でも一生懸命頑張ったんだけど、どうしても我慢できない・・・って言う人がいたら、その人は自分のスタイルを見つけに、転職をすることはアリだと思います。ただし、次に選ぶ会社は大変重要なので、転職活動は一人で行わず、専門の人と一緒にやりましょう。じゃないと今の苦い経験が次に活きないからね。


 周りに、そんな専門の人はいない・・・という人は、僕が相談に乗りますのでいつでもお気軽にメッセください。


 社会人、特に30歳以降の人生をキラキラ輝く魅力的なものにするためには、自分スタイルを確立して、それを貫くことは大変重要です。仕事は生活の手段ですが、どうせやるなら自分をカラフルにしたい!って思いつつ、今を頑張ってください。


 僕もまだまだ発展途上。頑張ります。

シリーズ10追記。 「自分スタイルを貫くために」 その2

2010年05月26日
テーマ:やりたいことの探し方

 学生時代の今、人付き合いが苦手で人見知りの人が、大人になると人見知りが自然に治っていくよ、って言われる・・・このことについてもう少し掘り下げます。結構、悩んでいる子は多いからね。


 中学や高校は当然のこと、大学だって同様ですが、学校という場は、先生の授業や講義を聞くために、生徒や学生が、教室に一同に会して話を聞くというスタイルです。だから座っている生徒や学生は、全て横一線で同じポジション。そこに上下関係や優劣はありません。


 とは言っても、生徒や学生には当然ながら個性やキャラというものがあります。だから自己主張する子、我が強い子、逆におとなしい子、冷めている子、などが一つの教室に収まっている。当然にして、性格的に合う合わないといった人、キャラ的に苦手な人もいるはずです。これは人間である以上、仕方ない。


 でも、性格が合わない人、キャラ的に苦手な人とも、一緒に学校の教室で過ごさないといけない。みんな同じポジションで学校にいる目的も一緒だから、人間関係に我慢しないといけない。僕なんかは、そういうことに我慢できず大学にはほとんど顔を出しませんでしたが、そのため、僕も人付き合いが苦手で、人見知りだと真面目に考えていました。


 ・・・今は、人見知りキラーと呼ばれていますが(笑)。


 まあ、学校での人間関係の我慢は、大人になるための訓練みたいな側面もあるので、一概に悪いことばかりではないんだけどね。


 でも社会人の世界は違います。少なくとも、自分スタイルを確立していく過程ではね。自分の価値観に合う人、生き方に憧れる人、知識豊富で尊敬できる人、ライフスタイルがリンクしそうな人・・・なんていう人々を探して、人脈やネットワークを増やしていけばいいんだから。合わない人や苦手な人は、いつのまにか自然とそのネットワークの圏外に去っていきます。だから人付き合いも何かと楽しく、学生時代よりも苦痛に感じることはありません。


 自己啓発本を書いている人は、すでにそういった自分のライフスタイルの確立と、ネットワーク形成を果たしているからイキイキしているんです。だから、自分も何とかその段階までたどり着きたい!そのヒントを得たい!と考えて、その段階にたどり着くための参考として、そういう本を読むのは正しいと思います。手順や段取りは無数にあるけれど、他人のうまくいっているやり方というのは参考になるので。


 こういう本を書いている人の生き方や考え方に憧れることは良いことですが、一番やっちゃいけないのは、今の自分の立ち居地を顧みず、そっちの行き方に流されてしまうこと。これは前回で言う、段階を経ずに己の今の器に強引に当てはめているだけで、ただの現実逃避です。


 仕事にしてもプライベートにしても、各々は独立している訳ではなく、全部ひっくるめて自分のライフスタイル。だからプライベートでも自分スタイルを見出すためには、仕事での修行時代は避けては通れません。なぜなら、仕事の修行時代に培うものって、将来のプライベートにも浸透するんですよね。これは修行時代を生きているうちは絶対に判らないけど、そういうもんなんです。


 この修行時代から安易に逃げてしまって、ただ自己啓発本を書いている人の行き方に憧れても、絶対にその著者のようにはなれないし、その域までは到達しません。だって、修行時代に培うべきは、人脈構築とネットワーク形成なんだけど、逃避してしまうと、それらが完成することはないからね。完成しなけりゃ、自分スタイルの構築はできないということになる。


次回最終。

シリーズ追記。「自分スタイルを貫くために」 その1

2010年05月25日
テーマ:やりたいことの探し方
最近は、学校も社会も閉塞感が増しているせいか、自己啓発に関する本や、自分スタイルで生きることを説く本が書店には数多くあります。「好きなことを仕事にする方法」とか、「私はこうして社長になった」とか、「自分を幸せにする秘訣」とかね。

 僕は本屋さんに立ち寄るのが大好きで、店頭に陳列しているこの手の本も、手にとって中を見ることがあります。仕事や生きがいなどのテーマが多く、全ては自分の人生を幸せにするためにはどうすればイイか?という観点で書かれているものがほとんど。


 生き方や幸せの追い方に、決まりきった方法論はないので、他人のサクセスストーリーは、参考にしようと思えばヒントはたくさんあるし、読むことで刺激を受けて、自分のモチベーションアップを図るには適しているとも思います。


 でも、本に書いてあったことに刺激を受けるのはいいとしても、いきなり自分に当てはめようと考えるのだけは止めたほうがいいです。これは何も他人の生き方が自分にそっくりそのまま当てはまるほど、人生は単純ではない、などという達観した見解とは違います。自分にも当てはまるなら、こんなにラッキーなことはないんだから、ドンドン真似すればいいとも思うしね。


 僕がいきなり自分に当てはめるのはいかがなものか?と主張するのは、もっと簡単な問題で、人生、特に仕事絡みで自分スタイルを貫くことを実現するには、段階を踏まないといけないからです。算数が得意だからって、いきなり微分積分を解くことができないように、何事も習得には順序と段階があります。


 自分に当てはめるだけの器に到達していないと、貴重なバイブルも無用の長物になりますので。


 じゃあ、どうすればいいか?何度も、ことあるごとに書いて恐縮ですが、まずは目先の仕事、修行期間は逃げずに全力で取り組むこと。本シリーズでも書いてきましたが、修行期間は、「自分でもできること」の積み重ね。できることをコツコツ積み上げていって、周囲に対する信用性が増し、仕事の責任範囲が広がっていきます。


 仕事の責任範囲が広がれば、自分のやり方を仕事に組み入れることができ、人脈やネットワークも広がっていきます。


 この人脈やネットワークが広がっていくこということが非常に大切な要素で、人脈やネットワークが広がるということは、自分の仕事観や価値観に賛同してくれる人が周りに増え、何らかの協力をしてくれるということです。だからネットネットワークが広がってこその自分スタイルの確立ということになりますよね。自分スタイルというのは、いかに人脈を増やしていくか?と同意であると僕個人は認識しています。


 何かと辛く憂鬱な修行時間を乗り切って、次のステージに上がると、自ずと自分にマッチしたネットワークが自分の周りに構築されてきます。もともとの仕事観や価値観が合っているので、人付き合いが苦手・・・っていう人でも大丈夫なんです。


 学生時代の今、人付き合いが苦手で人見知り・・・って人も多いでしょうが、大人になると人見知りが自然に治っていくよ、って言われることってありませんか?これは以上のような理由があるからですね。


つづく。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 22  まとめ

2010年05月24日
テーマ:やりたいことの探し方

ここまで、「やりたいこと」の探し方をテーマにあれこれ書いてきました。


ここで「本シリーズ2」 を思い出してください。その中で、


 『社会に出るということは、ピースを探す旅に出ることである』


 ということを書きました。このピースがまさに、「自分にもできること」なんですよね。・・・ここまで説明するのに、時間かかりすぎだけど(笑)。


 学生時代にはピースが不足しているんだから、やりたいことが見えないのは当たり前。やりたいことは、これから絵に描いていくんですよね。そしてその絵は、どんな仕事であっても、今までに書いてきたような手順で修行時代を頑張れば、必ず、そして誰にでも描くことができます。


 その絵は、学生時代に思い描いていた絵とは全く異なるものかもしれません。でもそれはそれで構わない。ピースを一つ一つ集めて、パズルにはめ込んでいくうちに、出来上がってきた絵なんだから、キチンとした手順と過程を踏んでいます。だから、学生時代と違っても、こちらの「やりたいこと」の方が、シッカリと取り組めるんです。


 社会に出るということは、一般的にはサラリーマンになるということです。サラリーマンになって最初にぶつかる壁は、自分の思ったとおりに動けないというジレンマですね。今までは自分のライフスタイルを貫くことができたけど、これからは、常に上司や先輩の指示通りに動かないといけないし、自己主張をしたところで、実績と成果を積み上げる以前では、誰も取り合ってはくれません。


 ただ、勘違いしてほしくないんだけど、自分の信念を持たないサラリーマンになって、その他大勢の中で埋もれて生きろって言ってるんじゃないですよ。そんなことはイヤでしょ?僕だってイヤです。


 そうじゃなくて、まずは周りと同じ土俵に上がり、そこで周りが納得する答えを出して信頼を得、そこから自分のやりたいことにつなげるっていうのが、正しい大人の進み方だし、大人の夢の追い方であると思うんですよね。


 面接の段階で、「自分のやりたいこと」を具体的に言葉にしようと思っても、絶対にできないと思います。それが普通の若者の姿。だからまずは「自分のできること」は、どのくらいの仕事に適用できるか?ということと、それが自分の本音ベースでぶっちゃけベースの「働く動機」 にどのくらいマッチするか?という斬り口で絞っていけばいいと思います。


 例えば、なんですけど、飲食店の社員として現場の仕事は、恐らく「自分でもできること」の範疇に入るんだけど、でも「働く動機」で、自分は彼女と遊びたいから週末祝日はお休みしたいという事項があれば、飲食業界は受けない、ということになりますよね。絞り方はこういう感じで構わないんです。


 そうやって絞ったとしても、「自分のやりたいこと」に該当する業界は、自分で思う以上にたくさんあるはず。それを見ようとしていないから、視界に入ってこないだけで、実はかなり見過ごしてる業界や会社は結構あるんですよ。そしてそこには、大手と呼ばれる会社もたくさんあったりします。


 「自分のやりたいこと」は、学生時代と社会人以降の生活では、確実に変化するものです。変化というか、ピースが埋まって、学生時代に見えなかった絵が登場したって感じですね。それくらい学生時代の価値観は狭いんだから、今は興味がイマイチ持てなくても、「自分にもできること」と「働く動機」にマッチすると思われる業界や会社は、ドンドン受けてみましょう。


 それが、充実した人生を送るポイントだと、僕は思いますよ。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 21  次のステージが見える!

2010年05月22日
テーマ:やりたいことの探し方

 修行時代に、目先の仕事に全力で取り組み、時には雑用と思われるような仕事も厭わずこなし、約束と期日をシッカリ守って、実績を積むように心掛けると、周囲の人の信頼を得ることができます。


 それと並行して法律法令、会社の規程、業界の規制などを業務をこなす中で習得する。そうすると、今までは自分の業務が点にしか見えなかったのに、連携部署などとどう絡んでいて、最終的な目的はどういうものなのか?という広い視野で仕事を捉えることができるようになり、一本の線でつながって、大局的な見方ができるようになります。


 自分の仕事が点ではなく、線で捉えることができるようになると、仕事内容に疑問が持てるようになってきます。疑問とは、


  「今のやり方でいいんだろうか?」
  「他にもっと効率的な進め方があるんじゃないかな?」
  「そもそもこれって、必要なのかな?」


 っていうような疑問です。目先の業務にキッチリ取り組んでいるからこそ、見えてくる疑問。ここまでいくと確実に、次のステージに達していますね。


 こういった疑問を解決し、業務の改善まで持っていけるかどうか?は、周囲の人の支持が不可欠です。周囲の支持を得るには、普段の仕事でキッチリ実績を上げており、法律法令、規程ルールを理解して、実務に精通していることが鍵になります。つまりは自分に対する信頼ですね。疑問を持つことは誰にでも出来るんだけど、その疑問を、検討するに値するかどうか?そして改善提案し、実行できるかどうか?というレベルの実践は、誰にでもできるものではないんです。


 まさに言うは易し、行うは難し、ですね。


 この、仕事に疑問を持つというところまでは、「自分にもできること」の範疇です。そしてここまでのレベルに到達すれば、仕事を通じての「自分のやりたいこと」っていうのが見えて来るんです。


 ここまでの説明は、非常に長く、また理屈っぽくなってしまったので、スンナリ理解できなかったかもしれないけど、「自分のやりたいこと」を見つけるためには、まずは「自分にもできること」に、前向きに取り組んでいく必要があるんです。


 「できること」が「やりたいこと」につながるんだから、突拍子もない夢ではないわけです。これこそが大人の夢の追い方ということですね。


つづく。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 20  自由と責任そしてルール

2010年05月21日
テーマ:やりたいことの探し方

資格の他に必要な知識として、


 『法律法令・会社の規程、業界の規制などの理解』


というものがあります。なんか見るからに難しそうな単語が並んでますね。


 文字で書くと難しそうに見えますが、要はその仕事をする上でのルールやモラルを理解するということ。学生時代にはあまり意識することはないのですが、社会人になると、法律や法令を知っているのと知らないのとでは、仕事の理解度に差が生じます。特に20代後半から30代になって以降、この差がグングン開いてくる。


 法律法令のほかにも、その会社には独自の規則や決まりがあります。学校で言えば校則みたいなもんですね。そして業界独自の協定など、実は仕事を行う上で、守らなければいけない事項が、社会にはたくさんあるんです。


 これを法令遵守などと言ったりしますが、昨今、何らかの不祥事を起こして、社会に糾弾される企業は後を絶ちませんが、これなんかは、こういったルールやモラルから逸脱しているからこその結果です。


 皆さんだって、飲酒運転をしたり、万引きをしたりすれば、刑罰を食らいますよね。それを全く一緒。


 とかく自由競争という言葉だけ先走ることが多いですが、社会における自由というのは、法律や規則、ルールやモラルを守った上でのもの。自分勝手に出来るという意味では決してなく、当たり前ですが、そこには責任も伴います。


 入社間もない時期に仕事をするときは、あまりこういった法律や規則を意識することはないと思います。先輩や上司に言われた、目先の仕事をこなすことで精一杯だからね。その仕事のやり方が合ってるとか間違ってるとか、そういう判断が出来ないのが修行時代です。


 でもどんな仕事であっても、必ず法律や規則はついてまわります。最初は良いとしても、仕事の中に自分の判断が入れることができるようになってくると、法律や規則を理解していなければ、社会は自分勝手な行動であるとみなして、評価してはくれないんです。


 そしてもっとも重要なのは、法律や規則を理解しないと、いつまで経っても「自分のやりたいこと」に到達できないということなんですよね。ただ、上からの指示を待って、「自分でもできること」を行ってばかりの、その会社でしか通用しない人間に納まってしまいます。


 そうなると、世間を見渡すことが出来ずに、自分の本当のスキルにつながってきません。


 まあこの辺は、働いたことがない学生にはなかなか理解できない内容だとは思うんだけど、とりあえず、仕事をするからには、それにまつわる法律やルールを学ぶことが重要なんだ!ということを覚えておいてください。


 仮に社会人になって以降に、転職することになった際に、自分の仕事の実績は当然のこと、その仕事を行う上で、どういうことを学んで幅を広げたのか?今の会社ではなぜそれ以上に幅が広がらないと感じたのか?・・・なんてことが判っていないと、転職も単なる現実逃避になってしまいますからね。自分を売り込むとはそういうことを言います。


 ・・・なんて、転職の話はまだ早いかな(笑)?


つづきます。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 19  資格の有効性

2010年05月20日
テーマ:やりたいことの探し方

ひきつづき、


『その業務に必要な資格、講義受講による自己啓発』
『法律法令・会社の規程、業界の規制などの理解』


について。


 どんな仕事にしても、その仕事を深めていく過程で、必ず資格や専門知識は必要になってきます。例えば金融業界なんかは顕著ですけどね。その業界特有の資格から、ファイナンシャルプランナーのような応用の効く資格まで幅広い。こういった資格や知識は、日常の通常業務を普通にこなしながら、個人的に勉強して習得しなければいけない。これは意外と大変なステップです。


 ずっと以前、「資格はどこまで有効か?」 という記事を書いたことがあります。この中で、学生時代に取得する資格のほとんどは、社会人になってから直接的に使えないものばかりである、ということを書きました。


 さらに記事の最後、結論部分に、


【資格は、使うから意味があるんです。取ること自体を否定しているんではなくて、どうせ取るんだったら、その先のことをしっかり考えて取って欲しいと思います】


 ということを書きました。これなんかは、まさに「自分のやりたいこと」を見つけるステップの中で取得してほしいなという想いが込められていたわけです。


 学生時代には、将来自分がどんな仕事をするのか?なんて絶対に判らないものです。会社の表側は見えても、内側は見えないからね。ですので、修行時代を過ごしながら必要に応じて取得する資格や、貴重な時間を割いて参加する講義・セミナーの方がよっぽどタメになります。


 そして何よりもこの過程で習得した資格や専門知識は、仕事を行う上での自分という人間の信用につながります。いわゆる箔(ハク)がつくってやつね。箔がつけば、どんな会社でも通用する自分の武器になります。転職しても自分の売りになるということです。


 仕事を行う上で本当に必要な資格を持っている人は、自ずと仕事のやり方に自信が感じられるようになります。周りから見ると、オーラがある人に映る。そうなると、資格は何倍にも活きてきます。仕事をよく任せてもらえるようになります。すると視野が広がって今まで見えなかった世界が見えるようになってきます。視野が広がれば、「自分のやりたいこと」を探しやすくなるからね。


 スキルアップの基本的な考え方というのは、こういうポリシーで経験を積んでいくことだと僕は認識しています。この域まで達するには、修行時代を堪えるのは不可欠なんです。修行時代にやってることは、本当に前向きになれないかもしれないし、何に役立つんだ?って疑問に思うかもしれない。


 でも無駄なことは何一つない、っていうのは、今まで書いてきた通りです。ここで安易に辞めてしまうと、スキルアップする前段階ということになるので、次に活きません。修行時代は、隣の芝が青く見える時期だし、あっちの水は甘く見える時期。でも意外と自分がいる場所の方が青々としてたり甘かったりすることってよくあるんですよ(笑)。その時は麻痺しているから気付けないけど、辞めた後あたらめて振り返ってみると、意外とそうでもなかった・・・っていう後悔をすることもよくある話です。


つづく。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 18  自分以外の人の仕事が見える

2010年05月19日
テーマ:やりたいことの探し方

 修行時代には、雑用も含めて自分の担当業務に全力で取り組み、周囲の人の信頼を買うことが重要で、周囲の信頼を買うには、仕事の進め方や段取り、周りとの調整の仕方を習得する必要がある・・・と書きました。そこは第一段階。


 仕事の段取りや、周りとの調整の仕方を自分なりに理解するというのは、実は学生時代でもある程度学習できる事項で、例えばゼミやサークル、アルバイトでも何でもいいんだけど、何人かの組織やコミュニティで、物事を作り上げたり、一つの目的に向かって進む過程で、いろいろ議論があったり、人間関係がギクシャクしたりする一方で、自分に与えられた任務や担当業務を、周りとの調整の中で進めていく、なんて経験はあるでしょ?


 会社に入ると、段取りや調整も学生時代よりそのレベルは上がりますが、やり方や本質は一緒です。ですので、ゼミやサークル、アルバイトなどの学生時代の経験は十分活きてくるし、自己PRにもなり得る訳です。


 さて、そうやって下っ端時代に、自分の担当業務や目先の業務にがむしゃらに取り組んでいくと、段々と仕事の本質が見えてきます。


 右も左も判らず、ただ目先のやるべきことに全力投球していた頃と異なり、自分の担当業務を取り巻く仕事全体の姿と、その中での自分の本当の役割が見えてくる。そうなると今度は、いい意味で気持ち的に守りに入ってくる時期に突入します。これを難しい言葉では、リスクマネージメントと言うこともできます。


 仕事全体のスキームが見えてくると、一つの仕事で他の担当者がやっている業務も見えてくる。そうすると頭の中で点だった仕事が1本の線になってつながります。今まではただ、営業から回ってきた情報を元に、フォーマットどおりに書類を作成して、経理部に出せば自分の仕事は終わったと思っていたけど、経理部ではあんなことやってるんだなあ。なるほど・・・みたいなね。


 そうなると次に、他部署がやっていることも理解したいと思うようになります。そうやって他部署がやっていることが判ってくると、目的意識や使命感も増してくる。そして、他部署の担当者がスムーズに仕事ができるようにするためには、自分としてはどういう風に業務を仕上げてバトンタッチすればいいのか?とかって、考え方に幅が出来ます。このステップまで達すると、「自分でもできること」の幅がグンと広がりますね。


 しかしいくら仕事が線でつながっても、この段階では自分で全部を仕切ることは出来ません。この段階で習得や理解が必要になってくるのは、


  『その業務に必要な資格、講義受講による自己啓発』
  『法律法令・会社の規程、業界の規制などの理解』


 ですね。これらを習得しよう!習得したい!と思えるようになれば、かなり「自分のやりたいこと」発見に近づいていますよ。


 つづく。

シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 17  雑用と処世術

2010年05月18日
テーマ:やりたいことの探し方

『全力で自分の担当業務を極める』


 ということに関連するんだけど、新入社員から入社数年の修行時代には、いわゆる「雑用」と思われる仕事も当然のように降ってきます。雑巾がけ、清掃、荷物運び、片付け、コピー取り、FAXや郵便物の仕訳などなど。自分の会社の中でエアポケットになっている仕事、担当業務以外の仕事は雑用とみなされ、それは下っ端がするものだ、という実態になっていることが多いのがこの世の常です。


 でも、こういった雑用と思われることだって、自らすすんで全力でやることもっとも会社の行動に雑用なんてないけどね。どんな仕事であれ、それが雑用に感じられても、必ずその経験は将来に活きます。これは断言します。逆に、修行時代だからこそ、こういった雑用を経験しておかないと、将来地位が上がったときに、下っ端の気持ちが汲み取れず、周りの信頼を勝ち取れません。「自分がやりたいことをする」には、自分の周りに味方をいかに増やすか?に係っています。政治的な言い方になりますが、これも現実なんです。


 「雑用」も自分の担当業務だと思って取り組む姿勢が、周囲の評価につながります。


 修行時代に割り振られる担当業務というのは、言ってみれば歯車の一つに過ぎないもの。仕事の難易度・レベルのどれをとっても、高いものじゃありません。責任も上司にあるケースが多いしね。だからこそ、「自分にもできる」っていう仕事なんだけど。


 ところで、『自分の担当業務を極める』ために、修行時代に習得しておかないといけない重要な事項があります。それは、


『仕事を進めていく上での進め方や段取り、周りとの調整の仕方、誰に話を持っていけばスムーズに事が運ぶか?などの処世術を習得する』


 ということです。実はこの習得が最も大事な事項です。


 修行時代に割り振られる担当業務は、難易度やレベルが高くない仕事だと不本意に感じるかもしれません。自分のやりたいことはこんなことじゃないのに・・・って挫けそうになるかもしれません。でも修行時代は「自分でもできること」を全力で行う時期です。むしろ難易度やレベルが高くない仕事を担当している時期だからこそ、処世術を学べるわけです。仕事の進め方や段取り、周りとの調整の仕方は、仕事の難易度やレベルが上がっても絶対に必要。


 そうやって、雑用も含めて不本意な仕事をきっちりコツコツとこなして周囲の信頼を得ることが、仕組みつくりの企画提案ができるスタートライン。そしてそれが「自分のやりたいこと」に出会えて、実践できる第一歩ですね。


シリーズ10  「やりたいことが見えない人へ」 16  先輩との決定的な差とは

2010年05月17日
テーマ:やりたいことの探し方

 仕組みつくりができるようになるためには、修行を積むことが不可欠。それでは、具体的にどういう意識で修行時代を過ごせばいいのでしょうか?


 この、修行時代を具体的にどういう意識で過ごせばいいのか?までイメージできていると、「自分にもできること」が、見えやすくなるのではないかな?とちょっと期待していますが。


 ここから先の見解は、面接でも十分に活用できる内容だと、個人的には確信しているので、しばらく僕の持論にお付き合いくださいね。


 ・・・そして実はこれって、新社会人の皆さんや、入社2~3年目の皆さんにも頭に入れておいてほしい事項でもあります。今まさに、修行時代を過ごしているからこそ、自分の立ち居地をもう一度見つめてみましょう。


 

 という前置きを踏まえて・・・



 仕組みをつくるために提案したり企画したりするということは、自分の意思がその中に反映されるということです。そしてつくった仕組みが根付くためには、周りの人たちに認めてもらい、納得してもらわないといけません。


 仕組み自体を作るのは簡単なんです。本やインターネットで得た受け売りの知識だけでも仕組みを作ることは可能。ということは理屈の上では、新入社員にも仕組みつくりは可能です。


 でもそれが認められて納得してもらえるかは別問題。これが社会の難しいところですね。例え同じ仕組みであっても、入社して間もない人が提案するのと、社歴10年目の人が提案するのでは、根付き方に差が出ます。


 この差は、新入社員のクセに生意気な・・・とかっていう、低い次元の想いが理由ではありませんので、そこを誤解しないように。もっと構造的な問題です。


 組みというのは、自分で動かすのではなく、人を巻き込んで動かすもの。だから周りの人の納得が必要。周りに納得してもらうには、仕組みをつくる前のやり方、売り方を実際にやったことがあるのかどうか?という点が大事なんです。


 自分でも今のやり方でやってきて、それでここまできたけれど、こういう仕組みに変えたほうが効率的じゃないか?・・・っていうロジックで提案しないといけないということ。だから既存のやり方を経験していない新入社員では、説得力がないということになるんです。


 周りの人の納得を獲得するには、まずは自分の仕事ぶりを信頼してもらわないといけません。ということで、まずは自分が担当している業務をキッチリこなして成果をあげていくということが大事です。


 単調業務であっても、流れ作業であっても、庶務雑務であっても、それがどんなにつまらない仕事に感じても、まずは自分に割り当てられた仕事であるなら、文句を言わずこなし、周りの人に、「●●の仕事は、あいつが担当だ」って思わせないといけないんです。


 自分がやりたいこととは程遠いかもしれないし、スマートな仕事ではないと感じるかもしれない。でも今はまず、「自分でもできること」に集中する必要があるからね。


 修行時代の初期は、まず何はともあれ、


  『全力で自分の担当業務を極める』


 ということを意識しましょう。これは毎日の積み重ねです。


つづく。

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