武士猿(ブサーサール)

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今回もまた琉球唐手の本、作者も今野敏。
今度は実戦派の本部 朝基(もとぶ ちょうき)の話。

修行の話の部分も面白かったが、印象に残ったのは語録。

「筋力、体力は衰える。だから常に鍛練を続ける」

「体力は失われるが、術は一旦身に付けると失われない。術というのは技に入る拍子とかそういったものである」

「朝基の鍛練というのは、この時間にこれをする、というものではなく、思いついたらそのときにやるべきと思った修行をするものである。棒の鍛練などもそうで、家で座っているときになんとなく棒をついているときもあるし、立ち上がってしっかりやるときもある。庭に出て型をやるときもあれば、座って頭の中で型をやるときもある。」

塩田剛三先生が「行住座臥、全ての時勢、これ最上の道場」と言っていたが、何をやるにも鍛練に結びつけるのが重要だということだろう。

朝基のエピソードの一つに「不思議なことに私は頭の中で型をやると何時のまにか汗をかいているのです」というものがある。
今で言うところのイメージトレーニングであるが、リアルに修行を続けてきた達人であれば、我々のイメージよりもより鮮明で、それゆえに効果もあったのだと思う。

いずれにせよ、いろいろな形で長く鍛練を続けて生きたいと思わせる内容でした。
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