大変ご無沙汰しております。

非常に長い間、開店休業状態であった本ブログですが、再び心機一転再開することになりました。以下のサイトで、メルマガとして今後は活動して参りますのでよろしくお願いします。

http://www.postsecondaryanalytics.com/blog_for_japan/

ところで、なぜ再びブログを再開することになったかというと、この度高等教育に特化したリサーチ・コンサルティングに就職しました。詳しくはhttp://www.postsecondaryanalytics.com/japan_top/を御覧ください。

これからもよろしくお願いします。
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Institutional Researchの立ち上げがちらほら始まりつつある日本の大学界ですが、結構頭を抱えていることが人材の確保ということだそうです。

アメリカでもそれは例外ではなく、結局経験者を連れてくるしかないということで、アメリカのIR業界はその結果か、結構狭い世界です。カンファレンスに行けば、見たことある、って言う人が結構多いんです。

それではIRにおいてもっとも必要なスキルとは何なのか、って考えたとき、様々な考えがあるのだが、自分の経験を通して思うことは、一言で言えば、「データのニュアンスを理解する力」、これに尽きる。

要するに、データ慣れしているかどうか、といえるかもしれないけども、どんなに分析ができて、ソフトウェアを使いこなせて、大学業界に詳しくても、この力が欠けている人を雇おうとは思わない。

もしIRを立ち上げて、いざ採用するとなった際、データ慣れしているかどうかを見極める必要が絶対に必要だと思う。そうじゃない人を雇うと、逆に大学が混乱します。

それでは、その辺をどう見極めるのか?それはまた別の機会に。
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核心をつくデータ

テーマ:
ふと思ったこと。どの組織にも、いわゆる核心をついたデータというものがあって、そういうデータは一気に組織中に浸透していきます。それをどれくらい生み出せるかがInstitutional Researchとして大事なのですが、その瞬間は、野球にたとえるならば、真芯でボールをはじき返したような得たような感じです。そのためにはデータ分析だけではなく、大学全体像を俯瞰できる洞察力も必要だと感じる今日この頃です。

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超久しぶりの更新です。

前回の更新から数年たっていますが、その間さまざまあり、現在はワシントンDCに住んでいて、ある大学でIR(Institutional Research)の立ち上げをやっています。

最近は、日本の大学でもIRを立ち上げようとする動きが出てきているようです。

IRに関して思うことは多々ありますが、最近思うのはアメリカのIRは大きく二つのタイプに分けられるということです。

ひとつはデータ屋としてのIR。そしてもうひとつはPlanningとしてのIR。

前者は、単純にデータを大学内外のさまざまな人に提供するということ。後者は、大学レベルの意思決定に対してデータを通して積極的にかかわっていくということ。アメリカのIRのほとんどは前者のタイプが多いような気がします。

そして、これは個人的な意見ですが、前者のタイプのIRは今後確実に消えて、後者のタイプのIRが残っていくだろうという気がします。言い換えれば、IRが受動的にデータを要請されるがままに提供するだけでよかったという時代はもう終わりを告げつつあり、データを積極的に使って大学経営に価値を産み出していくというPlanningの要素が今後は大事になってくるのだろうなという気がします。自分のIRは、後者でありたい、そんな風に思います。

















今日エコノミスト誌のウェブページに珍しく日本の記事が出ているので、おやって思ってみてみると、選挙の話でした。

http://www.economist.com/world/asia/displayStory.cfm?story_id=14159600&source=features_box2

民主党が政権を取るだろうという論調ですが、果たしてどうなのでしょうか。個人的には、同誌は外から眺めた視点をするので結構好きです。そんな感じでなんとなくインターネットをみていると、自民党と民主党のマニフェストというものが比較されていて、職業柄、大学政策はどうなんだろうと、つい目がいってしまいました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090731-00000391-reu-bus_all

それによると、基本的路線は奨学金の拡充ですが、アプローチが多少違います。

自民党:給付型奨学金の創設
民主党:大学生など希望者全員が受けられる奨学金制度を創設

別にどちらの政党に組しているわけでもないのですが、ここだけを見れば、自民党のほうが高等教育政策を理解しているような気がします。まあ官僚とより接点の多い自民党が、その利点を生かした、という感じでしょうか。官僚は世間から様々叩かれていますが、高等教育に関しては少なくとも何が課題かを知っているという印象を自分は受けています。民主党は自民党の提案はいいと知りつつもその対案を出さないわけにはいかないので、自民党の政策よりも無茶だけどインパクトのある案を出さざるを得ない、そんな感じがこの2行から伝わってきます。

まず、いうまでもなく、日本の奨学金はローンのみです。これは給付奨学金で毎年数兆円支出しているアメリカと比べると非常に対照的です。学費がおそらく今後更に上昇して言うだろうと予想される中で、給付型の奨学金の必要性というのは、今更いうまでもありませんし、昔からその必要性は言われ続けてきたことでもあります。そういうわけで、自民党のマニフェストはある意味定石といえます。

一方、民主党のマニフェストは、というと、ある意味アイデア的にはいいと思いますが、ちょっとそれは実現不可能でしょう、という感じです。まずそもそも大学教育自体が、政策課題のトップに来ていない中で、どこにそのような財源があるのか、そして他の重要課題をおしのけてどうやってそれを実現するのか、これはちょっと無理ですね。「低所得者層に限って」、なんて感じで言っておけば、「お、結構本気なんだな」という意思が伝わってくるのに、なんて思ったりします。

ただ、自民党のマニフェストに関しても、財源の問題はあります。まあ高等教育政策って言うのはアメリカでもそうですが、あまり世間に対する認知度がないから、あまり政治家も本腰を入れない分野ですよね。民主党のマニフェストはどだい無理な話ですが、自民党のマニフェストも意味実現できたらすごい、というレベルです。おそらくどちらのマニフェストも時がたつとともに忘れ去られていくんだろうなぁ、なんて思ったりする昨今です。

書けるときに書いておこう

テーマ:
というわけで、近年記憶にない一日2回の更新。

実は今何のカンファレンスに来ているかというと、Enrollment Planners、すなわち、今日本でもささやかれ始めているEnrollment Management に携わる人たちのカンファレンスです。

アメリカは今後高校卒業生が減少していくと予測されていて、大学としてはいかに入学者数を確保するかが一つの課題になっているそうです。

そうです、っていう第3者的な見方は、ちょっとこれは自分にとって意外だったんですね。

少なくとも政府レベルでは、学生数よりも卒業生数を増やすほうが重要課題であり、正直大学がそこまで学生数減少に危機感を感じているとは知りませんでした。州立に限っていえば、実際ほとんどの州は学生数は常に増加してきてますし。逆にいえば、大学と政府の意思の疎通が取れていない部分を垣間見た気もしました。

あと、今後は政府支出は学生総数よりも卒業生数ベースで支出額が決まっていくのは規定路線であるにもかかわらずその話があまり聞かれなかったのは、逆に意外でした。まあ私立が学生数の確保に躍起になる姿は想像できますが・・・。

しかし各大学いろいろな取り組みをしてるんだなと思いました。たとえばある私立大学は、もともと女子大だったのが30年ほど前に共学になったものの、最近まで女子大のイメージを拭い去ることができなかったそうで、男子学生の確保に苦しんでいたそうです。そこで大学のとった作戦は、なんとフットボールチームを作るということ。それによって、90人の男子学生が更に増えると予測していたそうですが、実際に88人男子学生が増えて、今ではコンスタントに男子学生を確保することができている、なんて話は面白かったです。

政府にいたらそういうキャンパスレベルの取り組みはあまり見えてきませんが、もうちょっと大学で何が行われているか注視していかなければって改めて思いました。


中教審

テーマ:
珍しく2日連続のブログ更新です。

こんな記事を見かけました。

中教審:全大学で職業指導 来年度からの導入を目指す
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090715k0000e040082000c.html

最近の自分のスタンスとしては、政府がこのように具体的な行動を起こすことっていうのは、よっぽどどう考えてもおかしいってわけではない限り、いいんじゃないかなって思います。だってやってみなきゃわからないし。だめだったら、そこから学べる教訓って言うのが今後の糧になっていくわけだし。

ただ、キャリアガイダンスで単位がもらえるって、どうなんでしょうか。超楽勝授業になるんですかね、これは。学費が履修単位数で変わるアメリカなんかでは、ありえないかもしれないですね。そんな科目に授業料を払いたくない、なんて。そもそもカリキュラム内容にまで連邦政府は当然として、州政府すら口を出すことはできません、すくなくともうちの州は。その辺は大学自治範囲内です。まあ現状が現状なので、政府も何かしなければならないという必要性にかられたのでしょうか。

ところで、中教審っていうのは、アメリカではあまり聞いたことがない、ユニークなシステムです。いわゆる理事会でもない、ご意見番みたいな存在ですよね。数年前に連邦政府が、一時的にそういったグループを構築しましたが、リポートを一つ出して、もう解散しましたし(もともとその予定だった)。そういったご意見番が恒常的に存在している、っていうのは実際にどうなんでしょう?

その連邦政府の行ったものは、さまざまな専門家を招いてブリーフィングやヒアリングを何回も行ったりして、一つのリポートを発表するのに数年間にわたって何千万って額を使いました。まあだからそれなりの質も保てるわけですが。いい質を保つには、お金の時間をかけなければならないってわけですね。



久々に

テーマ:
時がたつのは早いもので約3ヶ月ぶりの更新です。

今はカンファレンスがシカゴであるので今日からシカゴに来てます。
シカゴは昔ミネソタに住んでいた時に結構来ていたのですが、今回は3年ぶりになります。
やっぱり大きいとこだなぁと、いうのが久しぶりの印象です。
あとは、一つ一つの家がちっちゃい。
やっぱりこういう都会になるとそうなるんですよね。

今日はそういえば大リーグのオールスターゲームなんですね。
イチローが日本人で唯一出てます。
やっぱりすごいですよね、よくやってるなぁとほんとに思います。

オバマ大統領が始球式を投げ、実況室にも顔出してました。
やっぱり人気があるんだなと、前の大統領では考えられないことです(笑)。
僕にいる地域では(南部)、そんな人気はないんですけどね。

まったく大学政策とは関係ありませんが、今日はこんな感じで。



組織改編

テーマ:

細々と続いているこのブログ。

これからもそんな感じで細々と続いていくと思います。(笑)


うちの州では現在議会が進行中ですが、約200以上の高等教育に関する法案が今回提出されました。その中ででも通るのは5%程であり、ほとんどが委員会の段階でつぶされます。今年は経済不況のあおりもあり、コストがかかる法案はほぼ通らない雰囲気とのことです。


その中で現在委員会を通過しそうな法案があります。

それは「高等教育政府機関の改編」


うちの州には、まず高等教育省があり、その下に二つのシステムオフィスがあります。一つのシステムには3つの大学、もう一つのシステムには6の大学および13のコミュニティカレッジが所属して今います。ちなみに私の職場はその高等教育省です。


この法案の目的はこの高等教育省と二つのシステムオフィスを合併統合して、管理機関を3つから一つに減らすという法案です。ようするに管理機関は3つも要らないだろう、この経済不況を契機に、この管理システムの見直しを図るべきだということです。具体的には、調査特別委員会をつくって来年の今頃までに新しい案を提出させるという法案です。まあ委員会を作ること自体はコストがかからないので、恐らくこの法案は通過するだろうということです。


お金が無いので無駄な組織を減らす、というのはいたって普通の思考回路だとは思いますが、これに関してちょっと思うことを今後書いていこうかなと思います。時間が空いた時にでも(笑)。



上司が日本へ

テーマ:

オバマ政権が始動しました、というのは今更言うまでも無いですね。

高等教育というのは、政治色が非常に薄い分野で、健康保険や外交みたいに党のイデオロギーなどで意見が真っ二つに別れるなんてことはありません。あとは、教育というのは州の管轄なので、オバマ政権によって高等教育も何かが変わるなんてことはまずありえないでしょう。連邦政府の基本路線は、昨年秋に通過した、Higher Education Opportunity Actでほぼ決定済みで、今後数年間は特に連邦政府発の動きは無いのではないかと思います。

まあそんなことはおいておいて、ところで自分の上司が明日からなんと日本に行ってきます。日本で高等教育財政の国際会議があり、そこのパネリストとして参加します。もちろん日本に行くのは初めてで、しかも一人で行くので大丈夫かなぁと心配ですが、向こうのスタッフの方が様々サポートしてくださるようなので、多分大丈夫だとは思うんですけど・・・。そんなわけで僕も色々日本の事を聞かれました。

結構一生懸命準備していたので、もしその会議に参加される人がいたら、温かく見守ってあげてくださいね。