善知鳥吉左の八女夜話

福岡県八女にまつわる歴史、人物伝などを書いていきます。


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善知鳥吉左の八女夜話

「灯ろう人形」全景      

夜話 134 天保のちょぼくれ


「重要無形民俗文化財八女福島の燈籠人形」の八女市の調査書があまりにでたらめだったことは前に書いた。

それを是正するのに『燈籠人形夜話』を書いた。

その中に「天保十五年のちょぼくれ」がある。


今年この「ちょぼくれ」に八女学院の生徒さんが曲をつけ「和蝋燭の踊り」に精魂込める舞踊家花柳寿寛さんが舞うとのこと。九月二十二日七時半。八女市京町 明永寺本堂。

市内の文化団体「八女・本町筋を愛する会」の肝入り。


「ちよぼくれ」の原文整理を依頼さた善知鳥は、次のように意訳して書き下ろした。

作曲は地元の高校ブラスバンド。

うれしい話ではないか。ちょいと早いが、みなさん歌ってくだされ。チヤッポン カラクリ  ドーレ ドレ。


幕末、天保15年に久留米藩は藩の財政立て直しのために「大倹令」を発令して藩内の祭りをはじめ庶民の楽しみすべてを禁じた。

為政者のこの貧しい発想は昔も今も変わらない。

八女の福島八幡宮の燈籠人形もその対象にされた。


そこで作者不詳の人物が作った「ちょぼくれ」を歌って八女の若衆は藩を相手に立ち向かった


藩主まで痛烈に揶揄された。


燈籠人形奉納にチカラを入れる町方庄屋と、禁止賛成派の村方庄屋の対立も歌われている。


幕末、天保の若い衆の行動力をこの唄で学びたい。

      
善知鳥吉左の八女夜話-ちょぼくれ

   『ちょぼくれ』    作者不詳

      一

そこゆく おっちゃん 聞いとくれ 

燈籠人形の 奉納はじまり 

福島八幡 ご利益願って

家内安全 商売繁盛 

軒先 神灯 ともして お参り

山越え 山鹿の 大宮灯篭を 

願って 貰うて 社に飾るが 

氏神八幡 燈籠のはじまり

         チヤッポン カラクリ ドーレ ドレ

      二

そこ行く おばしゃん 聞いとくれ

動かぬ燈籠に 蝋燭 灯を入れ

仕立てた燈籠が 人形の燈籠

動かせ動かせ 工夫を見ろよと

町方若衆の 秘密のカラクリ

矢原 古松 京町 宮野 

紺屋 しやぎりは 三味の音太鼓

唄にカラクリ 人形はまわる

        チヤッポン カラクリ ドーレ ドレ

      三

そこ行く あんしゃん 聞いとくれ

町中賑わい 楽しむカラクリ 

殿さまお遊び 金ぐら空っぽ

あわてた役人 下々しめつけ

八幡祭りの 人形のたのしみ

止めろ 囃すな カラクリ人形を

町方庄屋は 動かすお願い

村方庄屋は 止めろとよこやり

        チゃッポン カラクリ ドーレ ドレ

      四

そこ行く あねしゃん 聞いとくれ

せっかく組立て 動かすばかりの 

屋台壊して 人形もバラバラ

解かれたカラクリ 人形の涙は

八幡祟りは 恨みは深いぞ

楽しみ奪った 大倹約令

消えた灯篭の 灯りとしゃぎり

忘れまいぞえ 恨みとカラクリ

        チヤッポン カラクリ ドーレ ドレ

      五

村方庄屋は聞いとくれ

カラクリ見たいぞ 見せろと殿さま

わがまま付き合い 商売投げ出し

役人さしずで久留米に持ち出し

しばしばたびたび人形を見せたぞ

村方庄屋の 止めろは ゴマすり

町方勝手に 押さえはきかぬぞ

動かし見せよか 日頃の腕前

        チャッポンカラクリドーレドレ

      六

さあて みなさま 聞いとくれ

土橋と福島 親子の八幡

響くしゃぎりは 筑紫の大君

いわいもたらす 菩薩の八幡

現世利益の お告げがくだりゃ

燈籠カラクリ 人形の唄あり

町方競った その技もたらし

商売繁盛で 放生会賑わう

        チヤッポン カラクリ ドーレ ドレ


乞う拍手   パチ パチ パチ パチ


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