『写真のプロフェッショナル』(山内宏泰 著、パイ インターナショナル/ピエ・ブックス 刊)発売はじまっています。書店などにて。


ご登場いただいている写真家の方の、

紙面に盛り込みきれなかった話をご紹介しています。


今回は 玉木宏 さん。


いわずと知れた、若手トップ俳優のおひとりですね。

本業と並行して、写真にものめり込んでいることは、ファンの方々のあいだで広く知られています。



写真家としてぜひお話を伺いたい旨、おねがいをしたところ、快く時間を割いてくださり、写真作品もご提供いただきました。


玉木作品の大きな特長といえば、とことんストイックなところでしょうか。

ときに何時間も同じ場所で粘って撮影される風景写真は、静謐で清い空気に満ちています。


いまは風景だけ、人物写真はまだ撮れない。


と、ご本人。

このあたりもストイックですね。気軽にシャッターを押してしまえば人の姿くらい写りそうなものですが、そうはしない。


人にカメラを向けるというのはどういうことか。その意味まで深く考えて、納得できる答えを見つけたら、そのときはじめて挑戦してみようという。かなりの慎重派? それもあるのかもしれませんが、撮るという行為に真摯であろうとしているのでしょう。



写真表現に対して、いかに本気で向き合っているか、よく伝わってきます。


凛として、まっすぐ。作品の佇まいと、スクリーン上での玉木さんの立ち姿が、どうにもダブって見えてきます。