今日は少しお料理からはなれて、大腸の内視鏡検査に関してお話ししたいと思います。






まず、最近ニュースでご存じの方も多いかと思いますが、

日本人の癌患者は男女ともに大腸癌が一番になっています。


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今まで多かった、胃がんはピロリ菌の除菌によってますます胃がん患者は減少するように思われます。

また、肺がんもタバコの喫煙率と密接な関係にありますので男性は減少しているようです。



大腸癌が増えている理由は、食の欧米化だと言われています。

お米屋や野菜中心の日本人は腸が長く、脂質や肉食に向いていないからだと。


一般的には私もそうだと思います。

しかし、医療の現場で様々な患者さんと接していますと、もう少し具体的なものも見えてきます。


大腸癌の原因として、ある医師がおっしゃっていたことが印象に残っています。


「日本の便秘薬に大きな問題がある。」

もっと言うと、便秘薬に入っている下剤成分、「センノシド」と言われる成分です。

これは、いわゆる便秘薬にも入っていますし、キャンドルブッシュやカッシアラタと呼ばれる漢方にも入っている下剤成分です。

もちろん、妊婦の方は飲んではいけません。


実は便秘には様々な種類があり、日本人の多くは(特に女性)

弛緩性便秘と言われる便秘に悩んでいる方がとても多いのです。


弛緩性便秘とは、簡単に言うと脳と腸を結ぶ神経の連動がうまくいかなくて

便がたまっても、便意がおこらない状態です。


その多くは、運動をしたり水分や食物繊維をとったり、腹筋を鍛えたりといったことで


改善することも多いのですが、便秘薬に若いころから頼る方も多いことが問題だと指摘していました。



ようは、センノシドが腸を刺激して無理やり蠕動運動をさせてあげて便を出してあげるんですね。

ですから、腸が刺激になれてしまうと、さらに強い刺激が必要になってしまうので

余計に自然な排便が難しくなってきてしまいます。


さらに加齢が進むと弛緩性便秘の症状は悪化することが多く、


腸につまった便の発癌性物質(二次胆汁酸など)が腸の毛細血管から吸収されて

全身に発癌性物質が回ってしまいます。

実は乳がんの方のかなりの割合は便秘が原因という研究論文も出ています。



特に大腸癌の方は肛門に近い、S状や直腸近くに便がたまり、便と長期に接触している腸の粘膜を炎症させて大腸癌になる方が多いようです。



大腸癌の方の多くは60歳以上の方ですが、

便秘が続き、ある程度ほっておいたら、ある日突然、下血し(口から便をはくこともあります)

すぐに病院に行って調べると直腸がん、ステージ4

というケースがとても多いのです。

(また、そういう方は若いころから便秘薬を使っていたという方はとても多いと、その医師は感じているそうです。)


ただ、あまり大腸癌を恐れてはいけないと思います。

ステージ3までに見つかっていれば、5年生存率も最近のデータではかなり高くなっており

初期のステージで見つかれば、完治することがほとんどです。

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また、大腸癌はCTやエコーでは見つかりません。内視鏡でないと見つけることはできないのです。


ですから、大腸検査というのは40歳を超えたら全員が一度は受けた方がいい

検査だと私は思います。


ただ、大腸検査といっても、具体的にどんなことをやるのだろう?って心配だとは思いますので、詳しく説明したいと思います。

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