2016-10-10 23:58:55

ポーランドの巨匠 映画監督アンジェイ・ワイダ氏との出会いと思い出 訃報にショック

テーマ:ブログ

ポーランドの誇る世界の巨匠である映画監督アンジェイ・ワイダ氏の訃報にショック。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161010-00000502-san-movi

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20161010-00000591-fnn-int

ポーランド・クラクフにて撮影 写真©山崎エリナ 


アンジェイ・ワイダ氏は戦争の記憶を描き映画にしてきている。だが、ただの戦争映画ではない、戦争の中にいる人の心や機微を鍛錬に表現され、映画を見終わって、しばらくすると心に沁みて、心から離れなくなる。その感触は何年経っても離れない。

 

写真/アンジェイ・ワイダ氏と山崎エリナ

 

アンジェイ・ワイダ氏との出会いは2007年の日本・ポーランド国交回復50周年の記念として、ポーランドのワルシャワにありますポーランド在日本大使館にて日本の代表として山崎エリナ写真展を開催したことがはじまりでした。のちにアンジェワイダ氏に見出された私の作品はポーランドのクラクフにある「日本美術・技術センター」に収蔵され、写真展開催へ。

評価していただいた作品は写真集「ただいま おかえり」

 

この作品は都会からふるさとに帰郷し、家族やふるさとを思う気持ちを大切に描いた作品です。
田舎の何気ない風景と暮らしに出会い、私の田舎ではないけれど、なぜか懐かしく、「ただいま」と言いたくなった。その気持ちのままを切り撮りました。


この作品を観に来てくださった中にアンジェイ・ワイダ氏がいらっしゃり、
作品を観て「ぜひ!クラクフの美術館でも写真展を開催したい」と、言ってくださったのです。

この「ただいま おかえり」作品からアンジェイワイダ氏とのご縁と出会いに繋がりました。
そして数ヶ月後、アンジェイ・ワイダ氏のおっしゃった通りポーランド・クラクフの日本美術技術美術館(マンガセンター)にて、写真展を開催していただきました。

「あなたの作品を世界に広めたい」と、アンジェイ・ワイダ氏から大変光栄なお言葉をいただき、現在も作品を美術館「日本美術・技術センター」に収蔵していただいております。


更に数ヶ月後、私はアンジェイ・ワイダ氏には内緒にしてポーランドクラクフの美術館「日本美術・技術センター」へ行きました。


美術館スタッフの方からアンジェイ・ワイダ氏に「エリナが来ている」と耳打ち・・・聞き振り返るや否や、私の方に向かって来て「エリナ~」と、ハグをしてくださり、私は感激!これが実際にはじめてお会いする瞬間でした。

「ただいま おかえり」作品とポーランドが結んだご縁。

ただいまおかえり(小学館)

 

数時間後、レセプションが終わって、二人で写真集を見ながらお話をする時間を作って下さいました。
「エリナの作品ひとつ、ひとつには映画のワンシーンや物語が溢れ出てくる」と、言って、写真集に収めている一枚一枚に丁寧にコメントをくださいました。
「この写真は黒澤明監督の映画の影武者に出てくるシーンのようだ」など作品のコメントを交えながら、黒澤監督が好きだったことや俳優の三船敏郎さんとのエピソードなどいろんなお話を語ってくださいました。


気がついたら予定よりすごく長い時間が経っていて、スタッフの方にそろそろと急かされるくらいだった。
とても名残惜しい気持ちの中、最後にアンジェイ・ワイダ氏が私に伝えたことは「君の作品には物語がある」「君はいつか映画を撮ることだろう」と・・・。

 

今年こそは会いに行くと思って、会いたい!会える!!会いに行く!!と思っていた矢先だったので、今もまだこの訃報が信じられずにいます。

 

 

アンジェイ・ワイダ氏から目に見えない炎のようなものを頂いたように思います。

その炎の火をジリジリと燃やし、大きくなくとも消えることなく燃え続ける炎をいただいたように思います。

この炎を決して消してはいけないのだと。

 

「素晴らしい作品、人の心に残る作品を生み出す人はその人そのものも大きな存在であり、懐の深く、熱い魂を奥底に持っているんだ」と、目の当たりにして教えて頂きました。

語りきれないほどの言葉の数々に感謝しきれません。

 

まだ、まだ、まだ信じられずにおりますが、、、

ご冥福をお祈りいたします。

 


 

 

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