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2017-06-23 02:20:17

輸入ビジネスがすらすらデキる本

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 先日、中国・広州に行った。原宿をはじめ、全国に20店舗以上の雑貨、アパレルショップを経営する企業オーナーにくっ付いて、その買い付けの様子を取材するためだった。

 で、その予備知識をつけるために書店で輸入ビジネスに関する本を捜し、これが一番参考になるかな、と買った。

 

 なぜそう感じたかといえば、この本に登場する買い付け先が、さすがに広州ではなかったが、同じ中国のイーユーだったこと。イーユーは世界一の雑貨マーケットとして有名で、私も一昨年、行った。

 この本が出たのは2013年なので、それよりさらに2年前になる。

 

 取引についての解説、たとえばどういう段取りで買い付けて契約を結ぶか、とか、いくらの物を買って日本でいくらで売ればどれだけの儲けが出るか、といったあたりも、割に具体的に記されてもいる。

 理論ではなく、あくまで実践重視なところが、まずありがたい。

 

 一方で、この当時、「バリのアニキ」だの「ユダヤ人の大富豪」だのが売れていて、単なるハウトゥー本ではない、味付け用のストーリーがついているものがハヤっていた影響だろう。

 ここでも妙なストーリーがついているのがうっとうしい。輸入会社にバイトに来ている女子大生との恋愛模様なんて、邪魔でしかない。

 イーユーの位置を紹介する地図も相当いい加減だし、まあ、結局は自分が「中国からの輸入ビジネスのカリスマ」になって、セミナーでも開こう、という下心が露骨に見えてもいる。

 ただ、他の本のように「・・・しなさい」型の押しつけがましさがないのは、好感持てる。

 

 電気製品にはPSEマークが不可欠とか、医薬品だけでなく化粧品や石鹸などにも輸入規制が行われているとか、輸入ルールに関する記述をはじめ、必要な予備知識は最低限、おさえられている。

 それなりに参考にはなった。

 

 

 

 

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2017-06-16 02:25:39

当世・商売往来

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 実は、家の近所の図書館が改装するとかで、6月からお休み。そこで本を借りられなくなってから、どうも本を読もうという気合いも少しなくなっていた。

 しかし、電車の中などでは、どうも読む者がないと落ち着かない。

 そこで、家の中にもともとあった本を漁って、今回はこれにたどり着いた。

 

 なんと約30年前の本。当時は話題になって、私も薄っすらと呼んだ記憶もある。劇作家・別役実が、独自の視点から様々な「仕事」を解説するといった内容だが、これ、久しぶりに読みだすと、改めて著者の凄味が伝わってくる。

 

 そもそもセレクトされた職業がすごい。「やくざ」「地見師」から、保険金詐欺師ともいえる「保険金取得業」「押し屋」「当たり屋」といったアウトローの匂いがする職種から、「主婦」「喫茶店」、それに「有名人」や「宗教家」「君主」まである。

 「総会屋」や「ダフ屋」なんてのは、この30年の間になくなったか、大きく形が変わったものだし、「電話の時間貸し屋」ってのも、あのころハヤってたテレクラのこと。

 ちょっと懐かしい。

 

 しかし著者の鋭さは、かえって今も続いている、花形ともいえる職業について書いたときに、最も目立つ。

 料理研究家の原点は大名の御毒見役であったとの話、「お笑いタレント」は直接テレビカメラには向き合わず、やや視聴者から視点を「ずらす」ところで成立して、との分析、「緑の小母さん」は本来、有給の公務員なのに、周囲からはボランティアと錯覚されて、そのギャップに悩んだ末に、わざと大人には不愛想にしている、との指摘などなど。

 

 スタンスとして、斜に構えているように見せつつ、時折、正面からズバッと迫ってくる、その緩急がなかなか心地よいのだ。

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2017-06-04 22:19:11

不食 人は食べなくても生きられる

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  著者は私の知り合いの知り合い。直接、お話ししたことはない。

  これは、10年くらい前に出た本で、以前、チラッと読もうとはしたのだが、物を食べない「不食」をすれば、すべての憂いはなくなる、みたいな大げさな出たしにあまり乗り切れなくて、読まないまま置いてしまった。

 

 改めて読みだして、やはり「自分は人類を代表して宣言する」みたいな大げささは鼻につく。また、そういう枝葉のオーバーな表現が長く続くのがシンドい。

 要は、タイトルにある通り、

「人とは食べなくても生きられる」

 この一言が本のテーマであって、それだけに絞り込んだ記述をすればいいのに、とやや呆れてしまう。

 

 人は食べることをやめていけば、ちょうどサナギから蝶に変身するように、人の体は従来の体から、「精妙体」というものに生まれ変わる。そうすれば「生老病死」から解放されて、病気にもならず、若返る、と著者は説く。

 正直、「トンデモ本」の世界であって、この説をまっとうにとらえる気にはならない。 

 

 だが、読んでいくと、共感できる部分もある。

 特に、今の、ことに日本は「食欲怪獣」に支配されていて、誰もが食欲の魔の手にかかっている。しかもそのことにみんな気付いていない、というくだり。

 「食」にエネルギーを使いつくした末、人はより早く老化し、死を迎えていくという。

 これはわかるな。ただ空腹を満たすのに夢中だった終戦直後はもちろんとして、グルメだなんだと贅沢三昧になった時代を含めて、確かに人は「食」にエネルギーを使いすぎていたかもしれない。ダイエットにしたって、「食」へのこだわりの裏返しだし。

 テレビなどのマスコミでも、街を歩いていても、やたらと人の「食欲」を刺激して

商売にしようとする誘惑が目立つ。

 このエネルギーを他に転化したら、もっといろいろなことができるかもしれない。

 

 「不食」といいつつ、著者は決してまったく食べていないわけではなく、野菜を中心に、少しは食べているらしいのも、かえって親しみが感じられる。

「なんだよ、こんなにエラそうなこといってて、ちゃんと食べてるじゃん」

 とツッコみを入れられる。

 

 まあ、世の中には、いろいろ変わった人はいる。

 

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2017-05-27 01:20:31

ユダのいる風景

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  キリスト教における「裏切者」ユダにまつわる本を、また手に取る。

  どういうふうにして「ユダ」という人間像が形成されたのか、また時代によって「ユダ」に対する捉え方にどんな違うがあるのか、ちょっと知りたい気になったから。

 

 たとえば親鸞の浄土真宗で「悪人正機説」が唱えられたように、宗教っていうのは「いい行いをする善人」以上に、「悪人」こそ救う使命があるのじゃないか?

だったら、「裏切り者」であるユダこそ最も救われる存在のはずなのに、なぜキリスト教の歴史では、ずっと「救われないヤツ」のレッテルを貼られてきたのか?

 しかも「ユダ」と「ユダヤ人」のイメージがカブっていって、現代にいたるまで、ユダヤ人迫害の根拠にさえなっている。

 

 そういった疑問に少しでも答えてくれないか、と本を開くと、序文で、いきなり戦時中の日本人批判と、それを反省しない今の為政者に対する批判。朝鮮人を強制連行し、従軍慰安婦を生み、戦後になったら、それを反省する人たちを「自虐」者と罵る連中は許せん、というのだ。

 この人、何でいきなり、社民党か共産党みたいなことを言い出すの、と怪訝に感じた。世界中が弱肉強食の帝国主義でせめぎ合っている時代、占領される前に占領しろ、と日本が朝鮮に進出したのはやむを得ないところもあるし、だいたい欧米諸国の方がよっぽど植民地には過酷な犠牲を強いた。それに従軍慰安婦問題も、まだあったかどうかも確定しているわけではない。

 

 要するに、単純に戦前の日本や日本軍を悪とは決めつけられない。どんなものだって100%の悪も全もない。

 それをいきなり、「悪」の代表例のように語りだしたあたりに、抵抗を感じた。左寄りの「善意の市民運動家」みたいな匂い。

 

 それで、集中力が切れて、あまりしっかりとは読まなかった。

 ただ、キリスト教の教団組織が、反面教師の悪役としての「ユダ」を必要としていて、それが根を張り、抜きがたいユダヤ人嫌悪にまでつながってしまった図式は、おぼろげにわかった。

 一人の人間には「善」の部分のキリストだけでなく、「悪」の部分のユダも不可欠だった、という理屈も。

 

 それに、たぶん「あんなヤツ、知らない」とイエスとの関わりを否定したペテロ

が、なぜ「聖人」になって、ユダが極悪人にされていった軌跡も、ほんの少し感じた。これも、要素としてキリスト教団発展が絡んでいるんだろう。

 ペテロは、やがてローマで布教して教皇のもととなり、ユダは教団発展のために力を尽くすでもなく、裏切り者としての自分を恥じて自殺する。

 つまりペテロは「歴史の勝者」だから美化され、ユダは敗者なので汚される。

ペテロだって、一度は師匠を見限って去っていこうとしたのだから、裏切ったってことじゃユダと大して変わらないだろうに。

 

 創成期のキリスト教の本読むと、どうも納得できないところがちょくちょくある。

まあ、文化も違うしな。  

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2017-05-22 01:30:37

ユダ

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 イスカりオテのユダといえば、キリストを裏切って、敵に売り渡した「裏切者」くらいの基礎知識はある。

 しかしまあ、キリスト教成立期から現在にいたるまで、主にヨーロッパで、どれほど、この「ユダ」の人間像が歴史に影を落とし、様々に語られ続けてきたかについては、あまり知らなかった。

 

 何しろ、ユダの悪名は「反ユダヤ」と結びついて、かえって宗教的な束縛が弱くなった20世紀社会でより差別意識は強化され、ホロコーストまで生んだ、って図式らしいのだから。

 もう「裏切者」といっても、日本の明智光秀なんかのレベルではない。もっと根深いところにグサッと突き刺さる存在感だ。

 

 繰り返し、ユダは決して単純な「悪者」ではなかった、との有識者たちの見

解が発表されたものの、一般庶民たちにとっては、ずっと「最も醜悪な裏切者」であり続けたことや、実の父と母を殺したとんでもない伝説があるのも、この本で知る。

 もう、キリスト教が広がるのに比例して、ユダの悪人伝説は、どんとん増幅されて行く様子が伝わってくる。

 キリスト教徒であるか、キリスト教徒ばかりがいる地域に住んでいるかでないと、「ユダ」という人名から欧米人が連想するイメージは、十分には理解できないだろう。

 

 前から、私個人としては、「イエス」は当時、何十、何百といた「救世主」を名乗る人物の一人に過ぎなくて、偶然の幸運が重なった末にキリスト教が今のような世界宗教に発展したんじゃないか、と思ってる。だから「ユダ」も、その、さほどの背景もない、「イエス」の取り巻きの一人、くらいに見える。

 今でもしばしばニュースに登場するカルト宗教の教祖と、その教団の幹部程度の関係。

 それが後世の歴史にまで影響を与えるほど悪評が肥大化したとしたら、ユダ本人が、一番、 驚いているんじゃないか。

「オレ、そんなに大物じゃないよ」

 なんて。

 

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