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2016-08-30 00:00:59

ハゲ川柳

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ハゲ川柳/河出書房新社
¥1,080
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 今、仕事で河出書房に出入りしていて、ちょうどその担当者の方から、「今度、この本、編集しました」ともらったのが、これ。別に、私も「ハゲ」なので、仲間意識を持つだろう、とかそういうことでくれたわけではないだろう。


 著者になっている「ツル多はげます会」というのは、青森県の鶴田町なるところで出来たハゲの同好会らしい。つまり地元の町内会有志みたいなものだ。


 ところどころにハゲにまつわるエピソードや「ツル多はげます会」のお話をちりばめつつ、メインは、一句につき1ページまるまる使った川柳の数々。

 

 こういうのって、けっこうウケるのだ。前に出した、『ババア川柳』も、もう何度か増刷してるみたいだし。

「ハゲ頭 ねじりハチマキ すっぽ抜け」「ハゲの父 顔はどこまで 洗うやら」

 とか、どうってことはないっちゃどうってことはない句が多いが、自分も他人も、ハゲをネタに笑い飛ばそうじゃないか、との姿勢は心地よい。


 私自身もハゲだからよくわかるが、なかなか割り切って笑い飛ばすまでにはいかいんだよね。


「抜けた髪 着くかと思い そっと置く」 なんてのは身につまされる話だし、

「親戚が 一同揃うと 乱反射」なんてのは、まさしく私の親戚にピッタリとあてはまる。葬式や法事では、本当に「乱反射」なのだ。


 ハゲと地方創生をうまく絡ませた、ってあたりもなかなかの頭脳プレーに思える。いわゆね「ヘタウマ」のイラストも、本のホノボノとした雰囲気にマッチしてる。


 ただ、帯にトレンディエンジェルを使ったのは「やっぱり! そう来ると思った」ではあった。 

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2016-08-27 01:27:49

病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか

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(045)病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか (ポプラ新書)/ポプラ社
¥842
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著者は、40歳くらいの聖路加病院の医師。NHKの『総合診療医ドクターG』にも出ている人。

ということはもちろん西洋医学の医師なのだが、西洋医学と漢方の両方を取り入れた診療をしているとかで、読んでみると、ビックリするくらい漢方に歩み寄っている。


 まず目次を見ただけで、

「原因と結果が一直線なら、西洋医学が有効」

「西洋医学はネットワークの病気が苦手」

「病気以前の「未病」という概念」

「「病名」は無理に国境線を引くようなもの」

 など、客観的に、というか、ほぼ対等に現代医学(西洋医学)と漢方(東洋医学)を取り上げ、西洋医学にありがちな、「病名」をつけることばかりにエネルギーを注ぐ「病名医学」に疑問を投げかけている。


 さらに、古代中国でいわれた「上工(いい医者)は未病を治し、中工(普通の医者)は已病(病気になった状態)を治す」という言葉を引用して、「病気』」以上に「未病」を治すことがどれだけ大切かも説いている。

 病院に行っても原因が特定できず、病名もつけられない体調不良は、漢方側の方が得意分野であるのもしっかり書かれてもいる。


 私も、東洋医学医師の田中保郎先生と知り合ってから、原因と結果が一直線で、悪い部位は切り取っていいのと取り換えるといった西洋医学よりも、じっくりと体質改善をはかる東洋医学の方にシンパシ―を感じるようになった。だが、まだ診療の現場では、相変わらず西洋医学至上主義が続いてるものなんだろう、となんとなく思ってきた。


 でも、この本読むと、そうでもないらしい。西洋、東洋の両方のいいところをうまく融合させようとする若手医師は、増えてきているのかもしれない。

 

 


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2016-08-22 22:39:51

ベトナム 戦争と平和

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カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))/岩波書店
¥1,188
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 岩波新書のカラー版で、写真を豊富に使いながら、ベトナム戦争とその後のベトナムが語られている。
 そもそも著者自身が、戦争当時のベトナムに住んでいたこともある有名な戦場カメラマン。


 「岩波」といいながら、カメラマンだけに、さほどイデオロギーが偏っていない点で気楽に読める。本人も心情的には解放戦線側に好意を持っていたようだが、実際に戦場をうごく際には南ベトナム政府軍の軍服を着て、政府軍兵士と行動を共にしていたらしい。だからこそ、どちらにも偏らずに、客観的な目で戦争を見られたわけだ。


 従って、この本の中身も、総論として、「ベトナム戦争とはなんだったか?」といったことよりも、少女時代に米軍に村を攻撃されたソーさんは、25年後、こんな暮らしをしていた、とか、元北ベトナム軍兵士で、ずっと戦友の遺骨発掘をやっているヴァンさんという人がいるとか、その時代を生きた人たちの生々しい

実像を追うことにエネルギーが費やされている。

 だからこそ、カラー写真での彼らの表情が、けっこう重みがあるのだ。


 それにベトナム戦争以後の写真が、うまくミックスされているのがいいな。私たちも、ベトナム戦争当時の戦場写真は、あちこちでよく見る。でも、戦争が終わった後のベトナムは、ジャーナリストにとって「世界の檜舞台」ではなくなり、あまり時代を追って80年代、90年代と続いていく写真も見かけない。


 この本には、ある。それだけ著者が、世間の関心とは関係なく、ベトナムにこだわり続けてきた証拠だ。

 枯葉剤によって障害を持って生まれてきた子供たちの写真はショッキングだ。第一世代、第二世代には異変がなくても第三世代で影響が出るケースもある、というのだから、恐ろしい。


 読みやすく、見やすく、ごく自然に、ベトナム戦争が民衆側に残した傷痕がよくわかる。

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2016-08-21 15:47:07

逆説のニッポン歴史観

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逆説のニッポン歴史観―日本をダメにした「戦後民主主義」の正体 (小学館文庫)/小学館
¥751
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 もともと20年近く前に『SAPIO』に連載していたものが単行本化され、10年くらい前に文庫化された本。

 

 ただ、書いてある内容は、著者が今でもずっと言い続けていることと変わらない。

 かつて「革新」と呼ばれていた「情緒的平和主義」の人たちがどれほど戦後日本にウソをまき散らし、日本をおかしな方向に進ませたか、というのを実例も交えて断罪しているものだ。


 ターゲットは朝日新聞、共同通信、岩波新書といったマスコミから、進歩的文化人と呼ばれた人たち、日教組の指導のもとに反日教育を行った教師たち、社会党や、その系譜に連なる社民党などに及ぶ。

 さらには政治家や役所となれ合い関係を生むもとになる記者クラブ制度や、責任をアイマイにする官僚の「話し合い」体質にまで触れている。


 まあ、いろんなところを、めったやたらと斬りまくっているわけだが、こりゃ、どうしたって説得力ある。

 何しろ、進歩的文化人やら左寄りの政党なんかが、ずっと

「北朝鮮が日本人を拉致したなんて話は、右翼やそのシンパが勝手に主張しているねつ造だ」

 と言い続けていたのは、私だって知ってるんだから。

 さすがに最近はあまりいわなくなったが、かつては「自衛隊は平和の敵だから、さっさとなくしてしまえ」

とも声高に主張していた。 

 「非武装中立」って、複雑な世界情勢の中で、そんな中途半端な立場が許されるの?   と首をひねるような主張を唱える政党すらあった。


 ドロボーが「ごめんなさい」で謝ってすむなら警察はいらないし、外国に攻められて「話し合い」ですむなら国家はいらない。テロにしても、今の日本では、化学テロのような事態が起きたら、自衛隊以外にはその処理ができる技術を持った組織はない。


 そういうことが次第にわかってきて、この本が単行本として出た20年近く前に比べて、「進歩的文化人」や「革新政党」の力はだいぶ落ちてはいる。何よりのことだ。

 でもまだ「進歩的文化人」のひとり・鳥越俊太郎が都知事選に推されたり、社民党が国会に議席を持っていたり、つい先日解散したらしいが、若者たちの「反戦集団」のシールズが騒がれたり、まだまだ残存勢力は根強い。


 もっとも、そういう人たちがいなくなって、日本人全員が「軍隊」を認め、「安保法案」賛成になってしまうのも、考えてみても気持ち悪い。ホントに北朝鮮みたい。

 まあ、憲法改正に対して賛成反対が五分五分程度の、今くらいがちょうどバランスいいのかもしれない。 

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2016-08-13 00:47:32

逆説の日本史 11

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逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)/小学館
¥710
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 このシリーズはけっこう読んでいるので、当然、この巻もそうだろうと思っていた。で、一応、ブログの履歴を調べてみると、まだ読んでない。そこで入れてみた。


 これは全編通して、主役は秀吉。小説にもドラマにもさんざ登場し、ほぼ書き尽くされているはずの人物のどこに「逆説」があるのか?


 ポイントの第一が、彼が「六本指」の特殊な手をもっていた人物だったということ。それがコンプレックスとなって、逆に強烈な上昇エネルギーを生んだのではないか、と説く。


 「天下取り」についていえば、彼が戦以上に、いかに「権力の正統性」を確保していったかについてよりページがさかれている。もともと、ただの織田信長の部下だった人間が、どんなマジックを使って権力の座から織田家の人間たちを排除し、他の大名を従わせ、不可能を可能にして行ったかを追っていく。

 あとから結果だけ見た人間は、さも秀吉の権力奪取が当然の帰結のように思えるが、もし同時代に生きたとしたら、これだけ「奇跡的出来事」はなかった、という点が強調もされている。 

 ま、「逆説」というより、通常の視点とは違ったところから秀吉の天下取りに迫っているわけだな。

 

 この著者得意の、「宗教の重要性」を強く押す部分も、もちろん出てくる。有力寺院の武装解除の難しさ、それを信長・秀吉・家康の三人が段階的に果たしていったと説くあたりは、他の歴史の本には出てこないユニークな視点だ。秀吉が計画した方広寺の「大仏建立」も、宗教勢力をまとめて権力者がコントロールできるようにするための布石だったという。


 前半も盛りだくさんながら、やはりこの本のクライマックスは、朝鮮征伐。

 ここからは、単なる過去を振り返るだけでなく、今も続く日本の歴史学会の「朝鮮の皆さん、すいません」といった贖罪史観、どんな形であれ「平和」が一番と考える偏った「平和至上主義」などへの批判などが次から次へと出てくる。


 たとえば対馬を治める宗氏は、日本と中国、朝鮮との板挟みになり、問題を穏便におさめて「平和」を維持しようとして、双方に「相手はあなたの力にひれ伏してますよ」といったようなウソをつく。そのウソが通用している間は「平和」でいても、いずれウソが発覚してしまうと、かえって関係はこじれて闘いは大きくなってしまう。


 「「アンネの日記」のアンネに不幸な死に方をさせてはいけなかった」と「絶対に戦争を起こしてはいけなかった」という考え方が実は矛盾している、との発想もとても説得力があった。

 イギリスのチェンバレン首相は、「平和を維持するため」にナチスのオーストリア侵攻を黙認した。もしあそこであえて戦争を選び、ナチスをたたいておけば、後の第二次大戦があれほどのものにはならなかっただろう、だからユダヤ人虐殺もなく、アンネの死もなかったかもしれない、というわけだ。


 要するに歴史に「絶対」はなく、戦争が「絶対悪」で平和が「絶対善」などと単純に割り切るほど危険なことはない、と著者は警告しているわけだ。


 だから秀吉の朝鮮征伐についても、それを絶対悪として断じるのはおかしい、と言い切っている。そもそも秀吉の本来の目的は「唐入り」、つまり当時の明、今の中国に侵攻するのが狙いで、朝鮮はいわぱ通り道に過ぎなかったとも分析する。


 まあ、著者にとっては、この朝鮮征伐はホントにたんなる「謝った歴史観」を持つ学者や作家たちを攻撃するためのキッカケにすぎないみたいに、いろんな人について実名を挙げて攻撃してもいる。

 特に痛烈なターゲットが『少年H』。戦時中の少年が知り得ないような情報をさも知っていたように書いて、戦争反対ばかりを声高に叫ぶ人たちに都合のいいような情報操作がされている、というのだ。


 『少年H』、読んでないので、よくわからない。ただ、なぜ日本の「左がかった」学者やジャーナリストなんかが、自分の生まれ育った「日本」の過去を、これでもかとばかりにあしざまに攻撃し、国民に厳しい反省を求めるか、ということへは、強い憤りは感じる。

 そんなに気に入らないなら、日本から出て行けばいいじゃないか、と言いたいくらい。

 おかげさまで、最近はだいぶ減ったみたいだけど。

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