厳しいな~

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画像を見ると背中の腫瘍は、椎間板には触れていない。


しかし隙間はギリギリだ。


骨に腫瘍ができるとその部分は脆くなるらしく、あまり活発に動くと骨折の可能性も大きいとのこと。
今から背骨や足にあまり負担をかけずに生活して行かなければならない。


色々厳しいなとは思ったが治療法があったことは救いだった。


「背中に関しては放射線治療、足の付け根に関してはリザーバー治療を考えてます。」


o先生はそのような提案をしてくれた。

o先生を信頼しているので大丈夫だと思う反面、厳しいなという思いもあった。

父親は当人なので特に参っただろう。


僕の感情が伝播することは避けなければならないので、とにかく明るくテンション高めに話しかけた。


父親は



「そうだな…」



と軽く笑い頷いた。


そして父親の背中をポンと叩き、病院を後にした。
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やっぱり癌でした。

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o先生の病院に着き、ソファで待つ。



その間も少し痛みがあるようで、きつそうな顔をしている。




「大丈夫!?」




僕が聞くと父親は




「大丈夫。」




と答える。多分そんなに大丈夫ではないはずだ。



そんなやり取りをしていると、名前を呼ばれる。



今日の診察は気が重いので、足取りが重い。



僕は挨拶を済ませ、すぐに父親に痛みの件について尋ねる。




「そうでしたか!?」




「えー、調べた結果、できものができてますね。」




「はぁ…そうですか…」




父も僕も落胆した。



父のほうの落胆は計り知れない。



肝臓癌が終わったと思ったら、肝性脳症になって、また骨に癌ができてしまう。



どこかで癌だろうなと思ってたところもあったが、少しは癌でないことも期待していた。



でも受け入れるしかない。



僕はその時は冷静で、父親と一緒にいる時に告げられたと言うことは、まだ悲観するような状況ではないと感じた。



父親は現時点では受け入れにくいだろうから、僕が単刀直入に聞く。




「どうしたら治りますか?」




「方法は、肝臓のほうと同じように、足の付け根の悪いところに管を通して薬液を流すリザーバー治療になると思います。これが良い方法だと思います。」




肝臓癌と同じような方法だったので、僕も少しは理解でき、ほんのちょっと安心した。



先生は父親に聞く。



「他にも背中とか痛くなかったですか?」




「少し痛みはありました。」




「…実は背骨の…六番目のところに(第六頚椎)にありますね。」




「…」




先生は背骨の画像を見せながら説明する。



「まだ椎間板までは触れてないからあまり激痛と言うのは感じないと思うんですが、できものが大きくなると、刺激して、強い痛みが出てくると思います。」




「はぁ…」




親子揃ってため息しか出なかった。





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足の傷みは何なのか!?

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それから数日して癌が足の付け根にあるか調べるために、大学病院に行く。



かなり歩くのが辛いようなので、病院玄関にある車椅子に乗せて、検査する場所に向かう。



車椅子を使用することは父親にとって楽だろうから選択したのだが、僕にとってはすごくショックだった。



イメージ的に、車椅子イコール老いたなと考えてしまう。



骨折した若者も乗るのだが、こんなに弱くなってしまったのかと切なくなる。



午前10時くらいに着き、午後1時くらいに検査をする。



なんでこんなに時間空けるのかと言うと、ちょっとうろ覚えだが、薬を飲むか打つかすることで、患部の画像が見やすくなる、薬が反映するのに時間がかかる、そんな理由だったと思う。



3時間くらい待つので、父親と話しながらひたすら待つ。




「どうかな。癌かな。」




「わからんな。でもしょうがないしな。」




話しても埒があかないので、仮眠を取る。やっぱり不安なので2人ともちょこちょこ起きる。



午後1時になると、父親が呼ばれ、造影室のような所に行く。



父親は死刑台に向かう囚人の気分だろう。



ベッドに寝て、傷みの有る部位に機械が当てられ、写真を撮っていた。



僕は部屋から出されていたので、廊下の椅子に座って、ボーっとして待つ。



しばらくすると、車椅子に座った父親が無表情で出てくる。




「どうだった?」




「いやー、寝てただけだな。」




淡々と会話はしてるが、めちゃくちゃ不安だろう。



結果はo先生の方に送るということで、そのまま帰る。



父親には、




「癌だったとしても放射線治療もあるし、o先生がいるし、肝臓癌より、ましよ。」




「まあくよくよしてもしょうがないからな。」




「まだ癌って決まったわけじゃないからさ。」




そして数日後、o先生の病院に診察に行く。











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