ピンクの衆人

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私は今、釧路刑務所の中に留置されている。容疑は付き合ってた男に金をだまし取られその腹いせに男をさした殺人未遂の容疑だ。

月に数回、私には外出の許可が下り、娑婆での生活をほんの一瞬楽しむことができる。外出先では特に制限はなくごく一般人と同じような買い物やちょっとした娯楽ができる。しかし街にありふれたような愛はそこにはなく未来もないことを知っている。
いつしか花や月、空、雲など今まで何も感じなかったようなものが素敵と思えるようになった。来月生きてるかもわからない、来年はこの空を見ていられるのかもわからないと言う現実に駆られ何かにいつも監視されているような何かにいつも押しつぶされるようなそんな苦しい思いの毎日だからかもしれない…
テレビを見ることも制限され携帯を見ることも1日2時間までである。もちろん他人と電話することも禁止されている。
常にいつも誰かに監視され自分より権力を持った大人たちに支配され名前ではなく番号だけで呼ばれる日々になんの未来も期待できない。
こんな私でも夢がありいつか鳥のようにはばたきたいといつでも持っている。自由に何も支配されない大きな大きな広い海原で自由に飛んでみたい…
大きな長いトンネルを抜け、街の夜景が観えて来たなら、私の妄想はおしまい、
今日もありがとう、またいつか…


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