2004-10-06 07:21:37

素樹文生さん&皆さまへ

テーマ:イージー・ゴーイング
 このblogを毎朝よむのを楽しみにしているという方がいらして、そう言われるとうれしいものだから朝に間に合うように書こうと思うんだが……もう7時過ぎだ。間に合うかな?
 さて、素樹文生さんのblog、「イケナイ宝箱 ~ようこそ鬱の世界へ」がスタートしました。
 http://motogi.ameblo.jp/
 素樹さん、さっそくトラバ飛ばしてくれてありがとう。作家のアキラさんとは、チャーシュー麺1杯奢ればお互いの文章の無断引用OKって約束してるんだよね? じゃあぼくとは、ビール1杯にしないかい?
 で、「編集ダイアリー」でも書いたんだが、アメーバブログに新しいジャンル「本・書評」が加わったことから、「メントール・ユーカリプト」(片岡義男)、「イケナイ宝箱~ようこそ鬱の世界へ」(素樹文生)、「イージー・ゴーイング」(山川健一)の3つの連載は、「日記・blog 」から「本・書評」に引っ越しました。この記事が、引っ越し第1弾ね。
  http://amebabooks.ameblo.jp/
 ところで、ある女性から、こんなメールをもらいました。
  
山川さん。
今日は寒いですね。。。
『歓喜の歌』、文庫本、買ってきました。
今日も朝から雨で、学校から帰るときも雨で、
でも、自転車こいで本屋まで行ってきました。
けっこうぬれたけど、けっこう気持ちよかったです。
青い空に太陽の光に輝らされた白い雲の表紙が
胸に焼きついたからでしょうか・・・
素樹文生さんの解説、読みました。
ぐっときました。
感動しました。
『歓喜の歌』を読み終えたときの感動がよみがえってきました。
また読んでみます。
気持ちは温かです。

 素樹さん、みなさん、あらためて、どうもありがとう! 縁ってものは、きっとあるんだね。それが、ずーっと繋がっていけばいい。blogって、きっとそのためにあるんだね。
 で、また今日、blog上の編集会議をお願いしたいんだよね。にゃんちゃんのポストカードの件なんだが、スキャニング間に合わないので、とりあえずこの記事をアップして、その後1時間後ぐらいにまた書き込みするんで、よろしく。
 この原稿、出勤・登校に間に合うかな?
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2004-10-05 10:59:14

「歓喜の歌」(幻冬舎文庫)が今日発売されます。

テーマ:イージー・ゴーイング
 今日は、書き下ろし長編「歓喜の歌」、文庫版(幻冬舎)の発売日です。
 素樹文生氏の解説の一部を、ご本人と幻冬舎の了承を得て、掲載しました。
 http://www.yamaken.com/motogi.html
 単行本を出版した時の特集ページには、読者の方々からの感想などを掲載してます。
 http://www.yamaken.com/book/kanki/kanki.html

 blogにおける実験という意味をこめて「もくじ」と第一章を丸ごとアップしてみます……長文だが、容量オーバーにならないかな、ちょっと心配。
 ……案の定、「本文は10000文字以内です 」というアラートが出てしまった。それはそうだよね。じゃあ、「もくじ」と冒頭部分だけということで。


   歓喜の歌
                               山川健一
                               
                                             Be yourself no matter what they say.
            "Englishman In New York " / Sting
        
   第一章  出会い
   第二章  薔薇吹く小径
   第三章  太陽も月もない暗い夜
   第四章  暑い夏
   第五章  赤い屋根の小さな家  
   第六章  消失
   第七章  汝の聖殿(五年前、札幌)
   第八章  善き者、悪しき者
   第九章  侵入者
   第十章  飛沫(五年前、札幌)
   第十一章 ファイナンシャル・アドバイザー
   第十二章 崩壊する日本
   第十三章 新しい雪(五年前、札幌)
   第十四章 天使のような男
   第十五章 サクリファイス
   第十六章 礼拝
   第十七章 孤独な犯行者
   第十八章 黒曜石
   第十九章 再会
   エピローグ 歓喜の歌鳴りやまず         


   第一章 出会い



 コーラの自動販売機にもたれて、高村康之は煙草に火をつけた。
 近くの焼鳥屋から、煙が流れてくる。
 腹が減った。だが、もう少しの辛抱のはずだった。
 酔客が大声で話しながら、目の前を通り過ぎていく。なかの一人が、高村に一瞥をくれる。あたかも、不審者でも見るように。たしかに、午後九時に近いこんな時間に、酔ってもいない男が一人で立ち尽くしているのは、奇妙なものだろう。だがこちらも、好きでこんな場所にいるわけではない。係長昇進を目の前にしながら、再び調査部に配属されるなんて思ってもみなかった。
 調査部、借金取り、一見華やかに見えるクレジットカード会社のどぶさらいだ。
 だが、もう四月だ。わずか一ヶ月前の寒さを思えば、これでもずいぶん楽になった。革靴の爪先が凍えることは、もうない。
 薄手の白いコートの女が、ふらふらした足取りでこちらに歩いてくる。あれかもしれないな、と高村は長年の勘で考える。路地を折れ、先回りすることにした。細長いマンションに入り、エレベーターは使わずに階段を駆け上る。三階のエレベーターホールに辿り着いた時、腕時計を見る。ひとつ、小さく舌打ちした。
 九時を五分ばかり過ぎている。
 条例で、取り立ては朝の十時から午後九時までと定められている。高村が新入社員だった頃はそんな条例はなかったから、夜討ち朝駆けは当たり前だった。帰宅が夜明け前になることなどしょっちゅうだった。今は午後零時までに帰宅できるのでありがたいが、仕事は捗らない。
 少し迷い、かまうもんかと自分に言い聞かせる。もう三時間も待ったのだ。
 エレベーターのランプを見上げる。鈍い機械音がして、エレベーターが上がってくる。足音をさせないように、高村は廊下を移動し、マンションの外側についた非常階段に出た。隙間から伺っていると、白いコートの女が、三〇二号室の前に立った。
 鉄のドアの間から身をすべらせ、高村は女の前に肩を入れる。怯えた表情を浮かべ、女は肩をすくませる。
 女に名刺を差し出した。
「驚かせてしまったのなら、申し訳ありません。怪しい者ではありません。JBクレジットクレジットの高村です。沢口沙希さんですね?」
 近くで見ると、女は驚くほど白い肌をしていた。薄茶色の髪は肩に掛かり、大きな眼がこちらを見上げている。眉は整えられていたが、それほど細くはない。
 沢口沙希のキャッシング限度額は月に三十万円、カードローン限度額は三〇〇万円だった。この枠を使い切っている。年利十八パーセント、毎月元金定額払いでボーナス併用払いは利用していない。
 返済が滞り始めたのは半年ほど前からで、買い物などに使用する一般のカード利用と合わせ、百六十万円ほどを滞納している。以前にも滞納はあり、その度に電話と手紙で催促すると支払いに応じてきた。だが今回は既に半年が経過し、一般利用はほぼ皆無で残債のほとんどがカードローンの利用だったことから、高村は足を運ぶことにしたのだった。
 廊下を歩いて来る足音があり、隣りの住人が帰って来たようだった。背広を着た中年の男が怪訝な表情でこちらを見て、だが挨拶はせずに鍵を開けると中に入った。ドアのすぐ側で、こちらの様子を伺っている気配があった。
「ご用件は、おわかりですね?」
 よく通る声で、高村が言った。
「はい……」
 消え入りそうな声で沙希が答える。  
 督促するのに、こうした周囲の眼を効果的に使うのは基本的なノウハウだ。
 自宅に電話をかけ、駄目な場合は会社にかける。会社宛にカード会社から電話がかかるのは具合が悪いので、多くの人々はこの時点で支払いに応じる。それでも駄目な場合は督促状を発送する。督促状の文面にも段階がある。最終的には、以下の期日までに支払いがない場合は差し押さえに入ることになる、と通知する。
 常習者には電報を打つ。
 自宅を訪れ、不在の場合や居留守を使われた場合には置き手紙をする。わざと、近所の人にカード会社からの訪問があったとわかるような置き手紙である。
 最終的には裁判所の強制執行官と立会人、鍵屋をともない、差し押さえ執行を行うことになる。ドアに<この物件は所有者が変わりました。関係者以外の一切の立ち入りを禁止します>という貼り紙をすることもあった。
 沢口沙希は二十七歳で、カードの申し込み時から変更がないとすれば、ゲームの製作会社に勤務している。従業員が三十人程度の小さな会社で、業種柄、会社に督促の電話をかけるぐらいでは大した効果は望めそうになかった。
「失礼ですが、財布を見せていただいてもよろしいですか」
 沙希はバッグを開け、財布ではなく鍵を取り出すと玄関に差し込んだ。


 まあ、こんな小説です。
 気に入ったら、読んでみてね!

※カバーデザイン 平川彰(幻冬舎デザイン室)
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2004-10-04 03:06:36

今までの人生の中で良かった時、悪かった時の自分を研究しよう 01

テーマ:イージー・ゴーイング
 たとえば、今までの人生の中で最高に恋愛がうまくいっていた時、自分はどんな髪形をしていただろう? ショートヘアだったかロングヘアだったか? ファッションはカジュアルだったか、フェミニンだったか? 
 どんな本を読んでいて、どんなことが好きだったか?
 思い出してみよう。
 友達とうまくいっていた時、仕事がうまくいっていた時、人間関係がうまくいっていた時、あなたはどんなライフスタイルをもっていたのだろうか。
 外見や生き方のスタイルってじつはとても大切なんだ。
 そこから、すべてがわかってしまう。
 外見より中身を見てほしいって思うかもしれない。
 でも、外見にはすべての情報があらわれるんだ。
 だから、人生の中で、自分が最高に幸せだと思っていた時期の自分の姿を思い出すと、そこに本来の自分のスタイルのヒントが隠されているものだ。
 たとえば、ショートカットでいる方が本来の自分らしくいられる子が、ロングヘアにしていると、中身を誤解されて生きにくくなってしまうことがある。
 ちなみに、ぼくは高校以来ずっとボサボサヘアだ。社会人には向いていないかもしれないね。でもこれがぼくのスタイルで、もしぼくが銀行員のようなきっちりした髪形や、スポーツマンのような爽やかな髪形にしていたら、ぼく自身は変わってしまうだろう。
 流行を追うのもいいけど、そこに自分らしさを忘れないで欲しいんだ。
 自分がうまくいっていた頃を思い出すために、その頃聴いていた音楽を聴くのもひとつの方法だよね。音楽は直接心に響いてくるから、当時の空気の匂いや感情の動きが丸ごとよみがってくる。

※Illustration / 竹兎ユキヤ
http://www.dear.ne.jp/~mikazuki/
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2004-10-02 20:29:20

今夜は仕事しよう

テーマ:イージー・ゴーイング
 昨日『飛べないあなたに羽根をつける方法』の色校と『イージー・ゴーイング』青焼きが上がった。それから、『歓喜の歌』の文庫版の見本があがった。10月5日の発売です。『歓喜の歌』には、藤田晋社長をモデルにした人物も登場するんだよね。数ページだけだけど。幻冬舎文庫です。
  *キレイになるための、事業立上げ記録*、読んでるよ。
 http://tryal.ameblo.jp/
 へえ、同郷だね……って、近いけどさ。ほんと東京ディズニーランドと新東京国際空港は許せないね。千葉ディズニーランドなのにさ。これからもよろしくね。
 さて、今夜は仕事しよう。
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2004-10-01 06:35:42

「人生とblog。歓びと悲しみ。」patraさんへ。

テーマ:イージー・ゴーイング
 ぼくの下の書き込み「文学とblog。どっちも面白いねえ。」にコメントして下さったpatraさんのblogは読んでいたのだが、今夜初めてwebサイト、Patra Ichida At Homeへ行ってみた。1999年に書かれた「森瑶子の思いで 1」から、多くのエッセイがアップされている。江藤淳さんの講義を聞いた時代のことなども記されている。
 http://www.kyo.com/patra/
 そのすべてを読ませていただいたぼくは、感動してしまい、何を書こうか決めないまま、締め切りのある原稿をほったらかしてこうしてマックのキーボードを叩いている。
そもそもぼくは、漠然とだが、patraさんはぼくと同じ年代の方なのだろうと思い込んでいた。だが若い頃から森瑶子さんの友人でもある、既に還暦のお祝いをすまされた人生の先輩であった。
 インターネットは、相手の性別や年齢もわからない。だからそんな過ちを、ぼくはよくおかしてしまう。あんでる泉さんも、あの絵の完成度から勝手に30代半ばだろうと思っていたら、24歳の女性であった。ごめんなさい。
 patraさんは絵を描かれ、スタイリストとしてのお仕事を長くされていた。息子さんが子供の頃交通事故に遭い、仕事を中断して必死で息子さんの看病をされ、彼が中学に入ってからは学校の配慮のない姿勢と戦った……というか唖然とした。
 そういうことの積み重ねの上に、素晴らしい仲間達に還暦をお祝いしてもらう地点に到達した。ロック世代のぼくは「さっさと生きてあっさり死のうぜ」というような人生についての美学を胸の奥底に抱えて生きてきた。幕末の歴史を偏愛するのも、そのせいかもしれない。だがpatraさんのエッセイは、人生とは過酷で、だがかくも美しく、歓びに満ちたものなのだということを教えてくれる。この「イージー・ゴーイング」で、偉そうなことを書いている自分が恥ずかしい…。
 インターネットはあまりにも広大だ。だがごく稀にかもしれないが、こういう宝石を発見することもあるのだ。
 ぼくらはきっと、今後の人生をblogと共に歩んでいくのだろう。ここには歓びと悲しみのどちらもが存在する。

 patraさん、勝手に書いてしまって申し訳ありません。昨日もアメーバブックスの編集部で、「森瑶子さんが生きてらしたらblog頼むんだけどなあ」という話をしたばかりでした。
 生前、作家になってからの森瑶子さんとぼくはそれほど親しいわけではありませんでしたが、作家が集まる座談会やパーティでよくお会いしました。森さんは、年下の男であるぼくをからかうのがお好きでした。そして、酒を飲むのでクルマを置いていくようにしていたぼくを、自宅の方向が同じだったのでよくクルマで送って下さいました。前を見ずに、こちらを向いて話されるので怖かったのを、よく覚えています。

 みなさんも、是非ともPatra Ichida At Homeへ行ってみてください。
 さて、ぼくはこれから仕事をしようと思う。コツコツ原稿を書く。そうした積み重ねが、きっと人生というものなのだろう。
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2004-09-30 06:54:21

文学とblog。どっちも面白いねえ。

テーマ:イージー・ゴーイング
 いま、朝の6時半だ。
 昨日は一昼夜にかけて、読者の方々に「イージー・ゴーイング」の装幀の相談にのっていただき、悩んでいた装幀案を決定することができた。ありがとうございました。そしてあらためて、blogというメディアのもの凄さを実感した。
 小説家と読者がいっしょになって編集会議を開き、新刊のタイトルやデザインについて相談しているなんて、少し前では考えられなかったことだ。いまでも、昔気質の編集者諸氏は顔をしかめるかもしれないが……。
 melma!blogでやっている「幕末武士道と新選組」blogにはカウンターがついてて、昨日は2964件のアクセスがあった。
 http://blog.melma.com/00118522/
 こちらはもっと多いのだろうから、合わせると1日に5000人以上の人がぼくの書くblogを読んでくれていることになる。5000人! 10日で5万人、1カ月だと15万人になる計算だ(計算あってるよね?)。気が遠くなりそうな数で、さすがに風圧を感じる。ぼくの普通の本はだいたい初版(最初に印刷する部数)が1万部だから、それと較べてももの凄い数だということがわかるよね?
 ほんと、こういう性格に生まれてよかったと思うよ。そうでないと、胃が痛くなったかもしれない。ちなみに、ぼくは生まれてこの方、緊張やストレスのあまり胃が痛くなるという経験をしたことはないんだが。
 このblogのジャンルは一応「日記」ということにしてあるんだが、もちろん日記ではない。日記ふうにも書けるけれど、blogはもっと多様な側面を持っている。こいつは、もの凄いメディアに成長していく可能性を持っている。
 
 さて、今日は昼過ぎに作家の狗飼恭子さんにお会いするので、まだ読んでなかった『温室栽愛』(幻冬舎)を読んだ。感動した。素晴らしい恋愛小説で、みんなにも是非とも読んでほしいと思ったよ。26歳のヒロインが、とても魅力的なんだよね。彼女の恋愛の相手がちょうどぼくと同じ年頃の、まあ風采の上がらない男なんだが、その老いてる感じがちょっとショックだったけど。えーっ、俺と同じぐらいの年じゃん、もっと気合い入れてくれよ、みたいな感じ。あるいは、26歳のヒロインに50歳の男はこう見えるのか、ということがショックだったのかもしれないけど。
 しかし『温室栽愛』は、小説の持つ根源的な力というものを再認識させてくれた。blogの恋愛日記じゃ、こうはいかないだろうからさ。俺も小説書かないとな、と思いました。
 それで、夜は作家の素樹文生さんと会います。狗飼さんと素樹さんは知り合いみたいなんで、合流してビールでも飲もうって誘おうかな。
 
 文学とblog。どっちも面白いねえ。どちらも、とてつもなく巨大な相手だって気がするよ。
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2004-09-29 00:55:51

装幀案2&3が上がりました。

テーマ:イージー・ゴーイング
 重原隆さんによる、装幀案2と、さらに追加で3が上がりました。
 サムネイルというか、ここには小さな画像だけアップし、
http://www.yamaken.com/easy.html
 に、10分後に大きな画像もアップしておくからさ。
 1案は、カバーが厚めのトレーシングペーパーで、「にゃんちゃん」と白地と題字だけが印刷されます。
 2案と3案は、ざらざらした紙に印刷する、とのことです。
 うーん、悩むねえ。
 皆さん、率直な意見をお聞かせください。
 ひとつ、よろしくお願いします!
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2004-09-28 18:04:08

今から出勤してきます

テーマ:イージー・ゴーイング
 「本と友達カフェ」の「ナースの恋人との12カ月」の連載は、年上のナースとつき会っていると郷里の後輩の望月大地君が言うので「じゃあそれを連載しろ!」とぼくが依頼した企画。「なんとなくエロティックで、しかもナースという職業のきっちりとしたガイドにもなり、人間の生と死に関する感動的なblogに」と依頼してあるんだが、お弁当の話とか彼女が帰って来ないという話とか、どうもあいつは子供なんだか大人なんだかよくわからん。
 http://nurse.ameblo.jp/
 今度は彼女が描いたぼくの似顔絵をアップするとか言っているが、まだそのナースの恋人は紹介してもらってないんだよね。望月君、風邪ひいた時とかに便利だから、そのナースの恋人の携帯番号おしえなさい。

 アメーバブックスの編集部から電話があり、重原隆さんにお願いしてあった「イージー・ゴーイング」の装幀第2案が出来上がったとのこと。出来たばかりの会社でまだスキャナーを買ってないので、携帯で写真を撮って送ろうとしたらしいんだが、画像がよくわからないとのこと。大切なことなので、今から見に行くことにした。ドキドキ。
 でも重原さんだから、いいデザインなんだろうなあ。第1案と2案と、きっと悩むと思うんだよね。
 今夜中に、画像をアップします。
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2004-09-27 00:28:42

過去を変えることだって不可能ではないんだ

テーマ:イージー・ゴーイング
 " MAMA YOU BEEN ON MY MIND "の歌の主人公は、きっともう二度と会うことはない母親を許している。ぼくはそう思うな。
 自分もまた、母親に許してほしいと願っている。
 だからこそ、悲しみの感情があふれてくる。なにかを許すことで、人は悲しみの感情に包まれることになるのかもしれないね。
 そして、おそらく、許すことができた瞬間に、過去の一点が持つ意味は変わるんだ。つまり、ぼくらは過去を変えることができる。そのためには、思い出したくない過去の一点に、一度帰らなければならない。
 もちろん、性的ないたずらをされたとか、もっと酷いこととか、許せないことだってたくさんあるだろう。そういう時は、子供だった自分を許してあげればいいんだ。まだ小さな子供だったあなたは、どうすることもできなかったんだ。
 子供だった自分を責めずに、抱きしめて、少しずつ癒してあげればいい。
 過去は絶対に変更できないもので、嫌なことは忘れてしまうしかない。そんなことはないはずだ、とぼくは思う。
 もっとシンプルに、画家やデザイナーやダンサーになりたいとか、シンガーになりたいとか、あなたはそんな夢を持っていたのかもしれない。そのためにいろいろな努力をして、たとえば今、二十五歳だ。夢はまだ実現できていない。
 さて、この道しかないと思い込んでいる、あなたの足跡がついているその道は、ほんとうにそれ以外にはあり得ないたった一本の道だったのだろうか。どこかに分岐点があったかもしれないよね。
 記憶を辿り、それを思い出すのはとても大切なことだよ。
 スタートはごくシンプルな憧れや夢だったのを思い出したかな?
 デザイナーだとか画家だとか、そんな具体的な職業のことを、子供だったあなたは考えただろうか。そうではなくて、「誰かと感動をわかちあいたい」ということだったのかもしれないよ。
 それが途中で変わってしまったのは何故だろう。
 大人になったから? 
 環境が変わったから? 
 一度失敗したから? 
 自分自身が変わってしまったからかもしれない。
 たんに「好き」からはじまったことが、複雑になってしまったようだね。
 分岐点はどこだったんだろう?
 分岐点というのは、後になって振り返ってみないとけっしてわからないんだ。
 ぼくのように、年齢を重ねてくると、ああ、あそこが小説家になる分岐点だったんだなっていうポイントが必ずある。若いあなたにはまだそんな分岐点にきていないのかもしれないし、でも見すごしてきてしまったかもしれないよ。そこに戻ってやり直すことだって不可能ではないかもしれない。
 スタートはごくシンプルだった。
 その時の自分を思い出してみよう。
 なんの計算もなく、ただこれが好きだからという純粋な自分がいるはずだ。そんな自分を思い出せれば、人は、何度でもやり直せるものだよ。
 早稲田の学生だった頃、ぼくは学生新聞の編集長で、小説ではなく批評やエッセイばかり書いていた。就職せずに、新聞サークルをそのまんま出版社にしたかったんだ。でもそんなの無理だよなと思い、迷っていた。四年生の時に文芸雑誌で小説の賞をもらい、ひとつの夢をあきらめて、作家デビューした。それが分岐点だった。
 この本の版元であるアメーバブックスは、ぼくが何人かの仲間といっしょに作った出版社なんだ。「イージー・ゴーイング」が、記念すべき第一冊めの本になるんだよ。つまりぼくは五十歳を過ぎてから、遥か昔の分岐点に戻って、やっともうひとつの夢の実現に向けて再スタートを切ったというわけだよ。
 きっとあなたはぼくよりずっと若いんだろうと思う。
 大丈夫、きっとうまくいくよ。
(Photo by Mayumi)
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2004-09-25 07:06:25

装幀案1が上がりました。

テーマ:イージー・ゴーイング
 みなさん、タイトルの件ではいろいろお世話になりました。とても助かりました。
 ぼくが学生だった頃、吉行淳之介氏や五木寛之氏、秋山駿氏などが好きで愛読したものですが、あの頃blogがあって、吉行さんが「今夜は銀座の眉で飲んだ。いつものM子が……」なんて書き込んでいたら面白かったろうなあと思ったよ。
 こうなったら、装幀の件に関してもweb編集会議を開かせてください。
 「にゃんちゃん」という本文に登場する猫のキャラクターを山口マオさんが描いてくれ、重原隆さんがデザインして下さった装幀案1が、これです。
 フランス装で、カバーは厚めのトレペーです。緑、オレンジ、白のストライプは、トレペーの下の表紙に印刷されています。
 ちなみに、サブタイトルは「悲しみ上手になるために」のままになっています。
 ぼくは、この装幀が非常に気に入っているのですが、アメーバブックス最初の本なので、もう1案、来週の半ばぐらいまでに作っていただくことになってます。
 それが出来上がったら、またアップします。
 みなさん、感想をお聞かせください!
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