2016-12-31 01:23:54

レオン・ラッセルを聴きながら終わっていく2016年

テーマ:イージー・ゴーイング

今年もとうとう大晦日だね。
ぎりぎりまで仕事してますが、なんとか無事に年を越せそうです。
レオン・ラッセルに"Tight Rope"という曲がありますが、そんな感じ。"Tight Rope"は1972年にリリースされたレオン・ラッセル最大のヒット作『Carney』に収録されていたミディアムテンポの曲です。

 

 

俺はぴんと張られたワイヤーの上を歩いている
一方は氷に、もう一方は炎に繋がれているのさ
お前と俺とで演じるサーカス・ゲーム

 

俺はぴんと張られたワイヤーの上を歩いている
一方は憎しみに、もう一方は希望に繋がれているのさ
だけどお前の目に入るのは俺がかぶってるシルクハットだけ

 

俺の居場所はワイヤーの上にしかない
笑い種になるような失敗を重ねながら、俺は落ちていく
             レオン・ラッセル/"Tight Rope"


そのレオンも今年の11月13日、ナッシュビルの自宅にて死去しているのが発見された。74歳だった。淋しいね。

 

かつて丸三日間、東京でレオンと過ごしたことがあった。ぼくはTFMでロック番組のDJをやっていて、彼にインタビューし、ライヴを録音してオンエアしたのだった。キーボードの側面に"Harley Davidson"と書いてあった。アメリカのオートバイの名前ね。キーボードというオートバイにまたがり、世界を旅しながらライヴをこなしていたわけだね。

 

なんでそんなことをしたのか自分でもよくわからないのだが、ぼくはインタビューの途中で立ち上がってレオン・ラッセルの横へ行き、背中をバシバシ叩いた。そして耳元に口を寄せて言った。


「しっかりしてくれよ。だってあんたはレオン・ラッセルなんだぜ!」


彼は怒りもせず、無言のまま二、三度頷いた。あの時も彼は「ぴんと張られたワイヤーの上」を歩いている気分だったのかもね。その時にホテルでぼくにコーヒーをいれてくれた男がレオンのバンドのギターで、次の日にブルーノート東京で行われたライブに行ったら首からギターをぶら下げていて、「おまえギターだったの? 気がつかずにごめんね」と言うと「なんだかんだ言っても俺もレオン・ラッセルを愛してるんだよな」と言っていた。そんな感じでぼくらは仲良くなった。

 

昨日のことのように鮮やかに思い出す人生のシーンというのがあって、レオンとのこのシーンも、そんな貴重なシーンの一つです。

 

レオン・ラッセルの最大のヒット曲は"A Song For You"だろうが、そしてぼくもこのバラードを今も心から愛しているが、"Hummingbird"も好きだな。俺のハミングバードよ、飛び去らないでくれ……と歌うこのナンバーは、何と言うか、心を打つよね。

 

なんでレオン・ラッセルの話になってしまったのか自分でもよくわからないのだが、とにかくぼく自身はぴんと張られたワイヤーの上から落ちることもなく、今年も無事に過ごすことができました。

 

皆さん、感謝します。
よい年をお迎え下さい。

 

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