2009年8月、息子5歳の夏休み。
上高地2日目の朝。
この日は、明神、できれば徳沢まで歩ければいいな、
と考えていました。
宿まで戻ってくることを考えると、それ以上は欲張れません。
朝8時半。
河童橋を出発します。
時々立ち止まって何を思う?
きもちのいい朝の空気を吸いながら、歩きます。
梓川を眼下に眺め、
視界が開けると、ドーンとこの景色。
息子が珍しくポーズをとりました。
1時間で明神に到着。
少し休んだ後、
「まだ歩ける?」
「うん、行く」
徳沢を目指して出発します。
すぐに徳本峠への道を分けます。
この辺になると、すれ違う人たちもほとんどが山登り目的の様子。
母子二人連れが珍しいのか、よく声をかけられました。
雄大な穂高の山々と、
透き通るような梓川の流れに見とれながら、
歩いていきます。
1時間10分程で、徳沢に到着。
さすがにちょっと疲れた様子。
ベンチに座っていると、ここでもいろいろな人に話しかけられました。
大キレットを歩いてきたというお兄さんには、
「君もそのうち登れるから」
との激励の言葉をいただきました。
時間が早いので、もう少しだけ歩いてみることにしました。
新村橋の分岐です。
ほとんどの人は、そのまま真っすぐ歩いていきます。
私たちは、対岸に渡って、河原でお昼を食べることにしました。
お昼を食べている間も、橋の上を歩く人はほとんどいません。
白昼とはいえ、あまりの静けさにちょっぴり人恋しくなり、戻ることにしました。