山形だけの年間三隣亡 1

テーマ:

三隣亡という風習を御存知だろうか。 


それは、建築行事を避けるべきとする暦注の一つである。


文字通り、「三隣亡の日に家を建てると、向こう三軒両隣が滅び、その家だけが栄える」という考え方である


三隣亡は元々大安や仏滅のように日ごとの吉凶を表すものだが(平素三隣亡)、山形県では全国で唯一、「年間三隣亡」という風習がある。この風習は廃れるどころか、近年ますます強まり、住宅着工数を大幅に押し下げている。


「年間三隣亡」は寅、午、亥の年の立春から翌年の節分までとされる。つまり12年のうちの3年がこれに当たることになる。


山形では年間三隣亡の年に必ず住宅着工が減る。

これは山形特有の現象である。世の中の景気とは関係がない。


山形では1960~70年代は年間三隣亡の年は持ち家の住宅着工戸数が10%の減少だったが、1980~90年代は15~20%、2000年以降は20%と、減少幅が次第に広がっている。


年間三隣亡は庄内地方が主な地域と見られることがあるが、実は県内全域で浸透している。



(続く)




AD