庄内地方の日本海に面した、遊佐町吹浦から鶴岡市湯野浜に至る

34kmの海岸線は、黒松林と砂丘が続く庄内砂丘と呼ばれている地域

である。庄内砂丘は寒暖の差を好むメロンに適した気候で、良質の地

下水と水はけの良い砂丘を利用したメロンの栽培が盛んである。

 

 庄内地方夏の風物詩 庄内砂丘メロンは山形県の特産品として、露

地メロンでは全国第3位の生産量を誇り、高級メロンとして高い評価を

受けているネットメロンである。


        大きく育った砂丘メロン

        メロン畑で丸々と大きく育った庄内砂丘メロン


 庄内砂丘メロンの栽培は、鶴岡市や酒田市の海寄りの土壌に砂地

が多く、特に黒松林の中を貫く国道112号線の両側に砂丘の畑があり、

庄内空港付近の酒田市浜中地区がメロン栽培の中心になっている。

背の低いハウスの中でメロン栽培が行われるが、白いハウスが整然

として並ぶ風景は、庄内地方の情緒ある夏の風物詩として、美しく映

えている。


庄内砂丘メロンハウス

  庄内砂丘の利点を活用した砂丘メロン畑


 7月に入ると、庄内砂丘メロンの収穫が始まる。最盛期は7月中旬か

ら8月上旬であるが、計画的に収穫出来るように苗が植えられ、美しい

ネット模様の丸々とした見栄えの良い高級メロンが育つ。収穫後は青

色と黄色の果肉に分け、大きさや重さ、出来栄えや食べごろを調べて

から、容器に詰めて出荷する。


        収穫されたメロンの集荷
         収穫されたメロンは選別して出荷される


 庄内空港に近い黒松林の中を国道112号線が走っている。国道の

両脇には黒松越しに白く張られたメロンハウスが連なり、夏のシーズ

ンには、道路に沿ってメロン直売所が延々と立並ぶ。黒松林とメロン

直売所が連ねる風景は.庄内地方ならではの夏の風物詩である。


        国道112号線メロン直売所

        国道112号線の沿ってメロン直売所が連なる


 出荷された庄内砂丘メロンは、高級土産品として、また都会で働く親

族や、お世話になった知人友人に対する贈物として、最も喜ばれる贈

答品である。庄内砂丘メロンは、庄内砂丘で育てられた露地栽培の高

級メロンとして、高級感溢れる形と鮮やかなネットで飾られ、甘味が優

れていて抜群に美味しい。果物お王様 庄内砂丘メロンは、山形県が誇

る素晴らしい地方特産品である。


         清川屋メロン売場

          土産品売場に並べられた庄内砂丘メロン