処刑場行きの列車 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 特急列車に乗っていて猛烈な睡魔に襲われたので私は瞼を閉じた。すると、列車に乗っている夢を見た。私は処刑場へと送られようとしていた。今日中に私の死刑が執行されようとしているのだった。

 しかし、私の身体には拘束着はおろか、手錠さえ掛けられていなかった。隣の通路側の席には一人の女性が座っていたが、彼女は本を読んでいて私には興味がなさそうだった。

 列車が駅に停まり、ドアが自動的に開いた。立ち上がって下車すれば処刑場に行かなくて済むかもしれないという考えが脳裏を過り、私は鼓動が早まるように感じた。しかし、この駅が処刑場かもしれないとも思われたので私は躊躇した。

 列車は駅に停まったまま発進しなかった。ドアはずっと開いていた。やはりこの駅が処刑場であるようだと私は直観した。すると、恐怖のせいで全身が大きく震え出した。隣に座っている女性の読書の妨げになってはいけないと考えたのだが、どうしても震えが止まらなかった。

 そこで目が醒めた。特急列車は走り続けていた。隣の通路側の席では一人の女性が座っていたが、本は読んでいなかった。


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目次(超短編小説)

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