小山市のヨシ紙

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最近、よくヨシ紙について、お問い合わせを頂いています。

特に、地元で刈り取ったヨシを作って、地元のヨシ紙を作りたいというお話。

ヨシは、細くて、中が空洞なものですから、とても軽いんです。
それをうちでは、一度パルプに加工しています。←これは外注ですが。
パルプに加工するということは、ヨシからヨシの繊維だけを取り出すということ。

煮込み料理などで、繊維の多い野菜をよく煮込むと、筋が残って野菜が解けてしまう
そんな感じがパルプ化です。

でもパルプに加工するという段階をひと手間入れることで、
とても表面の滑らかな、オフセット印刷でもカラーコピー機でも印刷ができる
通常の和紙に変身します。

もうかれこれ一昨年前になるでしょうか。
栃木県小山市の職員の方よりお電話を頂いて、近くにある渡良瀬遊水地で刈り取ったヨシで
小山市のヨシ紙を作りたいとのことでした。

渡良瀬遊水地は、2012年7月にラムサール条約湿地に登録され、本州以南最大の湿地。
日本で最大級のヨシ原には絶滅危惧種183種を含むたくさんの動植物が生息・生育する
自然の宝庫となっていて、毎年 きちんとヨシ原焼きもされています。



そんな小山市から700㌔のヨシが届き、ヨシパルプに加工。
弊社で小山市のヨシ紙を製造させて頂きました。


今回は、卒業証書に使う為の少し厚めのヨシ紙と、レターセットや一筆箋などに加工する
少し厚さの薄目のヨシ紙を2点を製造させて頂きました。


そしていよいよ卒業式のシーズン。
先週、小山市さんがこの件について、記者発表をされたので、
私たちにも内容がよくわかったのですが、今週から始まる小山市内の公立の小中学校の
卒業生3130人に、ヨシ紙の卒業証書が手渡されるようです。
卒業証書をヨシ紙にすることで、紙の価格は9倍にもなってしまったとか。
その差額は、学校側ではなく、小山市のほうで負担して頂けたようです。


地元のヨシを使ってオリジナルのヨシ紙、作らせて頂きます。
こんな風に、地元の子供たちの環境学習や卒業証書に使って頂けるととてもうれしいです。

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