日本人は知っていた? | グラフィックデザイナーが、コピーライターに恋をした。

日本人は知っていた?

シリーズ広告/SONY/新聞広告15段/

キャッチコピー:
人は動くより、
止まるほうがむずかしい。


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Creator's DNAというシリーズ広告の第四回目でした。
リクルートを意識した内容ではないでしょうか。
デジタル一眼レフ「α」や「サイバーショット」、「ハンディカム」に焦点を
絞った作りになっています。


そんなことよりも、
新聞をめくっていた時に、このコピーで立ち止まりました。

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普段、思っていること。
だけど言葉にならなっかった気持ち。
それを見事に表現しています。

(これは、ボクの場合ですが。)

去年、コンパクトデジカメを購入しました。
今では、当たり前になった手ぶれ補正もついているし、
ボクの希望通りのものでした。

しかし、フラッシュのたかれた写真より
自然な写真が好きなコト、高感度でのノイズが結構でてしまうため、
なるべくフラッシュをたかずに撮る事が多いのです。
そうすると自然に身体を動かさないようにする。
それでも、ブレてしまう。

あぁ、ダメだ。
また動いた。またブレた。
なんてコトを繰り返していました。


なんでうまく撮れないんだろう。
そう思ってた気持ちがひとつの答えにぶつかったようです。


人は動くより、
止まるほうがむずかしい。



よく考えると、
日本人は、それに気がついていたんですね。
言葉にしなかっただけで、

昔から、だるまさんがころんだって遊びがありますね。
人は、動くより、止まるほうが難しいんだから、
あんなちょっとした遊びだって成り立っている。

おもしろいです。


ボディコピーの冒頭部分です。

人がカメラを構える時、
その腕は、かならず動いています。
止まっているように見えても、

呼吸によって、

心臓の鼓動によって、

筋肉の働きによって、

心のゆらぎによって、

その腕は絶え間なく動いています。


なるほどね。