無駄のないコピーのコトバ | グラフィックデザイナーが、コピーライターに恋をした。

無駄のないコピーのコトバ

IBM/IBM BladeCenter/新聞広告30段/

キャッチコピー:

複雑なIT課題に、シンプルな解答です。
IBM BladeCenter

ibm-02

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ビジュアルは、ケーブルで出来たかなりデカイ毛糸玉。
これが、ITシステムの複雑な難題、しがらみを表現。
ビジュアルの左右での対比が、見た人への理解度のスピードを早めている。
(やり口としては、before、after形式と同じです。
 美容の広告なんかで良くみるあれです。)

そして、コピーを読むと、すごく理解度が速かった。

まず、キャッチコピー。

複雑なIT課題に、シンプルな解答です。
IBM BladeCenter

とても、簡潔で、一字一句無駄のない作りになっている。
そして、直球ど真ん中。伝えたい事が明確であること。

次にボディ、
各コラムの出だしが、具体的な数字になっており、
そのコトバをキーとして、ある程度コピーを読む前に、
想像できるので、サラッと流し読みしても大体頭に入ってくる。

1/10のケーブル。
-22%の消費電力。
300社のパートナー企業。


最後に、

さぁ、複雑なITシステムから自由になりませんか。
次はあなたの企業です。
と、締めくくっている。

ふむふむ、非常にわかりやすくていい。

話しは変わるが、この日の日経新聞には、もう一つ気になる広告がでていた。

Symantec/Symantec Data Center Foundation/新聞広告7段/

symantec-01

キャッチコピー:

グローバル企業は、
何千台ものサーバーにつながっています。
何百台ものストレージにつながっています。
何ペタバイトものデータにつながっています。
シマンテックのインフラストラクチャ ソリューションにつながっています。
それは、複雑なITシステム管理の簡素化を実現する、安心という名のソリューション。

そして、

Symantec Data Center Foundationが、企業の複雑なITシステム環境をシンプルに改善します。

と続く。

内容としては、
データ保護、ストレージ管理、サーバー管理、アプリケーションパフォーマンス管理。
の4つの分野での一連のソフトウェアを統合したソリューションみたいです。

IBMは、サーバーそのもの、symantecはソフトウェアの話しです。
だから、ITシステムとITシステム環境位の差はありますが、
それでも、ターゲットもベネフィットも近いとなると、
コピーの転用ができるのかどうか、気になります。


複雑なIT課題に、シンプルな解答です。
Symantec Data Center Foundation

グローバル企業は、
何千台ものサーバーにつながっています。
何百台ものストレージにつながっています。
何ペタバイトものデータにつながっています。
シマンテックのインフラストラクチャ ソリューションにつながっています。
それは、複雑なITシステム管理の簡素化を実現する、安心という名のソリューション。


あ、うまくいってる。


さて、一度キャッチコピーの話しに戻ろうと思う。

広告のコトバであるキャッチコピー、どうせ同じ事を言うなら、
わかりやすくて、短い方が良いとされている。
(そこには、無駄なコトバをしっかりと省くという作業がなされているから、
 より短い時間で同じ内容を伝えられる。もしくは、伝わるため。)

今回、IBMとSymantecで、伝えたい事が似ていたのでたまたま
取り上げたけれども、今回の例のようにコトバのセレクトの仕方、
良い比較の例としてしっかり覚えておこう。