辻村深月 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ | 山茶のブログ

山茶のブログ

読書、事件なんぞを中心に…。

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。/辻村 深月
¥1,680
Amazon.co.jp


内容(「BOOK」データベースより)
“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの“殺人事件”が起こるまでは…。辻村深月が29歳の“いま”だからこそ描く、感動の長編書き下ろし作品。


辻村深月の新作です。

読むのは4作目ですね。


ものすごく良い作品にめぐり合えましたビックリマーク

私は男ですが、アラサー女性にこそ、読んで欲しい作品です。


女性って色んな事考えているんですね、

母親と娘の関係は正直よくわからないのだけれども、

この本を読んだら、色々と問題があるのを知った。

女性友達同士の関係も男にはよくわからない問題があるのも知った。

妊娠、結婚に対する考え方も教わりました。


そして全体を通してちょっと、悲しかったです。苦しかったです。

そして、ものすごく感動しました。

チエとみずほ、全く違う幼馴染の二人の昔の話と、今の話。

痛いほど伝わってきました。

母親のすごさ、娘に対する愛情を感じました。


辻村深月は、

嫌な軽薄な男を書くのが上手くて、

女性を包み込むような男を書くのが上手くて、

単純ないわゆるバカな女性を書くのが上手くて、

そして主人公はいつも悩んでいる。

その辻村ワールドが好きです。


辻村深月は、

何気ない事でも物凄くココロに残るというか納得する言葉にしてくれます。


チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤

私は私の心にきちんと「素直」なのに、お母さんの言う「素直」はあの人にとって都合のいい「素直」なの。思い通りにならないって事を、こっちの責任にして怒るんだよ

チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤チューリップ赤

あぁ、胸が痛い。素直でありたいから僕は常に素直を心がけている。

そして、それを時には押し付けている。。。

素直にも色々定義があって、本人はほんとは素直かもしれないのにね。



本のタイトルの意味が分かった時、ゾクゾクっとしました。


今は、もうホトンド忘れられている、赤ちゃんポストについても

改めて考えさせられました。


この本、オススメです。

是非読んでみてください。


こういう本が好きだと言ってくれる人と知り合いになりたい。

そんな本です。


ほんまに、一度読んで欲しい本でしたグッド!


★★★★☆(9点)


ペタしてね