- リセット/垣谷 美雨
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内容
ぼんやりとした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人が、突然、高校時代にタイムスリップ。“未来の思い出”がリプレイされる毎日は、彼女たちの意識を少しずつ変えていく。そしていま、再び新しい人生へ!人生は変えられることを、彼女たちは教えてくれた。 (「BOOK」データベースより)
垣谷美雨の作品は初めて読みました。
竜巻ガールは聞いたことあるけど、まだ読んでません。
最近、今の記憶を持ったまま昔にタイムスリップするという
ケン・クリムウッドのリプレイに代表される、
いわゆるリプレイ物にちょっとはまっています。
乾くるみ「リピート」、
西澤保彦「七回死んだ男」、
北村薫の時シリーズ(1冊まだ読んでないけど)
などなど。
そこでこの本もリプレイ物ということで読んでみました。
設定としては一人ではなく三人が30年前に戻って人生をやり直すんだけど、
どうも安っぽかったなぁ内容が。
新しさがまったくない。独特な部分もなく。
女性三人が主人公だったから、
女性の視点での今と昔の話であり、
男尊女卑の話であり、
主婦の話、子育ての話、キャリアウーマンの話、
どれもオトコの僕はイマイチ感情移入が出来ませんでした。
読んで感じたところは
結局やり直しても想う様にはいかない。
それは、環境のせいではなく自分のせいだから。
自分の努力の成果で人生が変わるのであって、
家族や仕事や金が違うだけでは決して満足する生活はない。
それを感じた。
環境が悪いならそれを変える努力をするべきだと。
これって、仕事でもそうだよなと感じた。
あとは、隣の芝生は青いといいますか、
他人に憧れ、他人をうらやましく見るのは、
自分がどうであれ同じなようです。
その人にはその人の苦労がある。
でもそれは他人から見たら気づかない。
なんの悩みもないんだろうと思ってしまう。
人間の自分勝手な部分ってイヤだなと思った。
初読本がこの本だったので、他の垣谷美雨さんの作品はしばらく読まないかも。。
★★☆(5点)