小牧城。道三の美濃攻略のため構築された城。
・・・例えば墨俣城のように。
一夜で構築された。戦略的な出城。のイメージがあるが。

実は。経済的な意味合いの多い。しっかりとした。町だった。
経済の繁栄する。・・・所謂。楽市楽座。商人のあまた集まるは。情報の、宝庫。

稲葉城との比較の上に。兵士の篭城の不安を掻き立てた。

籐吉郎も。この戦術は。多用した。・・・彼の得意な戦術。・・・人誑しと共に。

戦国時代に戦死するは。少なかった。二十人程。

激しい合戦は。言うところの。宣伝が多く。敵の戦意を削ぐの目的がある。

経済的な優位を。持続する。事が。戦に。勝つことであった。

・・・堺は。・・・権現不入。城門を一度くぐれば。敵味方なく。争いはご法度である。

逆に言えば。仲良し。一度城門をいずれば。殺生。之に。拘らず。・・・デアル。

街の華やかさは。人の衣装の近代さ。生活の、洋風に基いている。

西洋そのものが。そこにあり。笹(酒)までもが、洋風。・・・ワイン。デアル。

・・・信長は。堺では、優等生のモダンボーイ。
オペラを観。歌舞いて。・・・遠く訪れたこともない欧州を。此処に展開しようとしている。


・・・いまは。・・・信長を理解し得なかった堺衆と。信長のお陰で。

観るも無残に。・・・近代の(違う意味で)の波に押され、堺の意味を成さない町になってしまった。

少しく。堺を・・・その時代の。を。観たいと思うのは。私ばかりであろうか。

私がそこに行けば。所謂。流入人口の一人。地元の名跡も知らない。・・・。

氷雨の”ゆく”は恨み節で始まり。・・・蕎麦屋ちくしの。定休日の軒先で。

風流ですな。・・・の。またまた。恨み節で。一幕を閉じている。

堺のあの時代の華やかさと。氷雨は。・・・なんともアンバランスで。
蕎麦湯の温かさを渇望する。白い吐息が。・・・見えそうである。


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戦国時代の、イメージは。風呂にも入れぬ戦士たちが。山中を。駆け回り、山城を。攻略する。・・・戦死者が。たくさん居て。

どうも。違うようだ。

世界航海時代。・・・自由都市。・・・中世。・・・

ことばに。きらめきを。感じる。

人の行動には、理由がある。・・・例えば。信長。
石山本願寺の殲滅に、光秀は、仏神に対する。深い罪悪を、感じている。・・・それは、結果。本能寺に、行き着くのだが。

欧州と、世界の大航海の賑やかさを。独り知っていた信長は。堺を含め。日本の世界に対する表玄関にしようとしていた。

貿易・・・デアル。

戦国時代が。・・・経済沸騰の頂点に達したことは。今や。周知の事実。

堺はその中心ともいえる。

周囲を深く広い堀が廻り。鎖の音とともに、架けられる橋。揚げられる橋。
その、向こうには、聳えるような城門。

・・・橋の揚げ降ろし。・・・城門の開閉の。・・・夫々の音。

まさに。今も、聞こえるようである。  (司馬さん)




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