城陽発☆くまちゃんのダイエット&読書部屋

何度も挑戦しては、成功→気を緩めリバウンドの繰り返し。思い切って、ダイエットをブログのタイトルにしちゃいました。おまけで読書部屋も(笑)面白そうな本があれば、コメントくださいね。当面200冊読破が目標!


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iPhoneからAmebaブログに投稿しています。結構サクサクと動いてくれます。写真を添付してみますね。
photo:01


どない感じでしょう?



iPhoneからの投稿
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アメーバブログ。2年あまり放置していました。
もともとは2006年に立ち上げて、活動日誌などを書いていましたが、その後、gooやFc2にブログを移行させていきましたが、その間もずっとアメーバブログは、閉鎖せずに放置していました。
読書部屋として復活させてからも2年ほど放置していました(どんだけ、放置すんねん!)

いいかげん、閉鎖しようかな~と作業をしかけましたが、その手がやっぱりとまります。

科学的根拠はまったくないのですが、なんとなく、アメーバブログはこのまま残して、テーマを限定してでもつづけたほうが、これからのお前には役立つよ。と、もう一人の自分がアドバイスをしてくれているような、気がするのです。

なので、引き続き、読書部屋として残します。できるだけ、読んで感じたこと、広げたい情報を、書いていくようにしますので、何か、感じることがあったら、足跡を残していってくださいね。
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読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング/奥野宣之

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 この本を読んで、「本の読み方を変えよう」と心底反省しました。

 ブログタイトルにも、「1年で何冊読めるかな?」と僕自身が書いているとおり、「何をどう読み、自分の力にしていくのか」よりも、どれだけたくさんの本を読めるか、にウエイトがおかれすぎていたように思います。
 僕は、カール・マルクスが「あなたの好きな格言は?」と娘のイェーニーが質問したのに答えて、「人間にかんすることで自分に無関係なものはない」という言葉が好きで、世界と自然に関する様々な知識を有限な環境のもとで、可能なかぎり無限に身につけたい、という欲求にかられて本をあさっていました。
 つまり、僕にとっては、「たたかいのため」にこそ、知識を身につけるはずが、いつしか、数をこなすだけに自己目的化をしてしまいがいちになっていました。
 だから、あらためて、自分の原点にたちかえって、本を読むことをとらえなおそうと思ったのです。

 著者は、「情報は一冊のノートにまとめなさい」(Nanaブックス)で30万部のベストセラーをおくりだした、奥野宣之さん。自分にかかわるすべての情報をA6ノート一冊に集約することで、使える情報を管理することを可能にすることを、わかりやすく示した著者が、「多読・速読より、本をきちんと『財産』にする知的生産リーディング」のノウハウを余すところなく、解説した一冊が本書です。
 
 その核心は、

 自分が、どんな本を買って読み
 本のどの部分に注目し
 何を思ったのか

 をノートに書きつけておく。そして、それを保存しあとで参照できるようにしておくだけです。(本書8ページ)


 著者は、このように、本を読むことで、自分の体に落とし込んでいく方法、財産化をはかる読み方を、「インストールリーディング」と名付けました。

 実は、僕は、著者の前作の「情報は一冊のノートにまとめなさい」を読んで、A6ノートを昨年12月から使い始めています。もう、20冊近くにもなっています。いまこのノートの索引をパソコン上に作成しているのですが、半分まで作業を終えて愕然としたのは、このノートに「読書ノート」という検察をかけると、3つしかヒットしなかったのです。
 「思いつきメモ」という、自分なりのアイディアや企画などの項目も、2つぐらいしかヒットしませんでした。
 いかに、自分が情報をうまく取り込み、活用できていないか、を体感させられました。
 今年上半期は、読書ノートの項目が、気持ちよく検索でヒットするようにしたいです。



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iPhoneとツイッターで会社は儲かる (マイコミ新書)/山本 敏行

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「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」山本敏行著(マイコミ新書)を読みました。
IT関連の小さな会社が、ビジネスと社内のコミュニケーションのツールとして、iPhoneとツイッターを全社に導入したことによって、劇的に効率化や社員同士の意思疎通が向上した、といいます。
とくに、クラウドシステム(雲のように、ネットワーク上で情報がつながりあうようなイメージ)によって、パソコンにインターネットが接続できれば、あらゆる作業が可能になる時代が到来したことで、日本でとくに普及・発達した、携帯電話のあり方が、大きく変わらざるを得ない、という指摘にはうなづけました。
今後は、iPhoneのようなスマートフォンが間違いなく携帯電話に代わって普及し広がるな、と思いました。

著者が「あとがき」で強調していた、インターネットが「弱者に光をあてる技術」という言葉が印象的でした。資本の大小にかかわりなく、あるいは社会的な地位の高低にかかわりなく、ましてや政治的発言力の強弱にかかわりなく、ITが、人々のつながりあう力、真実をみきわめる力を促す役割を果たすのなら、この分野で大いに知恵と力を尽くしぬくことが、何よりも必要だと思いました。ぜひ、みなさんもこの本を読んでみてください。



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幻想の抑止力―沖縄に海兵隊はいらない/松竹 伸幸

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 沖縄普天間基地の問題をめぐって、いまマスコミでも政治の舞台でも、当たり前のように使われている「抑止力」という考えについて、そもそも、それは、どういう考え方なのか、という根本にところまで掘り下げて、論じている労作。短い論文なので読みやすい。
 著者が提供する、「北東アジア集団安全保障機構」というのも興味深い。

 今、多くの国民が心配しているのは、ざくっと言って、次のようなものだと思う。
 
 「沖縄に米軍基地があり、沖縄の人たちを苦しめているのはよくわかる」「けれども、沖縄の海兵隊が日本の平和と安全を守る『抑止力』の役割を果たしているのではないか」「だから、普天間基地の無条件撤去はそのとおりだけれど、本当にそれをやって大丈夫なのか?本当にできるのか?」

 多くの国民の心にふつうに存在するこうした気持ち、感情をまずは、共有することから出発しながら、「現状は実際のところはどうなんだろう?どう評価したらいいの?」と議論をすすめ、「じゃあどうやったら解決できるんだろう?」と発展させ、最後は、「それで、あなたは、私はどうしたらいいの?」という、自分自身の価値判断まで掘り下げていく。
 
 国民ひとりひとりのこういう「気づき」を共有し、広げていく・・・

 そのための最良のテキストだと心底思う。普及したい一冊。


幻想の抑止力―沖縄に海兵隊はいらない/松竹 伸幸★★★★★
 

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ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)/三浦 展

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地方都市に広がる、個性を失った同じような風景(大きな道路沿いに大型店が進出し、住宅がはりつく)。いわゆる、「郊外化」を著者は、「ファスト風土」と名付けます。
「ファスト風土」では、まちとまちを結ぶ道路整備がすすむことで、車社会がますます進展し、地域社会の流動化が促進されます。そのことが、人と人とのつながりが希薄化し、匿名性が向上することから、犯罪発生率が増加するーーこう著者は指摘し、実際に自らの足で子どもが巻き込まれる誘拐、殺傷等の事件現場を歩き、検証をすすめます。
 著者は、「ファスト風土」が全国にすすむ原因を、「田園都市構想」をぶちあげた、田中角栄の「日本列島改造論」に端を発し、91年からの10年間で430兆円もの公共投資をアメリカに約束(その後630兆円にふくれあがる)させられた日米構造協議に鋭く批判の矛先をむけます。
 さらに、郊外化=ファスト風土化にのって、最大利益を追求してきた大手スーパーの経営のあり方にも疑問を投げかけます。一つ一つの論点がショッキングであり、地方の衰退が人々の階層化を助長し、そこで生きる人々がバラバラにされていくことへの疑問が呈示されます。
 そして何よりも秀逸なのは、第7章の「社会をデザインする地域」です。
 ここは、著者の提言ともいえる部分です。詳細は実際に読んでいただくことにして、項目だけをご紹介します。

① 異質なもの、異質な人々が混在していることーー年令、職業、価値観等が混在していてこそ活気が生まれ、魅力あるまちがうまれる
②その街や村の記憶が重層的に残っていることーーいま若者の間で、職住が一致した商店街を望むひとが増えていることは興味深い傾向です。
③街に関する主体としての個人の魅力が大切にされ生かされること。店のオーナーが好きで集めたモノを好きなように売っている店が、これまた若者の間で人気を集めている。
④歩ける街であることーー徒歩があるという選択肢の多様性があるほうが、生活者にとっては便利だという視点が大事。店と店、人と人が有機的にむすびついてこそ、活気のある街がよみがえる。

 以上のことは、けっして「ファスト風土」からは、生まれてきません。
 人と人とのつながりにあらためて目を向けながら、地域からまちづくりのあり方を根本から見直すムーブメントを起こしていく必要があるーーそのことをあらためて痛感させられた一冊です。



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起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術/勝間 和代

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 ようやく「勝間本」にたどりつきました。
 ツイッターで、四六時中(笑)勝間和代さんの活躍についてはチェックさせていただいていますが、正直なところ、ご自身の著作を読むのは、初めての経験でした。
 読後の感想は、「もっと早く読んでおけばよかった」というものです。

 しかし、この本が強調しているとおり、「目の前で起きていることはすべて正しい」と受け入れて、これからの自分の活動に生かしたいとおもいます。

 本書は、「はじめに」の冒頭4行に、テーマが凝縮されています。
 蛇足ですが、このように、テーマが簡潔、明確で、著作全体で、テーマをどのように豊富化させていくか、という角度から書かれている本は、頭に残りやすく、「自分の中をくぐっているな」という実感をもちます。
 
 この本は、私たちの身に起きたことの中から、どのように考え、決断し、行動すれば、どんな境遇にあっても不運すら幸運に変え、運を実力にできるのか。それを、“メンタル筋力”と定義し、読者のみなさんが再現性高く身につけることができるのか、を書きおろしました。いわば、「メンタル筋力のトレーニング案内」です。(「はじめに」1ページ)
 
 メンタル筋力を高め、運を積極的に引き寄せるための技術として、4つの技術が詳細に紹介されいます。
 技術①脳内フレーム120%活用法
 技術②パーソナル資産増強法
 技術③即断即決法
 技術④勝間式人間関係の兵法
 
 「トレーニング案内」とあるとおり、一通り読んで、それがすぐ力になる、というほど、甘くはないと思います。
ただ、技術①~④を習得していくうえでの、「モチベーションの持ち方」についての中心的な心構えが、「起きていることはすべて正しい」というメッセージだ、と読みました。

 つまり、こうです。

 「起きていることはすべて、自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして受け止めよう。そして、そのメッセージを分析し、そこに対して自分の持っているパーソナル資産を正しく割り当て、使いきり、最大の成果になるように行動を続けよう」(本書「262ページ」)

 勝間さんの元気の源は、ここにあるのだ、と思いました。

 今後、勝間本を読みあさることになりそうです。少しでも、吸収して、パーソナル資産の増強に生かしたいです。

 ところで。話はそれますが、最近、ぼんやりと思うことですが、勝間和代さんにせよ、苫米地英人さん(実は、苫米地本もかなり読んでます。ぼく)もそうですが、「ポスト資本主義」という言葉や考えを述べる人が、たくさんの著作を出す方々のなかに増えてるような気がします。感覚的な話ですみません。

 でも、自分の人生のミッションを明確に持ち、私利私欲だけにとらわれない、高い志をもっている方たちは、みな、現状の日本の姿がよいと思っていらっしゃる方は少ないと思います。
 行くべき道を照らす、時代のパイオニアの役割を果たす人たちのなかで、「現状に甘んじない、その先」を展望すれば、資本主義への批判という角度が不可欠、ということでしょうか?
 僕は、ここに、ひとつの大きな共同の可能性があるのではないか?と感じ取っています。

 僕のミッションを考えると、「ほら、こんなふうに、新しい社会を展望できる方法があるよ」ということを共に考え、共有していく活動の前進させるために、さらに勉強を進めていく必要性を感じています。




 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術/勝間 和代 ★★★★★

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話のはなし (1959年) (三一新書)/川上 貫一

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 著者の川上貫一さんは、戦後直後から日本共産党の衆議院議員を三期つとめられ、また党本部で宣伝教育分野の仕事をされてきた方。
 この本には、演説、座談、講演等、およそ「人前で話をする」さいのハウ・ツー的な問題もふくめて、細かい点までの具体的なアドバイスが書かれている。半世紀も前にかかれたものであるにもかかわらず、今日もなおたくさんの示唆をあたえてくれる内容だ。
 「あとがき」で著者は、「話」とは「話術ではない」として、次のように語る。とても印象的だった。
 講演も演説も、また座談一つにしても、そのよしあしは技巧でもなければ、話術でもない。それはその人の思想であり、識見であり、内容であり、つまりはその「人」なのである。どれほど苦心しても、自分以上の話はできるものではもないし、いくら下手でも、その話は、けっしてその人以下になるものでもない。
「鳥のまさに、死なんとするや、その声悲し。人のまさに、死なんとするや、その言よし。」という言葉があるが、人間はだれでも、私利私欲をはなれたとき、その言うことは美しいと、いうことであろう。話もまた、同じことである。だから、話はむつかしいものであり、また、やさしいものなのである。
 形も大事だが、それよりももっと大事なのは、話を伝えたいという、「自らの心」であり、訴えたいと思う「中身」だ、ということだろう。大いに学ばされた一冊だ。


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ダイスをころがせ!/真保 裕一

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 真保裕一の作品が好きです。ムダのない文章、ドラマか映画をみているかのような描写と構成。一気によませてくれるのが、なによりうれしいのです。今回の「ダイスをころがせ」はもう、1年ぐらい「積ん読」状態だったのです。僕と同じ30代半ばの「若者」が職を投げ捨て、自分自身をとりもどすため、そしてこの国をたてなおすため、大志をもって衆議院選挙という「戦い」に挑んでいく。
 中央新聞記者をやめ、衆議院静岡10区(実在しない)から総選挙に出馬する、天知達彦が演説するなかみ、主人公である駒井健一郎や仲間たちに語りかける中身は、その一つひとつが心に響きます。達彦が一貫して訴えるのは、ここまで日本の政治がひどくなったのは、当選すればあぐらをかいて君臨する政治家だけが悪いのではなく、そういう政治家をはびこらせ、選挙のときに選んできた国民、有権者にも責任がある、という点です。そして、政治は、じつは人々のくらしや人生に深くかかわるものであるから、それぞれがもっているダイスを自らの手で転がして、政治をつくっていこう、というよびかけるのです。
 でも、僕が興味をもったのは、達彦よりも彼の第一秘書をつとめた駒井健一郎のほうです。駒井は、勤めていた商社会社で、老人ホームの受注計画に失敗し、その責任を負わされ子会社に出向。会社づとめに愛想がつき、新しい職を探しているときに、達彦に「自分の秘書になってくれ」とスカウトされる。これからの自分の人生のこと、妻と子をまもっていかなければならない焦燥感、政治の世界にとびこむことへの不安。こうした模索と葛藤をくりかえす健一郎が、「自分を変える、政治を変えて、国を変える」という目的をもってゴールへむけて走りだすなかで、どういうふうに心が変化していくのか。ーーこれが、この本の最大の読み所です。
 印象に残る言葉がいくつもちりばめられていました。なかでも、僕は、次の言葉が忘れられません。

 「敗者復活戦は、結果を求めるものではなく、再び戦っていく闘志を取り戻していく舞台だ」

 別の所では、「政治とはあとに続く人に道を示すこと」ともいっています。もちろん政治家は、バッチをつけて政策を実現してこそ、その役割が果たせるものかもしれません。しかし、政治とは、国民が主役であるはずです。ならば、心を変え、地域をかえ、国を変えていく。そのための道を示し「あるべき姿」を続けること、たとえ、結果がどうあれ、理想や信念を抱きつづける姿をしめしていくことも、また政治家の役割なのではないでしょうか?なにより読後がさわやかな一冊です。


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憲法九条を世界遺産に (集英社新書)/太田 光

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 ふと、本棚にあるこの本をふたたび手にしました。
 そして、ぱらぱらとめくっているうちに、4年前にこの本を読み、書評を書いたことを思い出し、ハードデスクの中からひっぱりだしてみて、自分の書評も読み直しました。
 
 今、考えていることとまったく同じ(笑)
 進歩がないからか、ブレていない証拠か(苦笑)

 ということで、当時の書評をそのままご紹介します。

「憲法九条を世界遺産に」(集英社新書)を読みました。
太田光という芸人に、とても興味がありました。
「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」というテレビ番組を見ていたときに、エッセイストの岡部伊都子さんの本を読んだ感想を紹介しながら、戦争体験についてもっと我々は想像力を働かせなければいけないこと、戦争を繰り返させてはならないことを、熱く語っている姿が印象的でした。その迫力に「テレビでここまで言って大丈夫なのかな?ブラウン管から消されちゃうんじゃないかな?」という心配さえしました。
本書のタイトルである、「憲法九条を世界遺産に」は、このテレビ番組で太田光さんが公約に掲げていたものです。

本書は、日ごろから太田光さんと親交があり、テレビ番組をみていて、「共同戦線をはりたくなった」という哲学者・思想家の中沢新一さんとの対談形式で構成されています。

 「いかなる形であれ、国家間の紛争解決手段として、戦争を放棄する」この憲法九条の精神。「この国家思想は尋常ではない」(中沢新一氏)

 しかし、本書の中で中沢さんと太田さんは、一見、絵空事のようにみえる「憲法九条」の精神が、いかに大切なものか、世界遺産として、なぜいついつまでも残していかなければいけないのか、をときにユーモアを交えて、語り合っています。

  以下、僕がとても共感を覚えた点を覚え書き風にメモしておきます。

○動物や自然を愛し、命を大切さを語っていた童話作家・宮沢賢治が、田中智学や石原完爾に傾倒していった、という歴史さえ僕は知りませんでした。(恥ずかしい限り)。田中智学といえば、「八紘一宇」という言葉をあみだした人物として有名。命の大切さを懸命に説くものが、「満州事変」さえ、肯定するような国家主義へと傾いていったのか?

 太田さんは、「賢治を肯定するには、もう一度戦前の日本を検証し直さないといけないんじゃないか、と思う。つまり、戦後日本人がタブーとした戦前の思想。見たらそこに戻ってしまうのではないか、という恐怖のあまり蓋をして未だに見ないようにしている部分。その蓋を恐怖に負けずに開ける作業。それをやらないと、「憲法九条の問題の答えも出てこないと思う」といいます。

 「自分のなかの矛盾を徹底的に見つめなおす」。

これが、本書のキーワードでもあると僕は思います。太田さんは、たとえば、時代の寵児としてもてはやされたホリエモンが、逮捕されるやいなや全否定された、一連の報道や人々の受けとめをとりあげて、「彼らは何のためにホリエモンを支持したのか。いま全否定するなら、それは、自分の過去を否定し、共鳴した部分をも消し去ることになる。それではあの時点の自分はなんだったのか、という反省も自己検証もできない」(28ページ)といいます。



 これは、人間の思考と人間の成長、発展という角度からも大切な指摘だし、国家というレベルで考えても、過去の侵略戦争の過ちとその原因に真摯に向き合ってこそ、現代の世界政治にどう立ち向かうか、という方向性もみえてくる、という点でとても重い意味を持つものだと、読み取りました。

○憲法九条は修道院みたいなものだ、という表現には、「言いえて妙」と納得しました。

 このことは実現不可能なもの、という意味ではなく、「いまこの時点では絵空ごとかもしれないけれど、世界中がこの平和憲法を持てば、一歩進んだ人間になる可能性がある。それなら、この憲法を持って生きていくのは、なかなかいいものだ」(太田さん74ページ)人間は、秩序を構築できる生き物だ、という言葉もとても共感できます。

○戦争を発動させないための文化について、語り合った第3章は、とくに興味深いものがあります。

 ピカソの「ゲルニカ」なども例にだしながら、「思想表現としての芸」の重要さを確認しあう太田氏と中沢氏。

自分の言いたいことを「作品」としてあらわすことが大切だけれども、「ストレートな表現ばかりしている」と「自分の想像力や芸のなさ」の不足を反省する太田さんの姿勢は、芸風とは裏腹に(失礼)、謙虚だと思いました。

 話は、古典芸能である落語や武士道精神にも及びます。古典落語など、ぼくはそんなに系統的にきいたことがないのですが、武士というのは、たいがい偉そうにしているバカなやつ、というギャグの対象として登場してくるそうです。

 江戸時代の民衆は、そういう落語ネタでストレスを解消していた。「武士道もいいけど、行き過ぎると危ない」という感覚を落語がうまくあらわしていた、と太田さんは指摘します。武士道と落語の文化の共存。「ちょっと待てよ」と考えさせる力。言い換えれば、「落語の笑いというのは、人間を危ういほうへ行かせないための一つの抑止力となっている」というわけです。

 その一方で、笑いはコミュニケーションギャップをうめる一つの手法でもあるが、すべてのものを笑いとばす、ことから人を殺す力ももっている、ともいいます。大事な点です。

 この章の最後に太田さんは、立川談志さんの落語をひきあいに「イメージを体で伝える力」ということを述べています。立川談志さんの落語は、「古典落語を語りながら、自分を消そう、消そうとしている。…その源は、想像力なんだろうな。」「イメージを体で伝える力です。その力には、人を殺すかもしれない、という危うさも含まれていて、なおかつ自分などちっぽけな存在だと思うこと」と述べて、ここに宮沢賢治の世界と重なるものがある、とむすびつけて太田さんは「芸の持つ力。お笑いのもつ力」をとらえます。

 これを受けて中沢新一さんのむすびの文章がとても気に入りました。

「最近、世界に蔓延しているのは、ゴーマンです。でも、この世にいつまでも不滅なものはないし万能なものもない。理性だって限界があるし、その限界のなかにありながら自由というものはある。そこにこそ、笑いも幸福も豊かさも発生してくるはずなんですね。ゴーマンになりつつある人間たちに、限界を教えてくれるのがお笑いです。きっと、そういうお笑いは戦争を発動させないための文化となりうるでしょう。」



○最後の章は、「憲法九条を世界遺産に」と提唱する意味、さらには太田光さんがどんな芸人をめざしているのか?が語られています。

 

 なぜ、「憲法九条を世界遺産に」すべきなのか?まず、中沢新一さんが「不戦」と「非戦」の言葉の意味の違いを述べます。

 「不戦」という言葉の「本質は、自分はやろうと思えばいくらでもたたかえますよ。あんたなんかのしちゃいますよ。でも今はやらないよ」といっているのと同じで、「不穏なポーズが隠されています」。「それを思想にまで高めていくには、『私は一切戦いませんよ』という『非戦』にまで高めていく必要がある」と指摘します。

 そして、普通の国の憲法では、不戦までしかいわないが、日本国憲法では、九条で明確に「非戦」を誓っている。国家が国家である自分と異なる原理を据えている、という点で日本国憲法が世界遺産に値する、というのです。

 これを受けて、太田光さんは、「憲法九条を世界遺産にするということは、人間が自分自身を疑い、迷い、考え続ける一つのヒントであるということなんですね」とまとめています。ここにも、「自分の中の矛盾を徹底的に見つめなおす」という太田さんがこの本全体で、繰り返し強調していることが重なります。



 僕自身の考えをいうと、憲法九条は、単なる理想ではなくて、現に国際政治で大きな力を持ちえているものだ、とおもっています。「軍事偏重から平和の話し合いのルール重視へ」と、外交という分野の流れが大きく変わってきているのが、今日の世界の特徴ではないでしょうか?

 もちろん、世界は複雑で一路平和へ、というものではありませんが、少なくとも憲法九条の精神と世界の流れは、合致していると思うのです。その意味では、憲法九条を世界遺産として、いつまでも大切に守り続ける、ということには大賛成です。



 この本のまとめの部分では、芸術や芸人論が太田さんから述べられます。このくだりは、秀逸だと、いちばん気に入っています。

 

 感受性の欠如、これを補うものが芸術の役割。そして、太田さんは、自分の思っていることを物語にしたり、表現するための演技力を高めたり、という変換させる芸が大事だ、と説きます。

 そして、「遺伝子のように伝わる言葉」という小見出し以下に、僕は何度もうなづきました。 音楽をやる者として、共感できるところが多かったのです。引用してしまいます。



太田 SMAPが歌っていた「トライアングル」という曲を聞いて、僕はすごくいいなと思ったんです。「笑っていいとも」の去年の忘年会で、一緒にレギュラーをやっている香取慎吾君に会ったときに、「あの歌はいいね」という話をしたんです。僕が、テレビに出て、ああでもない、こうでもないと、ワァワァ言葉で言っても、SMAPがメロディに載せて歌う発信力にはかなわない。俺がこんなに四苦八苦して表現しようとしていることを、いとも簡単に伝えてしまう。やっぱり、俺はSMAPにはかなわねぇって。

 (中略)

 一般の若い女の子たちが、何に食いつくか、と言えば、木村拓哉のかっこよさだったり、踊りだったり、歌のうまさだったりするわけです。そこが僕には、決定的に欠けている。



中沢 SMAPのメッセージが遺伝子治療のように、すーっと相手に入っていくことができるのは、相手の心が受話器となって自分を開いているからだと思うよ。その意味では、きっとSMAPと女の子たちが、合作しているんだよ。日本国憲法がどんなに問題をはらんでいたとしても、日本人の心に深く入っていくものがあった。今のSMAPの話とよく似ているね。



太田 
ジョン・レノンでさえ成し得なかったことが、僕なんかにできるわけがない。そこまでの才能はない、と思っちゃいますね。だけど、自分のやっていることが世界をもしかしたら変えることになる、という可能性を感じられれば、すごく楽しくなる。



中沢 そのパラノイアや僕は太田さんと共有しています。世界を変えたいという、狂気じみた願いにとりつかれている。ただ世界を変えようという思想がひっかかりやすい一番の罠が「平和」です。この平和というやつを表現することがいかに難しいか。ジョン・レノンだって、そんなにうまく表現できていないかもしれない。むしろ失敗だったかもしれない。それほど「平和」を表現することはむずかしいことです。戦争を語ることよりずっとむずかしい。天国のことより地獄のことのほうが、表現しやすいものね。平和というのが、一番手ごわいテーマなんですよ。

 しかし、世界遺産としての憲法九条を究極に置いて、そこに映し出される自分たちの思想と表現を磨いていけば、いまのような混乱から抜け出ていく道がつけられるんじゃないかと僕は確信していますね。

太田 自己嫌悪とジレンマの連続ですが、今が踏ん張りときです。僕なりに、世界遺産を守る芸を磨いていきたいと思います。

                       ・・・引用ここまで。



 本書のなかでも、紹介していますが、かつてドイツ・ナチでは、政治と芸術をまちがった方向で結合させたことで、恐ろしく、悲しい結末をつくってしまいました。

 しかし、芸術を通じて、人間の感受性をよびさまし、とぎすまし、そこから、人間が生きるためには、どういう世界が必要か、を考えていく、政治と結びつける力を喚起するという作業は、今日ますます大切になっていると、実感します。

 僕自身は、政治の末端にたずさわるものであり、また芸術を志し、芸を日々磨いて大衆芸能を垂れ流し続けたい、と願う人間です。そのどちらも実現させたい、という大変欲張りな僕が、この本に感動するのは当然のことで、何度も読み返し、一人でも多くの人に薦めたい一冊となりました。


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