子どもを迎えに行った時点で「夕飯準備ができてない」というのは、
家の扉を開ける前から、憂鬱極まりない問題である。
冷蔵庫の中身を思い浮かべ、
頭の中にある数少ないレパートリーを引っ張りだし、
できるだけ早く終わるメニューを考える。
ほうれん草のおひたしや、茹でたブロッコリーがテッパン。
そして、お腹をすかせた子どものオヤツ問題もある。
夕飯直前にオヤツを食べると、ご飯を食べない。
オヤツを食べさせないと、機嫌が悪い。
五月雨メシ、という技もあるのだけど、
旦那さんが早く帰ってくる日は、かえって面倒くさい。
→『夕飯が出来てない!ピンチの時の「五月雨(さみだれ)の術」』
旦那さんが帰宅した時点で、子どもが夕飯中になり、
子どもの入浴を旦那さんに頼めないから。
『おにぎりキャンディ』という技もある。
こちらは今も健在。
サランラップに好きな絵を描いてあげると、
子どもは大喜びでおにぎりを食べてくれる。
欠点は・・本当に急いでる時は、絵を描くのがもどかしい事だろうか。
おにぎりキャンディをすると、決まって子どもから絵のリクエストがくる。
イルカやハートなどの簡単なモチーフならいい。
「アイドル描いて!」「プリキュア描いて」
と言われた時は、我ながら酷い絵のブツが出来上がる。
描いてない方がマシ、というレベルの(笑)
「これ、アイドルなん?」と、聞くあーちゃんに、
「アイドルだよ!」と、問答無用でおにぎりを渡す。
どうせ10秒足らずで捨てられる運命のラップである。
多少下手でも勘弁勘弁して。
いつもは、速攻で捨てられるラップ達だが、
先日描いたラップが下手すぎて傑作だったので、思わず取っておいた。
子ども達のリクエストは『獣王ジャー』。
「獣王ライオン描いて!」
「獣王エレファント描いて!」
「獣王シャーク描いて!」
と、次々要望が飛んでくる。
いいよ、いいよ。描いてやろうじゃないの。
ただし、時間がないのでクオリティは保証しないよ。
獣王シャーク(さめ)。
獣王ライオン。
獣王エレファント(象)。
これ、結構うまい。いや、まだマシ。
獣王ジャーでも何でもなくて、
ただの下手くそな、サメ、ライオン、象なのだが、
子ども達は「獣王ジャーのおにぎりだー」と大喜びである。
これでいいんだ・・・(笑)
子どもって、下手な絵でも喜ぶし、
オヤジギャグでもゲラゲラ笑う。
「寒い」とか「KY(空気読めない)」っていう言葉は無縁で、
何をしても笑ってくれるから、
自分が凄く面白い人になった気になる(←勘違い。)
昨日はこんな事もあった。
「あーちゃんのバーカ!」
「ごめん!って言ってや!はる君とはもう遊ばんけん!」
と、激しく罵り合う2人の間を、
鳥の真似して「パタパタ〜」と言いながら、
右往左往してたら、大爆笑してくれて勝手に喧嘩がおさまった。
何でもすぐに喜んで、何でもすぐに笑う、
子どものそういう所、いいなぁと思う。
人間の性善説を信じたくなる瞬間。
ママブロネタ「育児」からの投稿