みちのく怪談コンテスト「女鬼のぬくもり」佳作受賞
中文怪談日訳ブログこちら Guigushi To Kwaidan ~怪談中文日訳ブログ~
  • 24 Jul
    • 怪談社公演「怪談師の丹(あかし)」 いってきました

      新宿区四谷、某寺院。 あぶらでりの中、境内前で列をなし、今か今かと扉が開くことを待ち望んでいる人々。 その姿は、通りかかる者にとって異様な存在にうつるだろう。 一夜限り、寺にて繰り広げられる催しもまた、「異様」「怪しい」「面妖」「禍々しい」と評され、賞賛を意味する言葉とは無縁のものである。 大阪から東京へと居をうつし、薄墨色の幽かな世界をもたらす二人の男。糸柳寿昭と、上間月貴。 人は彼らを「怪談師」と呼び、彼らが組むさまを「怪談社」と呼ぶ。 7月22日夕刻、怪談師の丹(あかし)。 荒ぶる猛暑をぶるぶると震わせるような、冥い夢が、幕を開ける。 二人がまだ姿を現さぬうちから、舞台にはシンプルだけれども研ぎ澄まされる、禍々しい「静謐さ」をもつ装飾が施されていた。 左右には衣桁にかけられた経帷子、黒い布に包まれた壇上、背後にそっと立てかけられた卒塔婆。期待は高まる一方である。 青白い光に照らされたそれらは、まるで私たち観客を「彼岸」へ誘うような、それでいて柔らかな「隔たり」を醸し出していた。 さて、刻がきて怪談師、糸柳寿昭氏が神妙な面持ちで、壇上へあがる。太く通る声が、今宵の主題である「丹(あかし)」について、口上を述べる。 丹(たん、あかし)……。 旅だった者が、名残として遺した「あかし」。樹木おいしげるなかへ、自らの命を捧げに入った者が遺した「あかし」。 さまざまな「あかし」に、彼らは、そして私たちは土足で踏み入れ、素手で触れてゆく。 なかには「禁忌」とされていた「あかし」もあったに違いない。 それらを語り、聞き入れ、この世に放つことは、「あかし」を遺した者にとっては、時には怒りを抱かれるかもしれない。 ああ、もう戻れないのだろうか。暗転した舞台に、観客はふと、不安の声を心の中で漏らした。  糸柳氏の口上に続いて、もう一人の怪談師、上間月貴氏により怪談が語られた。 涼しげな顔立ちに、するりと心に入り込み、冥い涼を与えてくれる声が人気を博す、氏の怪談。 今回のテーマである「あかし」にちなんで、故人を想う、弔う、悼む、穢れやモガリを彷彿とさせる話が、まるで淡く哀しく冥い「絵巻物」のように客席を包み込んでいった。 では、自己の感性でつけた、氏による怪談のタイトルを下記にしるす。ぜひ、どのような話であったか想像してみてほしい とりわけ怖かったのは「あなたのぶん」。 七年前違うとおもう待っているあなたのぶんすみかえる 休憩を挟み、壇上に糸柳氏も座して、怪談社ふたりによる語りが始まる。口上、第一部とは違う和やかな両名によるフリートーク。 緊張した観客が、つかの間の癒やしを得てほっとし、肩の力が抜けてゆく。 だが、怪しい話は鋭く、それを引き裂いてゆく。 身振り手振りを交えたフリートークの合間、語られる怪異はひしひしと訪れる冥い足音を、よりいっそう濃くさせてゆく。 観客は刮目しながら、我が身が置かれた場所を悔いる。かつ、このまま飲み込まれてもよいと、陶酔してしまう者も出てくる。両氏が語った怪異は、以下の通りである。 糸柳氏予約回線もも、要らん(これが怖かった)ついてる 上間氏覗いたらあかん健康被害(これが怖かった)しらせにくる ひとしきり、それぞれが語ったあと、やがて両氏はある「怪異」について、ともに語り始める。 ざらつく背景、ひやりと首筋をなでるような畏れ、少女、異形、コイン、雑音、電話……。 すとん。 怪談社、両氏とともに観客は、冥い心地よい闇へと深く深く、落ちてゆく。 丹(あかし)に魅入られ、落とし穴にはまったように……。 以上、怪談師の丹(あかし)レポート的なブログでした。最後の話は本当に怖かった……。とか言いながら、怪談はやめられませぬ。 両氏のこれからの活躍を、心よりお祈り申し上げます。 以上、休み明け脳髄から青山藍明でした。 

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  • 23 Jul
    • 夏だからって理由なの きょうのたんか

      袖口を捲るあなたの指でなら恥ずかしくても触れていてほしい蕊そめる薄暗いへやのお遊びは大人になって初めて知った毛羽だった黄色い畳のむず痒い背中にきっと気づいていないどんよりと降りそうな空を見上げてはカーテンくぐるフリータイムの夏だからって言葉はきっと免罪符たにんになるためそっとおきますなだらかな肩に柔いだ口づけをしてくれた日は心さざめく嫌われる日が来ることを恐れては覚悟している痛々しいほどペディキュアに描いた白いプルメリア甘くかわいく薫ってどうか

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  • 21 Jul
    • 7月21日のいて座は6位

      無料のものまあ、ただよりたかいものはなし7月21日の運勢6位物事がスムーズに運び気分も上々こうなったらいいなと思うことが次々と叶う幸運日です。大きな話が舞い込んできてワクワクするかもしれません。人生にとって、大きな一歩となる可能性さえあります。今日のラッキーブログワード無料のものあなたの今日の運勢をチェック

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  • 14 Jul
    • カケヒキギライ きょうのたんか

      嗤えない眼差しばかり追いかけて爪先堕ちる爪先堕ちる触れるほど消える気がしてこわくなり引っ込めた手がにくい臆病瞬間に恋することができません大怪我するよな感じがしてさマゼンタを目尻にそっと塗り立てて会いに行きますダイジナヒトニ乾かない洗濯物の山ほどに涙流した二十代には

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    • アツサトアツサト きょうのたんか

      心配と重荷が両天秤になり重荷がまさる金曜の午後流れない時間にさいなまれている与えるあんたのコメカミのそば守れない約束なんて約束じゃないからどうか小指を頂戴かみ砕き飲み込む厭なことばたち弾けて消えていぶくろのなか優しさが傷つけること知らなくてあたしはずっと優しくしてたマルバツで作った世界がうんざりで休みの日では寝てばかりいる汗ばんだ掌かたる緊張と愛しさはやく察してどうか終点が聞こえない座席を選び腰かけましょうかドコドコマデモひび割れたなにかにしがみつきながらボロボロぽろぽろなにかを棄てる

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  • 13 Jul
    • 陳嘉樺 エラっち

      S.H.Eがラインミュージックで配信されたので、涙ぐみつつダウンロードする。我愛雨夜花🌸波斯貓🐱花又開好了💮大好きな歌です我~は台湾語の歌。

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  • 11 Jul
    • つよがりじょうず きょうのたんか

      簡単な誘い言葉が出てこない傷つきたくない傷つけたくない新しい恋ごころなんか今さらに持てないだってもう夏だから理由とか述べれば正しくなりますかあなたが好きだというきもちごと物分りいいふりしてる泣き虫を誰にも気づかれたくなかったの一向に進まぬ炎天下のふたり汗ばむ掌汗ばむ掌キラキラに咲くひまわりの素直さをどうかすこしわけてください

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  • 30 Jun
    • 眠気でふわり きょうのたんか

      今更な感情に左右されている赤く丸い桜桃のよに届かない九十九に刻んだこころからうまれたあのこを抱き締めていた恨まない想いがもしもあるのなら教えてください売ってる場所をカラコンで盛った写真をかわいいとほめる眼差しかくすグラサンあてにした思い込みほど儚くて目の前ほろほろ壊れてしまうわたしならここにいますと叫んでた借りた衣装で真似たメイクで

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  • 22 Jun
    • こじれ

      こじらせるよりわらわれるほうがきっと  いたくないあやまらないよりあやまったほうがきっと  こじれないくだらないものはほんとうはうらやましい

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  • 21 Jun
    • 旋律と夏至と雨と きょうのたんか

      片側に寄せる荷物のスペースにおいてくださいわたしのこころもわからない数式ばかりが浮かんでくホワイトボードへごまかすように引力がもし目に見えているならば残さず全部わたしに向けて好きだよが充満してゆく心だけひとりぼっちの水曜の朝雨が降る夏至は白夜の夕凪に染まる町のようにくすんで期待する言葉はいつも聞けないであたしはひとりぼっち泣いてる片仮名を羅列してばかりいる会話がうすらさむくながれる

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  • 20 Jun
    • 2017/06/20

      雨がふるまえの、もわっと甘ったるい空気がけっこう好きだったりする。やさしい涼しさみたいな、ゼリーのような。

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    • 消えないで消さないで きょうのたんか

      かさついた唇にもう触れないのアナタノユビガアナタノユビガ体温が欲しくなったという理由くだらないって言わせないから優しさを履き違えてた横顔に疲れが見えて抱き締めたくなる軽々とあしらわれては笑われてあたしは散るのアナタノコトバデ曇らない水槽にもういられない夢が終わった朝が来たから消え失せたこころが水を得る雨上がりから虹を見るよに甘ったるいホットケーキが香ってる午後二時ふたりはキスをしました

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  • 19 Jun
    • みじかいはなし 隧道

      あじさいが咲く隧道の入り口で、彼女はずっと待っている。私が来ることを、私が身代わりになることを。 メッセージを残して、姉が失踪した。 部屋にはあじさいが一輪、床に落ちていた。 我が家の庭に、あじさいは咲いていない。 両親は必死になってビラを配ったり、警察に届け出たりしている。おそらく、姉は見つからないと思う。自分勝手で、両親や先生、上司の前ではいい子ができる、嫌な女だったから。きっと、いろいろな相手から嫌われたり、悪口を言われたりしていただろう。 いちばん近くにいる、妹である私がよく知っている。部屋から高価なものだけがなくなることも、私が好きだった先輩に言い寄ったことも。 お姉ちゃんは、どんくさいあんたと違って優秀なんだから、がまんしなさい。身の丈に似合った幸せを、得ることだけ考えなさい。 姉を信頼しきっていた両親は、私を突き放した。これも教育だ、なんて言い聞かせて。 冷たい妹。あんたなんか、産まなきゃ良かった。 ビラ配りから帰ってきた母が、先にひとりで夕飯を食べていた私に向かって毒づいた。 お姉ちゃんは幸せだね、どんなに悪者でも、みんな味方してくれるから。言い返した私に、母は平手打ちをした。痛くなかった。 ふたりが大好きな、自慢の娘はもう帰ってこない。私だけが、あなたたちの子供だよ。 私はぬるいビールを喉へ流し込み、げっぷとともにそう言った。そして、部屋へ戻って眠った。 翌朝、警察から姉が見つかったと連絡がきた。姉は、もう生きていなかった。 連れて行ってくれてありがとう、おかげで、私はすごく楽になったわ。 姉の部屋でほほえむ少女に、礼を言った。少女はかつて、姉に虐げられ、自ら命を絶った同級生だった。 両親は泣いている。私は、嗤っている。 今まで生きてきたなかで、いちばん、声をあげて嗤っている。 

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    • みじかいはなし 無題

       Yちゃんが教室で揺れているカーテンに入り込んで、そのままいなくなった。 先生も、みんなも、Yちゃんは知らないって言う。 ねえ、ママ。 Yちゃんっていたっけ。 今日はお肉なんだね。おいしそう。 あたし、手を洗ってくるね。 ああ、おなかすいた。 ママのごはん、だいすき。 ごちそう、ごちそう、うれしいな。   

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  • 18 Jun
    • あめとひるね きょうのたんか

      ブルゾンひるねです。うそです。   離れたくない人ほどに遠くなる雨のせいにしてとどまらせるか   今夜だけ一緒にいてもいいですか喉元に溜まることば出せずに   まどろみに任せて横たわるときにあなたがふれる心地よさおもふ   ふわふわと昼寝で見ていた夢のなかきみはいなくてきみはいなくて   肌寒い梅雨の空を見上げては夏の訪れ数えています   しょきしょきとはさみがはいるけさきからさよならさよならささめくこえよ    

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    • あらいさん

      アライグマのあらいさんが、かわいくてしょうがない。 なんだろう、責任感が強すぎるのと空回りが、なんとなく自分と似ているような気がするのだ。   あんなにかわいくないけど。   やめるのだフェネック、携帯のアラームを五分おきにセットするのはやめるのだ。   はーいよー     角川ホラー文庫新刊、郷内心瞳氏の「拝み屋怪談 来るべき災禍」を密林さんで購入。帯からしてなんか意味深で、はあはあしてしまいます(*´Д`)   昨日、ばっさりとボブにして、EXIDハニちゃんまたはレッドベルベット、ジョイ子ちゃん風になるかと思いきや、どう見てもブルゾンにしか見えない。   母「身体がブルゾン」 それってぽちゃぽちゃしてるという意味でしょうか。    

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  • 15 Jun
    • ハッシュタグみつけ きょうのたんか

      手をつなぐ制服姿を目にしつつ「うらやましい」とつぶやいてみた 明確にわかれたわけじゃないんだよただ少しだけ離れていたい ずるさとか甘えに背中合わせする色恋だけじゃ生きていけない 縁日にねだったコットンキャンデーに出会ったバーはもう別の味 浅はかな気持ちでおしたスイッチに惑わされてる迷い込んでる したごころそれでもいいと思い切るわたしはとっくに恋をしている 妖しさを談ずる声を聞きたくて扉を開く午後四時の部屋  既読とか未読に踊らされている心拍数が歯がゆい午後よ 明日から別々になる名前ほど割り切れないわ心がとても 塗りつぶすハートのかずできめられる言葉のよさが絶対でなく 爪をかむ仕草もかわいらしいって思った自分の声に驚く 

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  • 13 Jun
    • みじかいはなし おとなり

       わたし、あのひとが大好きでした。だから、ちゃんとげんきになってほしくて、いたずらしたんです。 あるけなくなれば、ちゃんと、わたしを見てくれて、自分のこともだいじにしてくれるって。 とてもいたそうだったけれど、かわいそうだったけれど、あのひとのためだから、やりました。 おひざの皿を、割ったのはわたしです。 ごめんなさい。あのひとは、おかえしします。 色あせた、水色の封筒に入っていた手紙とともに、夫は見つかった。隣人である老婦人、一見して穏やかなたたずまいをした彼女が夫を傷つけとじこめていたのだ。 夫は、あれ以来暗闇におびえるようになった。 おそらくずっと暗い部屋にいたこと、そして精神的に追い詰められたことが引き金であろうと、医師は言っていた。 老婦人はもう、どこにもいない。夫の膝に、無数に刻まれた爪痕だけが唯一、存在を物語っていたように思える。  「もしかしたら、私も同じことをしていたかもしれない」 穏やかに、浬衣さんは締めくくった。冗談ですよ、と笑いながら。旦那さんはようやく、リハビリへ通い始めたのだという。 「会社は『自業自得』ということで、なにもしてくれませんでした。だったら、そんな会社あなたから捨ててしまいなさいって、言い切りました。子供の運動会も、誕生日も、なにもかも犠牲にして働かなくていいんだって。男のかたから仕事を奪うと、身ひとつしか残らないのを目の当たりにしました」 ねえ、おとなりにいたおばあちゃん、どうしたの。 娘に訊かれたときが、いちばん困るそうだ。 「父親が、まさか自分に対してとても優しかった人によって、閉じ込められ、傷つけられるなんて、思わないでしょうね。本当のことは、墓場まで持って行こうと決めています」 そのほうが、娘にとって、幸せでしょうから。 隣家があった場所は更地になり、月極駐車場になるという。 早くまっさらになればいい。そうすれば、二度と戻れないから。 浬衣さんはふと、悲しそうに目を伏せた。     

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  • 12 Jun
    • オトトビしないで きょうのたんか

      カフェラテが苦くて飲めない子供だと笑ったあなたは思い出のなか気取ってはシャンソンきいて口ずさむそんな年頃だったんですと雨垂れに涙を浮かべる少女だった私もいたの大昔にね履きたくて買ったミニスカートを履けずにそっとしまう日曜幸せはクイニーアマンに練り込まれ焼き上がりますおやつのじかん

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  • 11 Jun
    • 乗客

      顔のない男女が隣同士寄り添いあって座っているバスは終電まで停まらず僕は知らないふりをするぴちゃっべちゃっふたりの会話は水気ある音で交わされた

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プロフィール

青山藍明

性別:
中身はオッサン、外見は一応女子
血液型:
血液7割、活字3割
自己紹介:
創作怪談、日々のできごと、Twitterで呟いたツイノベまとめ等。 最近の動向。 ・第...

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