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2010-04-17

観劇のメモリー

テーマ:涙のレビュー

今日はspacenoidのミカサノが演出する舞台、時速246『記憶メモリン』の初日を観劇してきた。

劇場が赤坂ということなので、今さら初めて赤坂サカスを拝見した。

通りかかっただけだが。



どうやら出演者が人気者らしく女性客が多かった。

出演者の中で紅一点の松嶋初音さんは、なんと13代目ミニスカポリス!!

ミニスカポリスといえば中高生の頃、必死に夜更かしして観ていた番組だ。

あの頃はテリー伊藤のことはCCDカメラを絶妙に操る人としてしか認識していなかった。

若かった。

北京ゲンジは元気にやってるのだろうか。



さておき、なにより舞台上で彼女は女優として輝いていた。

もう客席のほとんどの人に彼女は愛されていたのではないだろうか。

全体的に彼女の芝居に嫌味がまったくないってのがね。人間的に素直なのかね。

いやー、ホント良かった。



作品はパンフにも五本のコントという風に打ち出しているが、観終わってみれば一つの作品。

全体に流れる一つの物語の部分をおそらくミカサノが書いたと思われるが、これがまためんどくさい。

SFタッチで描かれる世界観はそれだけで一つの作品となりうるからだ。

独立したコントの連作集で十分に一つの作品として楽しめるし、さらにその筋となる物語だけでも一つの作品となってしまう。

だから観終わった後、なんてめんどくさい作品なんだと思った。

時計を見て、二時間におさまってたので少し驚いた。

これだけの内容が二時間に詰まっているのは正直凄い。



よく知っている川尻ドン君が書いたコントはホント馬鹿みたいで面白かった。

出演者にけっこうアイドル的な一面もある俳優が出演しているはずなのに、素直に自分の好きな馬鹿を脚本にして提示した辺り、彼の作家としての姿勢が伺えた。

そしてそれを分け隔てなく面白いものやっちゃうってね、それが時速246というユニットなんでしょう。



公演は来週の水曜までやってるようだ。

時間あったらぜひ赤坂にいって観劇してみてはいかがか。



spacenoidからはミカサノの他に下記のお二方も関わっております。

会場では劇中の音源も売ってたよ。



時速246が贈る、思い出や記憶にまつわる時空を超えたオムニバスストーリー。
SPACENOIDより、音楽担当はあらいふとし、映像担当はワタナベカズキ!



『記憶メモリン』



【総合演出・作とか】 御笠ノ忠次(SpaceNoid)
【作 と か】
川尻恵太(SUGARBOY)
川本成(時速246)
喜安浩平(ナイロン100℃・ブルドッキングヘッドロック)
小林顕作(宇宙レコード・コンドルズ)
※50音順・全員か行だけど
【出 演】
楠田敏之
渡部紘士
松嶋初音
飯野雅彦
鷲尾昇(*pnish*)
川本成(時速246)
【劇  場】

赤坂レッドシアター

【公演日程】

4月16日(金)19:00~
4月17日(土)14:00~/19:00~
4月18日(日)13:00~/18:00~★
4月19日(月)19:00~★
4月20日(火)19:00~
4月21日(水)19:00~
★印の公演後にトークショーを予定しています
【料  金】 前売¥4,300  当日¥4,500 [全席指定・税込]
【チケット】 2月28日(日)より発売
ローソンチケット[Lコード:30053]
予約受付電話番号:0570-084-003(Lコード必要)
0570-000-407(オペレーター対応)
インターネット予約:http://l-tike.com/ (パソコン・携帯共通)
店頭販売:ローソン店内Loppiで直接購入いただけます。
【時速246HP】 www.jisoku246.com/

2010-04-16

ノーカントリー

テーマ:涙のレビュー

携帯電話を片手で操作しながら、ふと思い出したかのようにその手を止めて、あれそういえば携帯どこやったっけ?と、大いなる矛盾を抱えた捜索を始めた。
捜索は無事に、手に持っているではないか、そのものを操作している最中だったではないかと、瞬時に打ち切ることができ、なんとか人としての尊厳を保つことができたが、悠長に構えてもいられない。
まだぎりぎり二十代であるので、物忘れなど気にかけたこともないが、まだぎりぎり二十代であるという文句が、その行為が完全にアウトだということを示してしまっている。
さしあたって観た映画のレビューでも書こうと思う。
映画だけではないが、どうも鑑賞した作品を忘れてしまう癖がある。
残らないならその程度の作品だったのだろう、という解釈もできるがそうではない。
面白かったという印象だけ残っている作品が多々あるのだ。
どの辺りが面白かったのか不明瞭なまま人に勧めるのも気がひける。
そうなると俺の中で面白かったはずの作品たちが行き場を失ってしまうので、これからは記録という意味も込めてここに書く。

『ノーカントリー』

近年のコーエン兄弟監督作品。
アカデミー賞で何部門か受賞したとか。
コーエン兄弟の作品はわりと好きなはずだ。
ファーゴやオー・ブラザー!、ミラーズクロッシング、未来は今、などわりと観ているはずである。
しかし悲しいことに上記の通り面白かったという印象しかない。
なんとなく独特のセンスをもった面白さで、よくスティーブブシェミが出てるのが同監督を贔屓にしていた理由と思われる。

今回の『ノーカントリー』はといえば、主演のトミーリージョーンズが、最後になってようやく主役だったのかと気づいた。
それまで主役だと思っていた人物は後半あっさり死んだ。
もはやあっさりを通り越して「彼は死にました。早く受け入れて下さい。もう物語は次の展開ですよ」と言わんばかりの死に様だった。
映画は冒頭からある出来事をきっかけに逃亡をはかる主人公と思っていた男が、冷酷な殺し屋に追われるという展開。
追う者と追われる者の駆け引きがスリリングに描かれていたので、ハラハラしながら観ていた。

一時間以上かけて主人公と思っていた男の逃亡劇を丁寧に描写していたのに、彼はあっさり殺された。
どれだけあっさりしていたかというと、殺されたシーンも飛ばし、しかも追っていた殺し屋ではなくよくわからない奴に殺された。

今までの何だったんだ、とまではいかないが、今までの何だったんだと思った。

この辺りがコーエン兄弟らしさなのか。

あの中盤以降までのスリリングな展開が嘘だったかのような後半からラストにかけても、よかった。

いい期待の裏切り方だった。


それにしてもやはり殺し屋役のハビエル・バルデムである。

とにかく感情がまったく読めないので、無表情で殺すことだけを目的に寡黙に追う姿は異様だった。
この冷酷な演技が評価されてスペイン人俳優として初めてアカデミー賞で助演男優賞を受賞したらしい。


俺が一番酷いと思ったのは、ハビエル・バルデムがある会社のビルの社長室に侵入したシーンだ。

社長室の扉を破ってすぐさま銃をぶっ放し、弾丸を社長の頭にお見舞いして一言。


「誰だお前」


だから殺してから聞くなよ。


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