エコ・ブログトップへ エコ・ブログ
2010-04-28

前の席に座れない

テーマ:平常心
以前ニュースで「早生まれはアスリートに向かない」という記事を見て、早生まれの俺はメロスの如く激怒した。
当時blogにも書いたので詳細は省くが、要約するとスポーツ医学の見地からみて、

「成長期における早生まれの子供は、同年代の4月~12月生まれの子供に比べて成長が遅く、運動能力に差が開く為、その時期にスポーツを挫折してしまう傾向にある。よって早生まれはアスリートに向かない」

ということだった。

よく聞いてみればとてもわかりやすい。
実際研究者が発表してるのだから、統計的にそういった傾向にあるのだろう。
説得力のある見解だった。
たぶんなんか無理矢理キレた。

最近気づいたのだが、俺の誕生日のちょうど一ヶ月後の1981年4月24日にマルクス・トゥーリオ・リュージ・ムルザニ・タナカ(後の田中マルクス闘利王)が生まれている。
学年的には一つ下にあたるわけだが、たった一ヶ月しか誕生日が違わないのに一方は出席番号トップ、一方は出席番号どん尻、その一ヶ月がアスリートになれるか否かの明暗をわけたと言えなくもない。
先の理論だと。

少し脱線するが、小学校中学校と、クラスが決まって一等最初の席順は出席番号順だった。
早生まれの中でも誕生日が遅い俺は、いつも後ろから二番目だった。
俺の後ろにはずっと同じクラスだった3月30日生まれの堅牢なDFがいた。
この席順になる時は大概新しいクラスに変わった時なので、常に馴染めていない状態。
そんな中、出席番号先頭の4月生まれの奴らが妙に生き生きとしてみえた。
後ろの早生まれの連中は自分も含めていつも暗かった気がしていた。
先頭が羨ましかった。
後ろの自分たちより楽しい会話を4月生まれはしているように見えた。
ずっと後ろなので卑屈になっていたのかもしれない。
一度でいいから出席番号で前の方にいってみたかった。

高校に入って誕生日順からやっと解放された。
よし、と思った。

入学初日。

新しいクラス、真新しいブレザーを着て少し大人になった気になっているニキビ顔の15歳。
教室に入り、見知らぬ相手に少しでも気後れしないよう、わざとらしい大袈裟な動作で黒板に貼り出されている席の表に向かう。

「あいうえお順」

指定された席に座る。
後ろには山崎と山本がいるだけだった。

4月生まれへの憧れはもうどこかにいっていた。
ただただ、相川になりたかった。

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

一緒にプレゼントも贈ろう!

Amebaおすすめキーワード

    あなたもエコ・ブログでブログをつくりませんか?