2年間ちょっと NYに住んでいた 弟が先週日本に帰って行った
見た目からすると そんなに歳が離れていると思われない為
仲いいねーとよく言われるが
けっこう年齢が離れているので いわば私の子供ともいえる存在だ
昨年、3ヶ月NYに来ていた期間と 今回の2ヶ月弱 弟と一緒に住む事になり
毎朝 この部屋の窓を開けると 向かい下の3階に住んでいる
ユージーンという 73歳のおじいさんと 5分前後 話す事が日課になった
ユージーンはスペイン人で アルゼンチンに住んだ後 NYに住み始めたらしい
NYには 1979年に来たらしく かれこれ40年もいるということだ
彼も弟と住んでいて 弟は完全にひきこもりでクレイジーだと言っている
毎朝4時に起きて コーヒーと新聞を買いに外に出かけるのを日課としていて
一日に何度も赤のマルボロを吸っている
耳が聞こえづらい事と 英語が母国語でないことから つたない英語で私達は会話をしている
窓と窓でしか話した事はなく 外でであった事は一度も無いが
ユージーンは私の事を アニーニャと呼ぶ(スペイン語で子供という意味らしい)
ある日 彼が私達に いつもこんなじいさんと話をしてくれてありがとう
と目を潤ませ 涙をながし ハンカチでおさえた
数週間前、弟が帰国の数日前に 日本に帰る事を告げると 気分が悪いからと言って窓を閉めた
けれど 弟が旅立つ日には ちゃんとさよならを告げて
窓から餞別を落としてくれたらしい
弟がNYのおじいちゃんだと言っていたよと伝えると 嬉しそうにほほえんだ
そして 私もこのアパートを出る事になった
近くに引っ越すつもりだが さすがに同じアパートに住んでる時ほど会う事はないだろう。。。
若い頃は別れを本当に悲しく辛い事と感じていた
長く生きていると 何度も来る別れのつらさへの対処法として
又会えるから 悲しくないし とにかく又会えるし!
と考える様にいつしかなっていた
ふーーーーっ
けれど ユージーンになんて言おう
彼の悲しげな顔を見るのが つらい