タイプラスワンの法務 -新興メコン法務専門家として-

CLM(カンボジア、ラオス、ミャンマー)法規に関する情報提供、分析、活動の感想を述べて参ります。


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今回はラオスの環境規制についてご紹介をさせて頂きます。

 ラオスは森林資源、鉱物資源や水資源に恵まれた国です。2020年には、そのような資源を利用し、後発開発途上国から脱却することが大きな政治的な目標となっています。

 過度な資源開発は大きく環境に悪影響を与える可能性があるので、ラオスでは徐々に環境関連の法令が整備されはじめています。

 しかしながら、そうした法制度は、依然として未整備かつ適切に運用されておらず、林野庁によると過去50年間に森林面積は70%から43%に減少したといわれています。

1. ラオス環境規制概要
 ラオスの環境関連の主な法律は、まず2003年改正憲法であり、「全ての機関及び国民は環境と天然資源を保護する義務がある」(第19条)と規定されています。その他、水及び水資源法(1996)、土地法(1997)、鉱業法(1997)、電力法(1997)、など資源利用・開発に関する法律が相次いで公布され、1999年には環境保護法が、2007年には改正森林法が公布されています。

 2011年には、天然資源環境省(MONRE)が設立されています。既存の環境行政を一元化し、2012年には新たに気候変動局と森林資源管理局を創設しています。また、環境アセスメントについては、2000年に環境アセスメント規定を制定し、環境影響評価(EIA)の手続きを定めています。
その後、2010年に環境影響評価に関する首相令(Decree on Environmental Impact Assessment)が公布されています。

2. 大気汚染規制
 天然資源環境省内の水資源環境庁では実験的に大気汚染基準を設けており、年に数回モニタリングを実施している程度でとなっています。都市部でも汚染源となるような工業が発展していないので、基準自体は緩やかなものとなっています。

3. 水質規制
 大気汚染規制と同様に、具体的な規制は存在していません。上記の同様に水資源環境庁が主体となって基準設定およびモニタリングを進めていますが十分に実施されているとはいえない状態となっております。

4. 廃棄物処理規制
 天然資源環境省が廃物物処理を監督していますが、具体的な法令は存在していません。

5. 環境影響評価(EIA)
 ラオスでのEIAは、天然資源環境省内の環境社会的影響評価局がEIAの基準設定や手続き、評価等を監督しています。

 ラオスでの環境規制は十分に整備、運用されいるとはいえませんが、今後ラオスの資源開発の活発化、工業化の中で、さらに環境規制が発展していくことを期待しています。   

藪本


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