たわいもないメールをしている最中に、

突如、爆弾を投げて、

俺を地獄に叩き落すのが、

マイクの得意技だ。

 

・・・嫌な得意技。

 

その日も、

夏に海やプールに行きたい、

どんな水着が良いか、

なんて

楽しいメールをしていた。

 

楽しい想像・・・妄想?を膨らませて,

ワクワクしていると

 

「TIEに言わなきゃいけないことが

あるんだ。」と彼が急に言い出した。

 

「もう、SEXはしない。」と

突如、爆弾が俺に降ってきたのだ。

 

「どうして?」と俺が聞くと、

 

「それは、罪深いことだから。」と返事が来た。

 

 

彼の宗教が原因であることは、

すぐに分かった。

 

それを言われると、

俺は何も言えない。

 

「分かった。やってみよう。」と言うしかない。

 

そう言うしかなかった。

 

本当は「そんなの嫌だ!」と言いたいけれど、

それを言う勇気が俺には無い。

 

そういえば、彼が離れて

行ってしまいそうだから。

 

彼の信仰心を天秤にかけたくない。

 

 

SEXが全てで無いことは分かっている。

でも、SEXが重要なことも知っている。