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Thu, February 16, 2012 08:38:49 posted by xinminglai

どちらが「苦肉」?

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人口が減少する世の中で、政府与党は、高齢者が増えるから税負担を増やすと言ってます。
これだけなら苦肉も理屈になると思いますが、それが政治家・官僚・役人の数が何時までも減らない前提で苦肉と言い張るようでは、隙だらけで決して苦肉にはなれません。




しかし今、まさに世間で批難轟々されている、岩波書店の来年度新卒採用に関する「コネ採用」。
私にコネはありませんが、この決断こそ、苦肉として評価してます。

企業の新卒採用とは、これまで何十年も「ぐろうばる化」とか「びょーどー」を、まるで記号のように高らかに掲げすぎています。
そんな企業の当たり前の採用態度に限界を認めた岩波の、苦肉の策がこの差別主義だと感じました。

確かにコネは、閉鎖的で差別的でイメージ悪いです。
能力の無い人間が出世する元凶のひとつでもありますから。

とはいえ人事の側から立ってみて、毎年限られた人数しか採用出来ないのに、その何十倍から何千倍と応募してくる人間の能力を確かめなければならないのです。
その結果、企業にとって必要ないどころか、不利益なしかならないと言われる人間が沢山入ってくるのも現実です。

いくら「ぐろうばる」「びょーどー」と叫んだところで、残念ながら20年以上も「フキョー」にもがき苦しみながら、未だ何の解決もされてません。
これらの綺麗事が採用と言い訳の為の甘い汁になってばかりで、まるで不況脱出の鍵になっていない証拠です。
だからその根本、すなわち採用にメスを入れなければならないのは、もはや当たり前でしょう。

岩波はそんなイメージの悪い「コネ」を、あえて全面に出す事で人材を絞り込んでいるのは確かだと思います。
しかも、金のかからない手段で。
荒療治ですが、つまり口で批判すればするだけ、岩波の、会社の為になれない人間は応募するなという術中にはまるだけです。

逆説的に言えば、そう言われて、ならばと必死になってコネを探し当てられたアマノジャクこそが、今の岩波が1番求めてる人材なのかもしれませんよ(間違っても私のせいにしないでネ)。

とにかくこれで、人事課はある程度の負担は減らせるのです。
これできっと(会社にとって)優秀な人材が見つけられると踏み切ったのでしょう。

それだけ出版業界の、リアルに深刻な空気が伝わります。

世の中、平等でないことは問題ですが、本当の問題はそんな差別に真っ向から立ち向かうこと以上に、これを手玉に取れるだけの度胸の太さと思慮深さと我慢強さと行動力にあるわけですから。

とはいえ、これに会社の命運をかけてる岩波のほうが、1番荷が重たいのは火を見るより明らかです。
岩波こそ、差別を手玉に取らなければならない立場なのです。

ちなみにこれが出来た偉人の代表が、徳川家康です。

コネ採用は、いわば会社生き残りのための「ひとつの仮説」です。
それを、知識豊かで綺麗に批判するカオナシやナナシのことなど無視して、我が道を歩んでもらいたいものです。
成功するしかないのですから…。





岩波だけでなく、どのリーダーも頑張ってプチ家康になってください。
そのために家康と、そんな彼が「我が父」と大絶賛した信玄を褒めたたえるスキルアップリーダーズのテキスト、『甲陽軍鑑』を熟読して参考することをオススメしまーす!
Mon, February 13, 2012 13:40:52 posted by xinminglai

機動戦士ガンダムAGEに…

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私の持つ武田アンテナは、どうも妙な場所で敏感に反応するようです。

普段見ないテレビも、信玄絡みとなると話は別になるようで、先週、NHKBSのBS歴史館という番組で川中島合戦の特集を拝見しましたが、渡辺真理さんの名司会ぶりは相変わらずさすがで、アクセス以来楽しめました。

ということで、今年から放送されてる機動戦士ガンダムAGEという番組には、どうやら武田オマージュというかリスペクトがあるらしいという情報を小耳に挟み、確かめようと録画したのですが、時すでに遅く、主人公も代替わりしてしまい、肝心のそれも見られないとのことです。

一体どこにあるのでしょうか?

いづれ確認したいと思います。
Mon, January 30, 2012 20:08:52 posted by xinminglai

映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ‐太平洋戦争70年目の真実」は、甲陽軍鑑の品第12的な作品

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武田ヲタとしては興味がある映画なので、見に行きました。

この映画が描いてる表向きの敵はアメリカですが、具体的な配役は一切ないですね。
でもCGを駆使した戦闘シーンは、迫力があります。

作品における「本当の敵(と言ってもいいのかな)」は、ドンパチとは別の場所でのっけからしっかり描かれてます。

それは新聞記者(=マスコミ)です。

細かに言えば、知識豊かに世論を煽りながら感情的な世論に煽られるマスコミで、賢いのに思慮がないベテラン記者(香川照之さん)が、その代表的存在です。

これは甲陽軍鑑でいう「利根すぎる」を地で行くように、香川さんは上手く演じられています。
戦争に負けたら掌を返すカラスぶりも、なかなかです。

また、多数派である親独の融通の悪い陸軍の偉いさん達にも言え、その例えとして、ヒトラーの『吾が闘争』の解釈の仕方を挙げてます。
軍鑑の観察する利根すぎるの特徴のひとつ、「ちょっと聞いただけで全部知った気になる(要訳)」のイデオロギーを彷彿させるシーンです。

利根すぎる軍人達が、ヒトラーは日本を良く見てると引用した『吾が闘争』は日本語訳で、五十六(と井上)が引用したのはドイツ語の原本で、削除シーンが日本人差別丸出しというヒトラーの本音だったので、軍人達は困ったあのシーンです。
五十六の思慮深さとの対立が、上手く出てます。

その辺のdigり方が、かなり信玄っぽかったです。
五十六の山本家って、山本勘助の末裔ですからね。
彼こそ、近代日本における優れた信玄イズム継承者でしょう。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」by五十六。
「我、人を使うにあらず。人の業(特技)を使うのだ」by信玄。

言いたい事は同じです。

作品での五十六が1番訴えたかった「思慮(目と耳とハートを駆使して判断する)」を本気で伝えたのは、実はそのベテラン記者の横にいる若手記者(玉木宏さん)で、この皮肉ぶりが良い構成だと思います。

この映画、ドンパチで人が死ぬ「事実」の酷さより、思慮のなさで根拠の無い強行論が幅をきかせ、ズルズルと戦争に導かせ、組織が噛み合わなくなり、結果、無駄に人を死なせていく「流れ」の酷さを強調して描いてると思います。



とはいえ、その思慮のなさの根源は何処に始まるのかは、作品ではドイツとの同盟論争を起源にしていますが、歴史の流れから見たらそれは「引きがね」であって「根源」だとは思えません。
でも2時間という短いスパンでは、仕方ないですね…。

思慮とは、勉強と想像のコミュニケーションが融合した状態ですから、いわは教育のテリトリーです。

近代日本崩壊の起源、色んな人によって色んな説を出してますが、それが教育にあるのなら、近代史音痴の私の目は「南北朝正閏論争」が、それだと見ています。

作品より40年くらい前の出来事で、いわば日本史の南北朝動乱で、南朝系天皇にマンセーしすぎたことが国会問題にまで膨らみ、歴史教科書から北朝天皇系列を全部削除させるに至ったあのエピソードです。

これを軍鑑で例えるならば、「利根すぎる」の究極盤でしょう。

正閏の為なら北朝の存在を消す事さえ、善しとされたのです。
「これが史実だ」ではなく、「史実はこうあるべきだ」という理想を、勤皇を傘に都合良く色を塗り替えまくるのです。
この態度が年を重ねるとともに、正しい事の為ならどんな鉄槌さえ許される無意識となり、国民の脳内に浸透します。

この時期の過激化した勤皇も、幕末の過激化した勤皇も、同じ水戸学が激辛にスパイスされてます。
論争の火種を読売新聞に蒔いたのが茨城の教職者だというのは、歴史の偶然とは思えません。

ま、大逆事件もそうなのですが、なんといいますか、教育勅語の盲点を突かれた感じもします。
これが悪意でやるなら解りやすいのですが、儒教的な善意・正義感でやるから、始末が悪かったのでしょう。

てか天皇を敬うとは、本来そーゆーふうに鼻息を荒だてるものじゃないでしょ。

今の皇室は北朝系列なのに、この自己矛盾を一切を問わないから、終いには天皇と意見が違うだけで天皇を天皇と思えなくなり、息詰まって暴走するのです。

こんな教育を40年も続ければ、三国同盟の頃にはそんな人がマイナーからメジャーに転じるのも当然でしょう。

だからこれ以降、後醍醐天皇の末裔と名乗る者が偽文書片手に全国各地に出没するなんていう珍事に、政府もマスコミも大衆も惑わされるのです(余談)。

南朝に正当性があるのは理屈ですが、だからといって歴史から北朝を消す態度は絶対に良くありません。

近代日本の視野の狭さの始まりは、歴史から北朝系列を消した、ここからだと私は思います。

皇民化教育の大英雄にされた北畠親房でさえ、実は結構後醍醐批判をしてますし、そんな右向きな人がヘドが出るほど忌み嫌う北条義時でさえ、親房は一定の評価を与えてます(これはイコール後鳥羽批判に繋がります)。
この親房の思慮深さを何故か見せないのですから、『吾が闘争』日本語訳のようなご都合主義になるのです。



話はそれましたが、五十六が言った「広い視野」とは、国内国際という横軸と共に、歴史と未来という縦軸も含まれます。

若者よ、広い視野を持つ思慮深い人になれ、と五十六は無言で戦死し、私達をスクリーンの暗闇から現実世界に戻していくのです。



ということでまたそれますが、私なりに正閏論争を調べた事があるのですが、史料がちらかりまくっているのと穴だらけで、素人の限界もあり、未だに困ってます。

つまり教育界も歴史界も、このコンテンツに、物凄く無関心というか無頓着というか無神経というのか、知らなさすぎるというか、もしかしたら未だにタブーなのか、パンドラの箱なのか、とにかくそういうカオスな状態があるのだけははっきり分かりました。

イデオロギーが凄すぎて頭がクラクラしますし…。

でも、この史実としっかり立ち向かい、ちゃんと分析が出来ていなければ、五十六のように未来を見据えた思慮深い骨太の平和論なんて、逆立ちしても教育出来ないとも感じます。

一冊のまとまった書籍が、未だに出てないのですから。



どちらにしろこの問題は、そう遠くない将来、恐らく『●説の日本●』が大キャンペーンをはるだろうと、私は身勝手な予想をしてますが、これは蓋を開けない限り分かりません。



有能な人材ほど早死にさせる「利根すぎる」世界の非情理ぶりの中で、ひとり思慮を武器に和平を模索する苦悩を描いた映画、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ‐太平洋戦争70年目の真実」、もうすぐ公開も終わりますけれど、オススメです!



















はうっ、近代史は肩が凝る…(-.-;)

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