YOSHIKI、カーネギーホールでコンサート、14年のMSGに続きアジア人初の2大殿堂制覇 | 瑠音のブログ

YOSHIKI、カーネギーホールでコンサート、14年のMSGに続きアジア人初の2大殿堂制覇

 【ニューヨーク13日(日本時間14日)=星野浩司】「X JAPAN」のYOSHIKIが米音楽の殿堂・カーネギーホールで初のソロクラシックコンサートを行った。14年に同バンドが行ったマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)公演と合わせて、アジア人で初めて“2大殿堂”を制覇した。ピアノで米国歌を独奏。人種差別的な姿勢を見せるトランプ次期米大統領に「どんな人種でもアメリカンドリームをつかめる国にして」と訴えた。

涙がこらえきれなかった。「このコンサートを実現させてくれた全ての人に感謝したい」。YOSHIKIは3時間のステージの最後のMCで声を震わせた。ラスト曲「Endless Rain」を弾き終えると、満員の2800人から約8分間に及ぶスタンディングオベーションを浴びた。

昨年のNHK紅白歌合戦の楽屋にピアノを持ち込むなど、夢の舞台に掲げたカーネギーホール公演に懸けてきた。東京フィルハーモニー交響楽団のオーケストラ47人と初共演し、「Forever Love」など18曲で耳の肥えたニューヨーカーを魅了。12日との2日連続公演を終え、「大きな壁だった。半年間くらい普通の生活がなかったので、涙が出てきた」と喜びをかみしめた。

4歳でピアノを始め、父親(YOSHIKIが10歳の時に自殺)が毎週買ってくれたクラシックのアルバムで音楽への興味を広げた。この日はロシアの作曲家・チャイコフスキーの曲も披露。「僕も200年後も語り継がれる曲を作りたい」と野望を口にした。

ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズら超大物アーティストが達成してきたカーネギーとMSGの“2大殿堂制覇”。アジア人では初の快挙を「光栄なこと。これで終わりじゃなく、扉を開けた気がする」と喜び、「Next come back here(次また戻ってきます)」と宣言した。

セットリストに載せていない米国歌も独奏した。「ここに立つチャンスをくれた米国に感謝したい」。一方で、自らもつかんだアメリカンドリームの在り方に言及した。大統領就任を20日に控えるトランプ氏はメキシコとの国境に壁を築くと明言するなど、人種差別的な姿勢を見せている。「アジア人、ヒスパニック(メキシコ人など)がみんな同じように夢を見られるようにしてほしい」。カーネギーホールから約500メートルと近いトランプタワーに自宅がある次期米大統領に向けて訴えた。

自身は現在、米ロサンゼルス在住。「トランプさんは頭が良い方なので、きっと米国にとって良いことをすると思う」。次のアメリカンドリームに向けて突っ走るつもりだ。

◆カーネギーホール 「鉄鋼王」と呼ばれた実業家・カーネギーがマンハッタン7番街に設立したコンサートホール。1891年5月5日、チャイコフスキー指揮のコンサートでこけら落としされた。日本人では63年にアイ・ジョージが初ステージ。これまで加藤登紀子(88年)、高橋真梨子(93、2008、16年)、森山良子(96年)、加山雄三(05年)、長山洋子(13年)らが公演を行っている。






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