ビクは初心者には出にくいですが、弓を引き始めて2年後半ぐらい・・ある程度、射がまとまると出てきます。

 

要因としては、身体や妻手は離れる手前まで行っているが、弓手が負けているなど、弓手側に離れる準備が出来ていなく、脳が「待て!」と指示を出す不随意運動かと考えます。

 

ビクが出るときは、以下の場合が多いと思います。

①試合の1本目など、弓手の肩甲骨、肩根からの押しの感覚が掴めていないとき

②肩根が後ろ、又下に退けて、弓手の肩甲骨、肩根からの押しが効いていないとき

③矢数を掛けて、弓手の肩甲骨、肩根からの押しが弱っているとき

④三重十文字が崩れ、身体が開いているとき

⑤「大三」から「会」まで的の後ろを狙うことにより、狙いより前に飛ばす弓手の押し(角見を含む。)が癖付いたとき

⑥「抱き的」「背負い的(しょい的)」など両拇趾頭(りょうぼしとう)と的の中心が一直線上になる正しい「足踏み」をしていないとき

 

次にビクが出たときについて記述しましょう。

ビクは「不随意運動」と考えるので、射手も思わぬときに出ますが、慌てないことが一番です。

概ね、『弓道教本第一巻 射法八節図解 引分け 矢みち・弦みち』の「大三」の方向に戻ります。

 

ときには、戻る瞬間、弓手肩根が上手く入り、じっくり「会」を造り直し、やや頑張って、弓手肩を押し、矢線上に伸びて胸で割る。

不謹慎ですが、筆者などビクが出たほうが的中率が高いです。

 

審査などでは、99.999%では不合格でしょう。

ただ、甲矢でビクが出ても、乙矢で諦(あきら)めた射をするのではなく、『次に繋(つな)がる射』するよう、生徒にはアドバイスしましょう。

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