• 16 Jun
    • シンプル弓道指導法 第三部 スランプ脱出指導

      筆者は、自身を含め多くのスランプで苦しんだ選手を見てきています。 概ね、当たりが段々と落ちるか、これまでの射法が通用しないと感じたときと思います。   筆者も幾度となくスランプに陥(おちい)りましたが、一番ひどかったのは、『弓引き』の生命線たる砲身兼引き金の左腕である肘を手術したときでしょう。 元々が、変形性肘関節症で左肘が「くの字」に曲がっていましたので、20年間肘を捻ることで弓力に耐えて最盛期で21kgぐらいの弓を引いていました。 その代償に遊離軟骨と神経圧迫で、一本放つごとに左肘に激痛が走るようになりました。 弓道を初めた頃は、肘可動域測定でマイナス15度ぐらい、酷いときはマイナス45度ぐらい、現在はマイナス30度ぐらいでしょう。   手術の前は「やっと、痛みと腕が真っ直ぐになる。」と夢を抱いていましたが、いざ手術が終り、リハビリ後、始めて弓を引くと、左肘はもっと伸びず、左肘から拳の感覚は他人の腕か、棒切れで支えている感覚で、奈落の底に落ちました。 動かした神経が元の感覚を取り戻すまで、10年程かかりました。 しかし、21kgの弓は引けず、18kg弱まで落としましたが、肘から先は他人の腕状態でした。

      テーマ:
  • 15 Jun
    • シンプル弓道指導法 第二部を記して

      筆者は、現在闘病中です。 弓道を通して学んだ『我慢して、前へ進む』の想いで、この書を記しました。 皆さんにはどう写っているかわかりませんが、闘病の中、記述するのも辛いものです。 「頭の中と身体を動かさねば」というと想いで、文章を一句一句綴ったり、自宅で巻藁練習したりしています。 筆者の人生では、仕事なりで度々あったことですが、その度に何とか復帰することができました。 しかし、加齢には従わねばなりません。   因みに、筆者が仮名で『釋稚』と名告った由来は、家が400年以上続く浄土真宗の家で、浄土真宗の法名の頭に付く「釋」と、筆者が人として成熟していない幼稚な部分があるので「稚」を合わせたものです。 どうにか、元気な健康体に戻りたいものです。 やはり、適度に頭を使い、適度に身体を使っての『健康第一』が大切と思います。

      1
      テーマ:
  • 04 Jun
    • 久しぶりに範士Y先生の射を動画で観る

      先日ネットで検索していると、久しぶりに範士Y先生の射礼を『you tube』で観ました。 筆者が先生の実際の射を初めて見た記憶は、先生が初めて全日本弓道選手権大会で優勝されて天皇杯を授与された数年後の頃と思います。 範士Y先生は、広島の範士大野博孝先生と同じように、高校の恩師がH市弓道協会の講師として招聘下さいました。   その講習会では、Y先生の射を身近に目の前や後ろのいろんな位置から見て、先生の弓手、特に手の内は「すごい・・」と感嘆して見ていました。 また、講習会の中で、先生の模範座射礼を見た時、甲矢・乙矢を引かれて、本座に戻られるとき、射位に入られるときを巻き戻したような体配の正確さに驚きました。 講演では、先生の横隔膜呼吸(腹式呼吸)に関連して『横隔膜の神秘性』を話されているとき、筆者も素人ながら解剖学には興味を持っていたので、熱心に聴いていました。 範士Y先生は、筆者達からすれば雲の上の人であり、のちも地方大会や審査でお会いしても頭を下げるのみでした。   Y先生の射は、数年に1回地方大会や審査で拝見するか、動画で観ていましたが、いつも「すごいな・・」と感じていました。 今回、動画で先生の射を拝見すると、演武で髪を剃っておられるお姿を観て、不思議に感じていましたが、他のブログにその理由が載っていました。 やはり、尊敬できるすごい先生です。   因(ちな)みに、第一部『叶えたい夢・・40年弱の弓道指導人生で・・』の中で『「Y先生とNさん先生(当時の筆者のハンドル名)のホームページを見て弓道を始めました!」などの投稿などは嬉しかったですね。』と記述しましたが、Y先生とは筆者からすれば雲の上の人、範士Y先生のことです。 筆者は下手な自作HPを作成していましたが、Y先生のHPは周辺の方が作成されていたと記憶します。 初心者の方が弓道を初めて頂くきったけとなったことは嬉しかったですが、反面、Y先生と筆者とは「月とすっぽん」、同じように思わないで下さいと悩んだものです。 初心者の方にはわかりにくいと思いますが・・筆者は悩みました。

      1
      テーマ:
  • 18 May
    • この秋に実写映画化『一礼して、キス』高校弓道部が舞台らしい・・

      この秋に池田エライザさん主演で、『一礼して、キス』という実写映画が公開されるらしいです。 少女漫画か、少女コミックに連載されていたものが人気が高く、この秋に実写映画化されるとのことです。 申し訳ないが、池田エライザさんもどんな女優さんか知りませんし、漫画が恋愛ものか、どんな内容は筆者は知りません。 しかし、『高校弓道』が題材となった映画となると嬉しくなります。   たしか、1983年頃冨田靖子さん主演で、『アイコ十六歳』の映画の再放送をテレビで観ましたが、それ以来でしょうか・・ 筆者が覚えているのは、それぐらいです。   筆者の場合、高校のクラブ活動は同好会であったためか、楽しかったような記憶があります。 冬ですと早く暗くなりますので、後輩達と自転車でわいわい話しながら帰宅したものです。 筆者の3年の春にクラブに昇格しましたが、大学の夏休みや春休みに練習を兼ねてよく行っていました。 その頃も、大学の弓道部が厳しかった分、自分の練習や後輩の在校生の指導をしつつも、後輩達とは仲良く話をしていました。 大学を卒業して地元で就職しましたが、特に当たらなくなった後輩を重点的に、仕事が終わってから指導に行っていました。 その頃、ときどき各地のお土産を貰いましたが、インターハイ出場や国体出場や地方大会出場のお土産とは、筆者は気が付きませんでした。 むしろ、筆者の結婚式のときに、サプライズで、在校生達が花束を持って披露宴会場に来てくれたことの方が嬉しかったですね。   山深い高校を指導していたときも、生徒達の残した戦績より顧問の先生から「卒業文集に、生徒の『高校で弓道をやって良かった。』の作文が増えました。」と聞いたときの方が嬉しかったです。   勝って喜んだり、負けて涙を流したりする生徒たちを見守っていましたが、彼ら彼女らにとって、良い思い出となってくれたと信じています。 問題を起こし、停学処分になった生徒に会いに行ったり、登校拒否の生徒に毎朝電話したり、 部活動指導員しては、「疲れることも多かったですが、充実した時間を過ごさせてもらった。」と思っています。   筆者自身は、未だ『至誠礼節』や『真善美』の射の追求など、今の時代の考え方の人々から言えば『シーラカンス』、生きた化石のような人間ですが、今の時代の若い人やいろんな人々の考え方を知り、筆者自身が変わっていかなければならないとも思っています。 それを知るためにも、この秋の映画を楽しみにしています。

      テーマ:
  • 17 May
    • 生徒さんから愛される指導者に・・

      指導者に最も必要なのは、生徒さんに愛される人間性を持つ指導者になることと筆者は思います。それは、何も完璧な指導能力を持つことを意味するものではありません。また、生徒さんに媚を売っているように見える『薄っぺらい人間性』の指導者でもありません。人は間違いを起こします。指導者も人です。間違えることもあるでしょう。そのときに『逃げない姿勢』が生徒さんに見えるような指導者を目指して頂きたいと思います。生徒さんから『逃げるような姿勢』や『貧しい人間性』が見えれば、いくら高い称号や段位を持っていても『その程度の人』にしか見えません。そのことは、射技指導においても影響してきます。生徒さんから、気軽に質問してくれたり、信頼されたり、人として愛された指導者のほうが、生徒さんの吸収力が違います。指導者は、生徒さんより早くから弓道を初めたり、弓道に関していろんな知識や経験、智慧を持っている人ぐらいに思っています。指導者と生徒さんは、同じ人、人間です。いくら良い射技指導であっても、生徒さんからすれば、声掛けられるだけで不快に感じたり、「あっ、また同じ内容で長々と注意してくるのか・・」と生徒さんのやる気を損ねるようでしたら、生徒さんも伸びません。筆者もそういう時期が1年半ほどあり、当時の生徒には申し訳なく思います。仕事でイライラと疲労が続き、それが筆者も知らず知らずのうちに、学校部活動の指導の場で現れていたのでしょう。当時、弓道部員も2名だけで、そのうち1名は「個人なら全国大会へ行けるかも・・」という素質を持っていたので、その生徒1名に指導が集中し、もう1名をなえがしろにしてしまっていたのでしょう。生徒2人友達なので、2人とも面白くありません。生徒に言われて、筆者も我(われ)に返りました。部活動指導員としては、失格です。筆者も完璧ではなく、ただの人です。ただ、未だに50万人の街を歩いていても、在校生から「もしかしたら弓道部の先輩ですか!」と声掛けられたり、「講師、お久しぶり!」と声掛けられるだけマシかなと思っています。是非、不器用だったり、間違えることがあっても生徒さんが集まってくる『誠意ある人』『信頼される人』など、『人として愛される指導者』を目指して頂きたいと思います。

      テーマ:
  • 16 May
    • 現場での指導が一番しやすい・・表現・言い回しの限界

      クラブチームの練習に参加しました。 この書に記した文言を、自ら実践してみました。 結構、画像の少ない文章の場合、その表現や言い回しに悩みます。   仮に、「矢線上に伸びます。」の一言にしても「矢の延長線上に伸びます。」の方が良いか、「大事なのは、矢と平行である両肩からの張りが大切です。」と記述したほうが良いのかと悩みます。 筆者は、いろんな考えから、「矢線上に伸びます。」がしっくりきますので、そのような言い回しにしています。 また、指導している場合、”弦伝”のように実際に補助等しないとわからない部分があります。   40年弱の指導実績の結果から言えば、確かに生徒さん達から、「筆者の言う通りすると、良くなったとか・・当たるようになったとか・・。」の声は聞きます。 生徒さんに触れて「この方向に伸ばして・・」と具体的に示すとわかりやすいようです。 本書も指導者の方の参考として『弓道指導の抄録』として書いていますが、指導者の方々に本当に伝わっているか疑問です。   一番は、現場での指導です。 やはり、生徒の弓の引き方や性格、考え方を現場で感じて、それに合わせた筆者の言い回し、表現の仕方を考えて指導させてもらったほうが好結果が出ます。 やはり、現場へ行くことが大事です。

      5
      テーマ:
  • 15 May
    • 巻藁練習・・矢尻取れ、買いに行く

      筆者は、東京の大学を卒業してから実家へ帰省しましたが、当時は、すでに母校の後輩や市のスポーツ教室の講師をしていたので、見せての指導もあって、自身の練習のため、自宅に巻藁を置いたのでしょう。 今考えると恥ずかしいですが、それなりの「学生弓道」ですと、ある程度の当たりだけはありましたので、生徒さんからすれば「よく当たるし、ある程度の射技理論も持っている人」に見えたらしいです。   今の巻藁で二つ目だと記憶します。 巻藁台は、高校、大学と一緒に弓を引いた後輩が、自宅の鉄パイプを溶接して作ってくれたものです。 筆者は、巻藁の真ん中を狙わず、巻藁が傷んでいない所を狙い、巻藁も回し回し使用してきました。 昨夜の巻藁練習をしていたときに矢尻が取れました。 カチッという音がしたので、前に埋まった巻藁矢の矢尻に当ってしまったのでしょう。 今の巻藁も20年近いと思いますので、いろんな所に巻藁矢の矢尻が埋まっています。   近くの弓具店(弓師)のところへ、巻藁矢の矢尻を買いに行きました。 高校時代からの付き合いですから、40数年の付き合いです。 話すことは、弓の話と病気の話ですが、50年以上弓を作られてこられたり、いろいろな弓師の弓を直してこられたので、日本中の弓師一人一人、どんな工夫をしているかもよくご存知です。   自宅へ帰り、巻藁矢に矢尻を付けましたが、巻藁を見て「この巻藁を解体すれば、何個の矢尻が出てくるのだろうか。」とふっと思いました。 幸い、自宅には32mの空き地があり、畳を立てかけて、発泡スチロールに的を掛けて練習もしてきました。 そちらもボロボロですが、そちらで練習する分、巻藁の痛みが少しマシとも言えます。 一人練習は余りよくありませんが、日課になっています。 時々、何がための弓道だったのかと思うときもあります。 その後ろ向きの想いがよぎりますが、皆さんもそういう時期があるかと思います。 そうような想い時こそ、わざわざ巻藁台を作ってくれた後輩やお世話になった皆さんの想いを思い出し、一節一節大事に弓を引きたいと思います。

      1
      テーマ:
  • 14 May
    • 「災い転じて福となす」の環境

      筆者が競技主体として弓道の指導してきた学校なり、スポーツ教室なり、悪条件がむしろ良かったのかも知れません。 インターハイにしろ、選抜にしろ、国体にしろ、弓を引ける生徒さんの数が少なく、部員不足が悩みの種でした。 逆に言えば、大会出場の登録選手を選ぶ必要性も少なかったのです。 インターハイ出場、国体出場、県を代表して地方大会出場にしても、学校や町に垂れ幕や横断幕ひとつなく、生徒が全国優勝してから、学校や市・町が慌てて「○○さん、国体優勝おめでとう!」などの垂れ幕や横断幕を作るというのんびりとした環境でしたので、生徒に変なプレッシャーが掛からずに済みました。 まさに、「悪条件が幸をもたらした。」というか「災い転じて福となす。」の環境だったのでしょう。 生徒は「全校生徒の前で、校長先生に賞状を貰って恥ずかしかったです。」程度です。 筆者も「嬉しい誤算」程度しか思っていませんので、「これで来年、入部者・入会者が増えてくれるきっかけになれば良い。」の方に頭は走っていました。 周辺の人々が、生徒さんに『無意識の過信』を抱かせることは避けたいものです。   いずれにしろ、このような競技主体の弓道と言えど、弓道指導させて頂くようになったのも、高校の恩師教士M先生、大学の監督範士H先生はじめ、多くの先生方や弓友のご指導や生徒さんの努力、また学校関係、スポーツ教室関係の様々な方々のご協力を賜った結果で生まれたものと思います。 もちろん、筆者が好き勝手に弓道で動くことができた家族にも感謝しなければなりません。

  • 13 May
    • 『指導』と『体罰』について

      『指導』と『体罰』は、紙一重の部分、またグレーな部分もあり、人それぞれ受け取り方が違いますので、ボーダーラインが引きにくく、難しい問題、課題点です。 しかし、基本的には精神的なものを含めて、筆者は『体罰反対派』です。 筆者自身学生時代、それで精神的に強くなった面もありますが、現代の体罰シーンや言動をメディアの映像で見聞きすると、筆者でも「行き過ぎている。」と思う部分も見受けられます。   おそらく、『行き過ぎた指導・特訓』や他から『体罰』と取られる行動を行う指導者の多くは、それで自分が強くなったから、同じようにやれば強くなると勘違いしている指導者や『体罰を受ける側』を体験していない指導者が言動の良し悪しが判らなかったり、後に及ぼす生徒さんの気持ちを考えず、『叱り』ではなく指導者の『怒り』の感情を生徒さんにぶつけている判別に自身が気が付かない指導者ではないかと思います。   筆者は、『生徒さんが自らやる気が出ること』が大切にしていましたので、生徒さんのやる気を損ねることは極力避けました。 ときに、「気が緩んだ練習になっているな。」と感じたときは、「集合して下さい。」と部員全員(部員全員と言っても男女10名満たしませんが・・)を集合させ、筆者を含め、全員で正座をして目を閉じて心を落ち着かせるため沈黙2分、「気が緩んでいるように見えます。一射一射大事にして下さい。」の一言と精々3分以内で済ませました。 最後に「私(筆者)が言っている意味がわかるなら、大きな声で『はい!』と言って下さい。」と言うと、皆大きな声で「はい!」と叫んだ後、大きな声を出せたこともあってか、笑顔で話しをしながら、練習に戻って行きました。 やはり、部活動指導員(旧:外部指導員)としても、「叱咤激励」には気を使います。 10数年間で2回程度と記憶します。 生徒さんさえ、やる気さえあれば、男女合わせて10名も満たない弓道部でしたが、国体優勝したり、国体出場のみでしたが出場する部員の輩出、インターハイ県予選団体4位、5位の戦績や卒業文集に「弓道をやって楽しかった。」という生徒さんが増えていったのは事実です。   筆者の大学時代は、30分~4時間ぐらい正座をしてから、叱咤の言葉や体罰が普通でしたが、今の時代ではナンセンスです。 指導者のひとつの言葉でも、生徒さんがどう受け取るかは、生徒さん個々によって違います。 難しいことですが、『指導』と『体罰』は指導者として避けて通れない課題点でもあります。

      テーマ:
  • 11 May
    • 指導した修正方法が生徒さんに合わないとき

      筆者は、基本的には短時間の週一指導でした。 その中で筆者自身が注意したことが、『癖の修正法を強要しない』ということです。 これは、第1部でも記述した内容です。 筆者は、生徒さんの癖の修正方法を考えて話しますが、付け加えて「3日間程続けて修正してみて、合わないなと思えば、元に戻して下さい。」と言っていました。   生徒さんの考え方や骨格もありますが、筆者に観えている部分が癖の本当の原因でないときもあります。 常に、生徒さんが上手く弓が引けないときは、半分以上、筆者側の見方が甘いと、筆者自身自分に言い聞かせていました。 そう想うことによって、筆者自身も弓道の行射指導を磨くことにも繋(つな)がりました。   生徒さんもその方が、変なプレッシャーがかかりません。 筆者は、生徒さんに癖の修正方法を伝えたあとも、1週間後を考え、自宅で生徒さんの癖をイメージしながら、巻藁練習やまたクラブチームの合同練習時に的前練習しながら、先週の修正方法が駄目だったら、次の修正方法を考えていました。 それが無駄骨であっても、『生徒さんに誠実に次の対応策を考える。』ということは、後の違った場面で生きてきたこともありました。   指導者側から見れば、常に生徒さんが良い方向に歩けるよう、指導者自身の努力も忘れてはならないと思います。

      テーマ:
  • 10 May
    • 癖の修正方法・・身体が開くとき

      筆者は、できるだけ毎日、実家で巻藁練習をしています。 最近、巻藁練習で、時々ビクが出るので、前から置いている(通販で3600円ぐらいで売っています。)等身大の鏡で「打ち起こし」の形をしてみました。 そうすると、背中肩甲骨の左右、前脇の下(両肩根の部分)の左右がずれて、的方向に身体が開いた(弓手肩が後ろに、妻手肩が前なる状態)ようになっていました。 最近、①毎日巻藁練習で休息日を取らなかったこと、②引く本数を6本から8~10本に増やしたことで、自分も気が付かない間に、弓手側が疲れて身体が開いていたのでしょう。   鏡を見ながら、三重十文字を正しい形に作り直してみました。 巻藁練習しますと、最初は「胴造り」で弓手肩が前へ突き出たような気分です。 「大三」でも、弓手への弓力の負荷を強く感じました。 筆者は、この書に「ビクが出るとき・出たとき」について記していましたが、筆者自身も知らず知らずのうちに三重十文字が崩れ、身体が開き、「弓手の押し」が効いていなかったのです。   ビクの出るメカニズムは、前に記したように「身体や妻手は離れようとするが、弓手の押しが効いていないとき、脳が不随意で、「待て!」の命令を出すからであろう。」の現在考えられている科学的なビクのメカニズムと思っています。 修正して、巻藁練習をすると、ビクは出ませんでした。 ちなみに筆者の「身体の開き」の修正方法は、「両方の脇の下の前部分と的の位置とが一直線上になるようにする。」です。(あくまで、「ように・・」です。)   後日のクラブチームの的前練習で、上記の修正方法で「身体の開きに注意して」立ちに入ると、最近、悩んでいた”矢色が出ること”も、今のところ、それほど矢色が出なくなっていました。ビクも出ませんでした。   教訓として、以下を感じました。 ① 一人練習は駄目です。(クラブチームで、見て欲しい弓友が最近多忙で来れなかった。) ② ちゃんと休息日を取らなければ駄目です。 ③ 安物の等身大の姿身鏡で良いので、徒手練習で三重十文字や両肩甲骨・両肩根の動きは見ておかなければ駄目です。

      テーマ:
  • 09 May
    • 癖の修正方法・・ビクが出るとき・出たとき

      ビクは初心者には出にくいですが、弓を引き始めて2年後半ぐらい・・ある程度、射がまとまると出てきます。   要因としては、身体や妻手は離れる手前まで行っているが、弓手が負けているなど、弓手側に離れる準備が出来ていなく、脳が「待て!」と指示を出す不随意運動かと考えます。   ビクが出るときは、以下の場合が多いと思います。 ①試合の1本目など、弓手の肩甲骨、肩根からの押しの感覚が掴めていないとき ②肩根が後ろ、又下に抜けて、弓手の肩甲骨、肩根からの押しが効いていないとき ③矢数を掛けて、弓手の肩甲骨、肩根からの押しが弱っているとき ④三重十文字が崩れ、身体が開いているとき ⑤「大三」から「会」まで的の後ろを狙うことにより、狙いより前に飛ばす弓手の押し(角見を含む。)が癖付いたとき ⑥「抱き的」「背負い的(しょい的)」など両拇趾頭(りょうぼしとう)と的の中心が一直線上になる正しい「足踏み」をしていないとき 特に、⑤の「後ろ狙い」のときは、身体は矢線上(的の後ろ)に伸びていながら、的方向に飛ばそうとすると、脳は混乱を起こし、ビクはひどくなります。 むしろ、後ろ狙いが治らないのなら、矢が9時方向に飛んだほうが射は修正しやすいです。   次にビクが出たときについて記述します。 ビクは「不随意運動」と考えるので、射手も思わぬときに出ますが、慌てないことが一番です。 概ね、『弓道教本第一巻 射法八節図解 引分け 矢みち・弦みち』の「大三」の方向に戻ります。   ときには、戻る瞬間、弓手肩根が上手く入り、じっくり「会」を造り直し、やや頑張って、弓手肩を押し、矢線上に伸びて胸で割る。 不謹慎ですが、筆者などビクが出たほうが的中率が高いです。   審査などでは、99.999%で不合格でしょう。 ただ、甲矢でビクが出ても、乙矢で諦(あきら)めた射をするのではなく、『次の審査に繋(つな)がる射』するよう、生徒にはアドバイスしましょう。

      1
      テーマ:
  • 08 May
    • 癖の修正方法・・早気になったとき

      「早気」については、筆者は数百人の方を指導してきましたが、5本の指にも到達しません。   大学時代、筆者より成長すると先輩が言った初心者の同級生が2回生ぐらいで、目通り付近で離れてしまう「早気」に陥(おちい)った苦しみを見てきました。 それが頭に残り、「早気」には特に敏感になり、早期の対処策を取るようになりました。   筆者は、「早気」は不随意運動と考えていますので、生徒にその兆候が現れたときは、早期に注意また対応策を考えます。 いくら、巻藁練習で「早気」が出なくとも、的前練習で視覚に的が入った途端、脳の大脳皮質、小脳の命令指示系統の問題と考えていますので、難解と思っています。   筆者の場合、邪道かも知れませんが、生徒さんに諸かけや帽子控えの節抜きのような「控のないゆがけ」、「使いものにならなくなったチョンカケの控を取ったもの」を使用してもらい対処しました。 「帽子の控え」は、親指と前腕をある程度固定し、帽子の跳ね起きがよく、「離れ」が出やすいためのものと思います。 逆に、諸カケや帽子控えの節抜きをしたゆがけは離れが出にくいと考えています。 そこを考えての対処方法です。   筆者にも、1、2例ですが、「早気」の初期症状の生徒がいました。   絶対性はないですが、「早気」になりかけた生徒に諸カケなどを貸して、「会」で持って、随意運動(意志)で離す練習をさせて「早気」を防げました。   対処に困るのが、「会」までの「引分け」鼻割り付近で離れてしまうまで「早気」が進んだときです。 また、鼻割り付近から口割りまで降りてこない、脳の不随意運動の問題と思われる癖です。   これは治した成功例がありません。 しばらく弓から遠ざかってもらいました。   過去にインターハイを目指しての主力選手で当たって生徒がいましたが「早気」に苦しみました。 毎晩仕事が終わってから指導に行きましたが、結局、インターハイ県予選には治らず、鼻割り付近の「早気」のままで卒業に至ってしまい、筆者は「申し訳ない。」と未だ悔いています。   現在では、筆者の頭では「早気」になりかけたとき、早期予防するとしか言いようがありません。 回答になっておらず、申し訳なく思います。

      テーマ:
  • 07 May
    • 癖の修正方法・・ゆかけに違和感を感じたとき

      ゆかけで大事なのは、かけ溝です。 かけ溝は、弽口、弦溝とも言いますが、筆者は永年「かけ溝」と言ってきましたので「かけ溝」と記述します。   三ツかけ、四ツかけ、諸かけを問わず、初心者やゆがけが古くなり、新しいゆかけに替えたときに違和感を感じます。 初心者がちょんかけから通常の控えがあるゆかけに替えるときは別として、ゆかけは余り替えない方が良いと思います。   ゆかけ、特にかけ溝やゆがけの捻りは、当初は同じゆがけであっても、永年で射手の引き方で変化するものです。 射手それぞれの引き方で、ゆかけのかけ溝やゆかけの捻りが作られて行くとも言えます。   一例ですが、約40年前に筆者は、全く同じゆかけを後輩と一緒に買いました。 自分で修理しながら使用していましたが、25年間程、使用するとゆかけ自体がボロボロになりました。 大学で1日100射以上引いていたので、ことさらでしょう。 困って、同じ銘のかけ師のゆかけの製作を依頼したところ、かけ師の考え方が変わったのか、代変わりしたのか、同じ感覚のゆかけではありませんでした。   そのとき、筆者と一緒に、全く同じゆかけを買った大学時代の後輩のゆかけを思い出し、そのゆかけを譲って貰えないかと頼みました。 後輩は、そのゆかけを半年で使用を止め、25年間余大事に保存しておりました。 ゆがけを譲ってもらいましたが、やはりかけ溝や捻りに何か違和感がありましたので、昔のかけ溝と同じ形になるよう、筆者自身がかけ溝をコテで直してみました。   しかし、まだ感覚が違う違和感が残り、困り果てて、かけ師に新旧ゆがけ2つを送り、後輩に譲って貰ったゆかけのかけ溝を、筆者がそれまで使用していたゆかけのかけ溝と同じように直してもらうよう依頼しました。 新しい方のゆかけを使ってみましたが、まだ違和感がありましたので、かけ師に問い合わせてみました。 (昔は、弓、矢、ゆがけにしろ大した修理でなければ、射手自身で修理していました。弓引きは、弓師や矢師、かけ師のところへ行くと修理の仕方を熱心に見ていたものです。)   「釋稚さん、元々は全く同じかけでも、20数年の使用で射手の引き方にあったかけ溝や捻りになっているのです。それは、どうすることも出来ないものです。」   確かに言われる通りです。   今年になり、数ヶ月前に千葉に住む大学時代の同級生に電話したとき「千葉N高校の後輩達が、A先輩、そろそろ弓を再開してどうですかって言われるんだけど、道具は大学時代のボロボロのゆかけしか残っていないし・・。」と言いました。   筆者は言いました。 「ゆかけが残っているなら、そのゆかけを修理して使った方が良いよ。スランプだったN(大学時代の後輩)も、昨年から大学時代の昔のゆかけを使い始めたら、引き方も良くなっているし、この前、大学以来36年ぶり、3度目の全国大会で個人優勝したよ。ゆかけが残っているなら、それを修理して使うと良いよ。但し、信頼のおけるかけ師に依頼しないと後が困るよ。」   ゆかけは、大切です。永く使えば使うほど、射手の引き方独自のかけ溝や捻りに変化しています。   皆さん、離れが上手く出ないときやゆかけに違和感があるときは、昔の自分のゆかけを修理して使用してみるのが得策と思います。

      テーマ:
  • 06 May
    • 癖の修正方法・・「残身」で妻手拳が肩の延長線上に残らないとき

      妻手が矢線上に離れが出て、肩の延長線上に妻手拳が残るのが、理想かと思います。   ただ、①三味線をバチで叩いたような離れ②妻手肘は残り、妻手拳が前へ出る離れ③妻手肘は残り、妻手拳が上へ出る離れ④妻手拳が後ろ(背中方向)に出る離れがあるかと思います。   原因としては、概ね妻手側の「矢線上に伸びる。」を「妻手肘が矢線上に離れる。」と勘違いしている意識や妻手肘を矢線上に伸ばすとき、無意識のうちに妻手側の屈筋群(概ね上腕二頭筋)に力みが強いからと考えます。 前で「会」がおさまっている状態も考えられます。 もちろん、妻手側は、右肩甲骨→妻手肩根→妻手肘で伸びることは大切です。 あくまで、裏的を叩くように矢線上に伸びた離れは、妻手拳を指します。 裏的を叩くように離れたとき、妻手肩や妻手肘は背中向きに回転し、肩の延長線上に妻手拳が残ります。 そのためには、妻手肩、肘、拳の3点が『舟の櫓』のようにスムーズに動かなければなりません。   対処法としては、①妻手肩根、妻手肘を伸ばすとき、妻手小指側の骨(尺骨)の突起部分を矢線上に伸ばすという意識と②弓の中に身体を入れるようにしつつ矢線上に伸びる意識を持つことでしょう。 指導者によって、言い方は違うと思いますが、筆者ならそう言います。 力の配分は、右肩甲骨:妻手肩根:妻手肘:妻手拳(手首)で、4:3:2:1ぐらいでしょうか。   また、日頃から両手の親指と人差し指で輪っかを作り、「会」の妻手の形から妻手拳が矢線上から肩の延長線上に抜ける練習も効果があるかと思います。

      テーマ:
  • 05 May
    • 癖の修正方法・・「残心」で両腕が落ちてしまうとき

      筆者は、「残心」で両腕の拳が残る理想的な位置は、両肩の延長線上に残ることと思います。 また、両腕が下がると同時に、小指も緩んでしまうケースがあるかと思います。   以下の3点を踏まえ、「弓構え」のとき「手の内」を作ります。 ①まず、妻手親指を軽く的側に向け、妻手小指側の骨(尺骨)の突起部分で軽く羽引きします。 ②「会」での「手の内」の位置を考えながら、軽く羽引きしながら、中指、薬指、小指の順に指を置きます。 この時点では、円相を保つため、外竹の左側と天紋筋とは、離れても良いと思います。 「大三」を執(と)る付近で、外竹の左側と天紋筋が接することで良いと思います。   初心者ならば、最初から外竹の左側と天紋筋をくっつけて(ひっつけて)いたほうが無難かも知れません。 ③親指を下から巻き上げながら、中指の上にくっつけます(ひっつけます)。   「弓構え」から「離れ」まで ①横線は、リラックスして肩の力を抜き、「肩根のくぼみ」を感じながら、肩甲骨から両肩根→両肘→両拳と矢線上に伸びることによって、「大三」から「会」に伸ばします。 ②弓手側は「肩根のくぼみ」から「角見」の親指根へ押す感覚です。 ③妻手側は右手の小指側の骨(尺骨)の突起部分で矢線上に伸びることで「離れ」が出る感覚です。   上記が、「残心」で両腕が下がらないコツと考えます。 弓手手の内の薬指・小指の緩む場合は、「掌根の押しや薬指・小指の締めが弱い。」と指導してしまいがちですが、むしろ「弓手手の内の角見に加え、弓手の小指側の骨(尺骨)の突起部分を吊り上げるようにして押してください。」と言ったほうが薬指・小指の緩みや「離れ」で弓が落ちる現象は少なかったと思います。   目的は、腕の下筋を活かす。 すなわち、肩甲骨から上腕骨に付着する上腕三頭筋の長頭を伸ばすことです。

      テーマ:
  • 04 May
    • 癖の修正方法・・『肩根のくぼみ』を感じないとき

      練習を積み重ね過ぎたり、勉強やデスクワークなど首や肩などの疲れから、肩のくぼみの感覚がわからなくなるときがあります。 概ね、肩が凝り固まったり、腹式呼吸(横隔膜呼吸)が出来にくく、肺呼吸(胸式呼吸)主体の呼吸をしてしまいがちです。 現代の社会生活では、仕方ない部分があるかとも思います。   『両肩のくぼみ』を感じることは、《 打ち起こし 》でお話しましたが、この感覚は、射場に入場する前の「執り弓の姿勢」のときから感じてから、両肘を張っておくのがよろしいかと思いますが、難しくは言いません。 行射においては、「弓構え」「打ち起こし」のあと「引分け」以降「会」「離れ」「残身(心)」にも同様に必要かと思います。  この、『両肩根のくぼみ』の感覚を「会」「離れ」「残身」まで持って伸びていれば、両上腕三頭筋の長頭(上腕骨-肩甲骨付着筋)は張っていますので、『伸び合い』も自然とできると考えます。 筆者の場合、まだ年に数度しか「残身」まで感じれる域で、完全なものに達していません。   妻手肩根もその感覚を感じると、「離れ」の際、妻手は自然に裏的を叩くように動く感覚を感じると思います。 それだけで的中はかなりアップし、残心がキマる感覚が体得できます。   『両肩根のくぼみ』を「会」まで感じないと、逆に「引き方や会の形は良く見えるけど、矢が散らばり、残身もピタッとキマった感覚がない。」ような「会」「離れ」「残心」となります。 手先での伸びが強く、両肩甲骨、両肩、両肘の伸びが弱いとき、そうなりやすいです。   指導者が「肩を下げて!」と言うと、概ね肩を後ろに引いて下げてしまいます。 肩甲骨を後ろ(背中側)に抜いて肩を下げることは、身体の中心部分からの押しがきかず、手先の押しとなります。 むしろ、胸を張り(鳩尾(みぞおち)を背中から前に出す感じ)、『肩根のくぼみ』を感じながら、両肘の方向に伸ばして動作する意識があるほうが良いと思います。 是非、体得させてく頂きたいと思います。    『詰め合い』は「五部の詰め」「四部の離れ」等の教本どおりですが、それに『伸び合い』が相重なったとき、筆者は『両肩根の締め・張りがある。』と表現しますが、要は、『両肩根のくぼみを感じる射』であれば良いと思います。  その表現の仕方は、指導者其々で感覚が違いますので、自分が感じ、生徒がわかりやすい言い回しで表現して下さい。   一番簡単なのは、素引きの感じで「打ち起こし」をします。 もちろん、①リラックスして、大きく息をお腹を膨らませるように吸ってから、息を吐きつつ両肩を降ろし、②「打ち起こし」の形を取り、③両肘を上に伸しつつ、④両親指で弓把15cmを横へ30cm~40cm程拡げると、⑤『肩根のくぼみ』を感じれると思います。   また、胴作りで両手を降ろし、トレーニング用のゴムを、手の甲は外向きで前腕の親指側(長橈側手根伸筋、腕頭骨筋等)から始動させて、両肘でゴムを横に引っ張ったとき、少しその状態を維持させると、『両肩根のくぼみ』を感じられると思います。  これはイメージとして、上腕関節と肩関節との骨と骨の間を開けるような伸びと言う方もいらっしゃいます。 ①-1 前にお話したフィットネスバンドのようなゴムバンド等を用意します。 ※ゴムバンドの強さは、いつも引いている弓の強さの2分の1位の弱いゴムバントで良いでしょう。 ①-2 ゴムバンドを「8の字」ぐらいに巻いて、40cmぐらいにして、両手で持ちましょう。 ② リラックスして息を吐き、肩の力を抜きながら、頭頂から伸びるように正しい姿勢を取り、腹式呼吸で臍下丹田に息を降ろします。腹式呼吸は、吸うときにお腹を膨らませようとします。吐くときは、下(会陰)へ吐く感じが良いでしょう。 ③ ゴムバンドを持った両腕を70~80度ぐらい(肩根まで上がらない高さ)の前上に伸ばし挙げます。 腕全体も力は抜き、親指側(橈骨側)の肘関節近くの腕の太い部分を、前上に伸ばし挙げます。肘の外側を意識し、前腕橈骨を挙げると、やや巻き肩気味になり、『肩のくぼみ』を感じると思います。 ④ 1)頭頂から伸びるように正しい姿勢を取り、2)リラックスして息を吐き、肩の力を抜きながら、3)両腕に持ったゴムバンドを「両肩根の脇の下の後ろ部分」と「両手拳」を横に少しだけ広げてみて下さい。 これを3~5セットぐらい行ってみて下さい。   リラックスして息を吐き、肩の力を抜き、数回横に広げると肩のくぼみ(僧帽筋と三角筋との間のくぼみ)部分を感じると思います。 少し、伸ばした両腕を上下左右に動かしてもかまいません。 要は、『「肩根のくぼみ』の位置の感覚を身体に覚えて欲しいのです。 ですから、そんなに負荷を掛けたり、力む必要はありません。 休み休みながら行ない、「両肩のくぼみが感じれるようになる。」ことが大切です。 この感覚は、「打ち起こし」「引分けの大三」「会」「離れ」にも応用でき、重要です。   生徒には、余り強くない幅10cm×3m位の市販のゴムバンドを買って上げていました。 昔は、長いゴムバンドが販売されていましたので、それを約3m位に切って、生徒に分けていましたが、現在は市販されているかどうか。   因みに現在、筆者は、昔娘が使っていたダイエット用のゴムバンド(幅10cm×長さ2.8m)を①両端を縛って、②、「8の字」に巻いての4つ折りで、負荷力調整しながら「肩のくぼみの感覚の確認」や「ゴムバンドによる素引き練習」を行っています。 感じがつかみにくい生徒には、その凹みに触れて「ここ」と教えて上げると、どこの部分か掴みやすいでしょう。   『生徒が迷わないアドバイス』・・これは指導者が大切にしなければならないことと思います。 良い結果が出れば、生徒は段々指導者の話を積極的に聴き、自主的に『良い弓』を引こうと自主努力します。 筆者の経験では、筆者のアドバイスを聴き、ニコッと笑い「はい。」と答え実践した子は、結果から射の切れも段々良くなり、『良い方向へのスパイラルに入る』確率がかなり高かったです。 

      テーマ:
  • 03 May
    • 癖の修正方法・・弓手が負けるとき

      弓手の肩が上がる、また弓手の肩や肩甲骨が後ろに退けて、弓手が効かない方がいるかと思います。 特に、まだ弓手の筋力が出来ていない初心者や矢数を掛けると、弓手が負けてきます。   『弓道教本 第一巻 射法・射技の基本 ○ 弓の抵抗力』には、「弓二張の肩入れ(耳の後ろぐらいまで引く)ができる力の限度の二分の一が自己の適当な弓力と言われている。」と記述されています。   上記、これは正論ですが、高齢者のように3分の1ぐらいでも良いのではないかと言う先生もいらっしゃいます。 筆者は、後者に賛成です。   弓二張の肩入れ(耳の後ろぐらいまで引く)ができる力は、即ち最大筋力と考えています。 筆者は最盛期には、21kgの弓を引いていましたが、肘の捻り過ぎから弓手肘の手術で弓手肘が「くの字」に曲がっており、右肩の亜脱臼や肩腱板断裂、「もたれ」のためかMRIで見ると肋骨上部が約90度近く曲がっていました。 現在では14kg~15kgの弓を三手(6本)引く練習ぐらいしか出来ません。   但し、現在、弓力を弱めたことで永い弓道人生で、弓手の『肩根のくぼみ』が感じられると、肩の押しが効いているのか、否かの感覚がわかりやすいとも感じています。 肩甲骨と上腕骨の間に付着している上腕三頭筋の長頭が伸びているからと思います。 強い弓を引いて弓手が負けるより、弱い弓で『型』がキメたほうが、『肩根の伸び・張り』が効いている感じです。 弓道の強い東京のH大学は、筆者が東京の大学で弓を引いていた40年前以前より、弓力は男子14~15kgで、「型」と「離れの切れ」を重視されていました。 当時の監督S先生は、部員が買ってきた弓や矢、ゆがけを念入りにチェックしてから、部員にそれらの弓具を使わせておられました。   確かに「飛・貫・中」「中・貫・久」とかを目指す方もいらっしゃいますが、永年弓道を続けようと考えるなら、弱い弓でも良いので『型造り』を目指したほうが良いかと思います。   特に、中学生や高校生までは、骨が発達・成長する時期ですので、その時期に筋肉を付け過ぎることには骨の成長に如何なものかとも感じています。 その当たり、指導者は『成長期の骨・筋肉の発達と弓道』に配慮すべきと思います。

      テーマ:
  • 02 May
    • 癖の修正方法・・肩甲骨の動きで大体つかめる 筆者の悪例で 

      生徒さんの射を修正するに、一番やりやすいのは、肩甲骨の状態をみることと思います。 筆者は、背中を見たり、「少し背中を触りますよ。」と言って背中の両肩甲骨の状態をみます。 肩甲骨は、「弓構え」から「残身」まで、大体同じ位置であると良いと思います。 (大三のときは、妻手側肩甲骨が前に動きます。)   筆者の大学時代の写真ですが、悪癖について記述します。 筆者の引分け・大三の写真 右肩甲骨や肩根が、やや後ろに浮いて抜けて納まっていません。 そのためか、右肩が縮こまっています。 『肩根のくぼみ』が感じれるよう、もっと右上腕を妻手肘方向に伸ばし、妻手側肩甲骨が身体の中に入り、両肩甲骨の高さや出入りが同じではないと駄目だと思います。 上からみると、おそらく妻手肩根が後ろに抜けていると思います。   大三の低さは、前述『弓聖阿波研造範士の引き方』に記したように、弓聖阿波研造先生の初期の「大三」と同じような低さでありますが、筆者自身が手先の力を抜くために自分で考えたもので、余り参考にしないで下さい。   筆者の会の写真 会でも、右の妻手の肩甲骨が浮いて妻手側肩根が後ろに抜けています。 「大三」から矢線上に伸びて「会」に至っていますので、きちっと「大三」が出来ていない分、「会」でも妻手肩根が抜けて、弓手も突っ張っているだけだと思います。 全体的に臍下丹田の『息合い』と弓手角見による「離れ」の発動が出にくく、「もたれ」になっている状態です。 おそらく、妻手で切っていた筆者のスランプの時期の写真と思います。   指導者としては、生徒さんの肩甲骨を道着越しに見るなり、触るなりして、『両肩甲骨の動き』を探ると、射の修正が行ないやすいと思います。 ただ、指導者が生徒さんの気持ちも考えず、自分の力任せでグイグイ動かすのは、如何なものかと思いますので、生徒さんに配慮して触るなりして下さい。 ”弦伝”も、同様のことが言えます。

      テーマ:
  • 01 May
    • 指導者の考え方・・癖の完治・治癒・寛解

      生徒には、個々の骨格、筋肉の付き方・使い方、考え方などから、癖が出てきます。  全く癖がないという教本そのままの引き方の人を探すほうが難しいでしょう。   多くの指導者は、その癖を矯正しようとします。  筆者も、その癖が『行射に悪影響を及ぼすもの』と見なしたら、矯正、是正していました。 悪影響を及ぼさないものは、『個性』と割り切っていました。 『悪影響を及ぼす癖』について、筆者は完治までとは考えていません。  脳のどこかで、反射運動的な部分もありますので、『完治』に至ることに固執しません。  また、『治癒』・・即ち、癖の出現率の低下も気にしません。  イザと言うときには、『その癖』は出てくる確率が高いと考えていました。 筆者は、あまり固執せず、『寛解程度で良し』としていました。  簡単に言えば、「癖が治ってきたかな・・」程度で良しということです。  むしろ、『その癖』が出てきたとき、カバーするアドバイスを考えていました。   仮に、離れのとき弓手を振り上げる癖がある。  往々にして、弓手特に弓手肩の押しが効いていないか、本来の狙いより下を狙っているケースが多かったと記憶します。  その時、指導者は「弓手を振り上げないで下さい。」と注意することが多いと思います。 筆者なら、むしろ「肩根の締めを感じながら、籐半分、狙いを上げて下さい。」でしょうか。  「弓手の振り上げ」という言葉は使いません。  「弓手の振り上げ」は、下を狙っていて、自意識では気が付かなくとも、無意識下で矢が下へ飛ぶことが予測されて、射手本人が気が付かないうちに修正しようとする『無意識の動作・行動』であり、射手に「弓手を振り上げないで下さい。」の助言では修正しにくいものです。  修正により、数日後、上に飛ぶようでしたら、「筈を半分上に上げてください。」ぐらいでした。   狙いを上げるときは上腕三頭筋長頭が効きやすくなりますが、「狙いを下げて下さい。」と言いますと、同筋肉に手加減を加えてしまいますので、筈位置で調整します。  その当たりも知識と経験を持って伝えなければならないと思います。   指導者は、目で観えた『現象』を修正に追われるのではなく、どこからその癖が出るのか、その『本質』を探ることが大切と考えます。

      テーマ:

プロフィール

xenos0222

自己紹介:
弓道歴42年 弓道指導歴37年 弓道称号歴27年 元H県弓道連盟常任理事 17年 元H市...

続きを見る >

読者になる

AD

カレンダー

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

このブログの読者

読者数: 0

読者になる

旧ランキング

スポーツ
3306 位
部活・サークル
865 位

ランキングトップへ

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。