ま、生物学を生業にする身として、それは、どうか、とも思いますが、実は、昨日出たnaturenews(cache)にビックリするような話が。
何と、或る種のsalamander(サンショウウオ、イモリの仲間)の細胞内に緑藻が共生していて、salamanderの細胞に光合成産物を供給しているらしいことが発見された、のです。
そもそもspotted salamander (Ambystoma maculatum)の産む卵塊に、Oophilia amblystomatisと云う単細胞性の緑藻が共生していること自体は古くから知られており、これは、藻がゼリー層内部の幼生の排出物を栄養源にし、見返りに酸素を供給すると云う類の共生関係だと信じられて来た訳だ。
ところが、良く良く『緑』がどこから出て来るかを観てみると、何とsalamander自身から出て来ているらしいことが判明。しかも、藻が作り出す光合成産物、つまり、酸素と炭素化合物がsalamanderの細胞内で消費されているらしい。このような共生関係は、或る種のサンゴなどでは知られていたが、脊椎動物では初めての例である。
一般に、脊椎動物の細胞では、免疫に依って、異物が存在し難いはずなので、この藻が何らかの方法で、免疫系からの攻撃を免れているか、salamander側が積極的に免疫系のスイッチをoffにしているのか?
電顕観察に依ると、細胞内の藻の周りにしばしばsalmanderのミトコンドリアが集っているのが観られ、藻からの酸素と炭素化合物の供給によって、ミトコンドリアがエネルギー生産を行なっている可能性を示唆している。
どうやって、この藻が、salamanderの中に入り込むのか、色々な可能性が考えられるが、今のところ確証はない。
Salmanderと云えば、再生能力が強いことでも知られており、もしかすると、そのことと、この藻が共生出来ることに、何らかの関連があるかも?!
この種以外にも、卵塊に藻を共生させているsalamanderが知られているので、先ずは、それ等の細胞内にも藻が観られるか、この現象の普遍性を探るところから始めてみますかね。
と、ヌメヌメとした緑色の怪物が、この世の何処かに、実在しても可笑しくないかも。
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Sat, Jul 31
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