北海道帯広市の穀物取引会社「タツル総業」は10日、釧路地裁帯広支部に自己破産を申請した。帝国データバンク帯広支店によると、負債総額は約4億4600万円。鈴木樹(たつる)社長(73)は小豆などの穀物先物取引の相場師として全国に知られ、92、94年に全道一の高額納税者になったこともある。

 同社は76年に鈴木社長が設立。積極的な売買を繰り返し、94年3月期には年商約21億2500万円を計上した。しかし、近年は市場の国際化による相場変動に対応できず、09年3月期は約3000万円まで落ち込み債務超過に陥っていた。【田中裕之】

 鈴木社長は故中川一郎元農相、故昭一元財務・金融担当相の親子2代にわたって後援会幹部を務めた地元政財界の実力者。昨年11月に昭一氏の後援会が解散した後も、「次期衆院選は中川家の候補で戦うべきだ」と訴えていた。会社の破産を受け、鈴木氏は政治的な活動を自粛するほか、帯広商工会議所の議員会長などの役職も辞任する意向。毎日新聞の取材に対し「自ら招いてしまったことで、ざんきに堪えない」と語った。

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