栃木県足利市で90年に4歳女児が殺害された「足利事件」で、再審無罪が確定した菅家利和さん(63)の選挙権が14日、回復した。選挙権の回復は、最高裁が上告を棄却した00年7月以来、約10年ぶり。14日午前に開かれた市選挙管理委員会で選挙人名簿に登録された。

 宇都宮地検は無罪判決後の先月29日、足利市に再審結果通知書を郵送。市は「犯罪人名簿」から菅家さんの名前を削除した。菅家さんは09年6月に釈放されたが、再審公判中は「無期懲役刑の執行停止状態」に置かれていたため、公職選挙法の規定で同8月の衆院選では選挙権が認められなかった。

 選挙権の回復を受け、菅家さんは「足利市民として選挙に行き、社会に参加したい」と話し、今年7月の参院選で投票する意向を示した。【吉村周平】

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