「真摯(しんし)な政治活動で責任を取りたい」--。民主党の小林千代美衆院議員は22日、北海道連事務所で記者会見を開き、議員辞職をしない考えを表明した。しかし、党内には「もう辞めた方がいい」との声が上がり、有権者ら党外の批判も日増しに強まる。労組出身の同党中堅道議は「(小林氏は辞職の)覚悟を決めている」としており、議員続行の言葉とは裏腹に「辞職不可避」の見通しも広まっている。

 小林氏はグレーのスーツ姿で会見場に現れ、陣営幹部が起訴されたことを謝罪するメモを厳しい表情で読み上げ、頭を下げた。進退を問われた小林氏は「真摯な態度で政治活動をし、有権者の皆さんに(責任を)果たしていきたい」と辞職を否定。事件への関与は「(違法とされる献金を)存じておりませんし、報告も受けていない」と否定した。

 小林氏は4日、党道連の三井辨雄(わきお)代表とともに、小沢一郎幹事長と面会。小沢氏は三井氏に「道連で対応を考えてほしい」と話したという。小沢氏の発言について、道連幹部は「党本部から切られたんだ。『どうぞお辞めください』ってね」と分析する。

 民主党道連の最大支持母体である連合北海道幹部は「どこかの時点できちんとした方がいい」と議員辞職が避けられそうにない現状を指摘する一方、「逮捕された4人は完全黙秘で頑張った。(小林氏が)辞めたら(4人の)はしごを外したことになる」と述べ、小林氏が陣営幹部らの起訴直後の議員辞職を回避した理由を推し量った。

 党外からは批判の声が強まるばかりだ。自民党道連の竹内英順(ひでのぶ)幹事長は「(自身の陣営の)資金の流れを把握していないのは政治家として無責任。議員辞職すべきだ」と批判。小林氏の選挙区内にある千歳市のパート従業員、菊地珠恵さん(58)は「民主党に期待していたから残念。悪いことをしたら責任を取らなくてはいけない。小林さんが(献金を)『知らない』というのは通らない」と辞職を求める。

 公選法の規定によると、道5区補選は小林氏が国会会期末(6月16日)までに辞職すれば参院選と同日選となり、国会閉会後は9月15日までに辞職すれば10月の第4日曜日(24日)に行われる。道5区で小林氏に敗れ、比例復活した町村信孝氏は20日の自民党道連定期大会後、補選への立候補の意思について「補選になるか分からないので、まだコメントはしません」と述べた。【堀井恵里子、鈴木勝一、久野華代】

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