奈良市の西大寺旧境内で、奈良時代の朝廷に仕えた中国・唐出身の皇甫東朝(こうほとうちょう)の名前が記された須恵器の杯が見つかった。8日発表した同市教委によると、「続日本紀」に登場する官僚で、唐から渡ってきた外国人の名前が記された墨書土器の出土は初めて。市教委は「日本の古代文化の発展に大きな力になった唐人の活動を示す資料として貴重だ」としている。

 昨年4~7月の調査で、旧境内の区画溝(長さ約30メートル、幅約7メートル)から見つかり、37点で1文字以上が読み取れた。名前は直径約16センチの杯の底裏面に、縦書きで2行あった。左は「皇」と、「甫」の誤りとみられる「浦」の2文字。右には「東」と、「朝」の可能性が高い文字があった。ほかの文字も書かれており、練習で書いた可能性もあるという。

 「続日本紀」などによると、皇甫東朝は、「天平の遣唐使」とされた第10次遣唐使が736(天平8)年に帰国した際、東大寺大仏の開眼導師を務めることになる天竺(インド)僧の菩提僊那(ぼだいせんな)らとともに来日。唐楽の演奏などをし、766(天平神護2)年に従五位下に叙せられた。

 土器は12~18日、市埋蔵文化財調査センター(同市大安寺西2)で展示される。【山成孝治】

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