今月15日朝に起きた大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線のポイント損傷による運行トラブルで、自動列車制御装置(ATC)を解除して手動運転に切り替わっていた始発電車の運転士が、規定に定められた最高速度40キロを20キロ近く超過して運転していたことが29日、市交通局の調査で分かった。非常事態にもかかわらず、通常に近い速度で運転していたとみられ、ずさんな運行実態があらためて浮かび上がった。

 トラブルの原因を調べている市交通局の調査対策委員会は30日、この速度超過を含めて現時点で判明した調査結果を公表する。

 交通局によると、長堀鶴見緑地線の運転規定では、ATCを解除して手動運転を行う車両は最高速度を通常の70キロではなく40キロに制限。運転指令所も当時、京橋駅を出発した直後に異常作動したATCを解除した始発電車の運転士に対し、最高速度を制限した注意運転を指示していた。

 ところが、調査対策委が鶴見緑地駅まで各駅の到着・出発時間などを分析したところ、通常とほぼ同じ所要時間だったことが判明。通常運転では京橋から鶴見緑地駅までは最高速度60キロ近くに達する地点が数カ所あるという。

 当時は1年間の休職から復帰後3日目の運転士(36)が指導資格を持つ運転士(41)の助言を受けながら運転。運転士は速度超過の理由について「始発電車が遅れると後続ダイヤへの影響が大きくなると思った」と説明しているという。

 調査対策委は、指導役が監督しながら制限速度が守られなかったのは不可解とみて、さらなる解明を進めている。

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