FUJITA'S BAR
2006-09-30 14:51:45

世界武術王子・原文慶<1>

テーマ:制定長拳・長拳器械類

「70年代は李連傑、80年代は趙長軍」と言われた中国の競技武術界。
(趙長軍については、『「中華武星」趙長軍』 及び『「中華武星」趙長軍<2>』 を参照)
彼の後を受け、1980年代後半から1990年代に大活躍したのが、原文慶(Yuan Wen Qing/げんぶんけい)その人である。
趙長軍の競技引退時期と前後するような形で頭角を表し始めた彼は、1980年代終盤からの約10年間、急速に進行した中国武術競技の国際化に歩調を合わせるかのように、中国国内のみならず世界中の競技武術界にその名を轟かせていった。


日本国内では2001年より「長拳B規定套路」という競技種目名に改称され、世界的な略称としては英文「old form」及び中文「旧套路(jiu tao lu)」と現在呼ばれている「長拳競賽套路第一套(chang quan jing sai tao lu di yi tao/長拳国際第一規定套路)」は、原文慶の長拳自選套路から極端に難度の高い動作を抜いて作られたものだが、彼が所属していた武術隊は山西省のプロチームであり、山西省は査拳(cha quan/さけん)が盛んな土地でもあるため、この套路には査拳の動作がいくつか取り入れられていた(※当時の競技ルールでは、長拳の自選套路を選手各人が構成するにあたって、套路の内容に伝統拳の動作をいくつか取り入れることが定められていた。この「内容規定」の概念は、現行最新国際競技ルールの「B組」審査項目にあたるものである)。
それは、起勢(qi shi)部分での弓歩推掌(gong bu tui zhang)や、第一段(di yi duan)終わり部分の提膝亮掌(ti xi liang zhang)などの動作に特に顕著に表れている。


今回紹介する彼の動画は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララにある中国武術スクール「Wushu Central Martial Arts Academy」 にアップロードされている「長拳国際第一規定套路」の教学用モデル表演(1989年撮影)。
この映像が撮影されたのち、実際に競技大会で演じられていく具体的なポイントに若干の修正(この映像では起勢部分での歩型が並歩(bing bu)から歇歩(xie bu)へ直接続くが、実際の競技では「並歩(bing bu)→弓歩(gong bu)→歇歩(xie bu)」が規格要求になっている、といった点)があったため、現在日本国内の大会で見ることのできる動きと二、三違っている点がある。
(原文慶による「長拳国際第一規定套路」モデル表演の動画へのリンクはここをクリック !)

YuanWenQing


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