Companero
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2012-02-15 23:13:20

高知キャンプ6日目

テーマ:日常

明日、アルビレックス新潟との練習試合を控え、午前練習に主力組の姿はなかった。

午後は、ゴール前の攻防、およびボールの失ったあと守備への切り替えに多くの時間が割かれた。

その後行われたセットプレーの練習では、小林祐希がスピード、軌道ともに文句なしの直接FKを決めている。あれはお客さんを呼べる。


一方、秋田豊コーチによるディフェンスの特訓は連日休みなし。

ヘディングのフォーム、くさびを打ち込まれた際の対処、ピンチで最優先すべきこと、守備の基本をみっちり叩き込んでいる様子が見て取れる。


「J2における攻撃はロングパスへの依存度が高く、その対応は非常に重要。いいフォーム、適切な打点でヘディングできていない選手が多い」と秋田コーチ。


ヘディングのクリアで、単純に距離を出すことも重要だ。

はじき返したボールが密集地帯を越え、「一番いいのはマイボールにできることだが、相手の二次攻撃に対し、ボランチが前を向いて守備ができるとかなり楽になる」。


おそらく、部分的には早めに特訓の効果が表われるだろう。

だが、チームの守備力そのものはじりじりとしか上昇していかない。

シーズン中盤より手前で、ディフェンス陣の底上げに一定のメドがつけば、何か起こったときの揺れ幅はぐっと小さく抑えられる。






2012-02-14 23:35:46

高知キャンプ5日目

テーマ:日常

高知キャンプは5日目に入った。

午前午後、合わせて5時間。

相変わらず、技術と運動量を要求されるハードなトレーニングが繰り広げられた。

「これだけ故障者が少ないキャンプは初めて」と川勝監督。

今年は負荷のかけ方を変え、疲労のピークを意図的に作らず、ここまで順調にきているそうだ。

シーズンインを想定し、週末の試合に向けたメニューを消化している。


午後練終了後、川勝監督が柴崎貴広を呼び止めた。

「シバ、昨日サウナのドア開けて、俺がいるのを見て逃げたろ?」

「そ、そんなことないっすよ」


ここに、以下の構図が成立した。

【原告】川勝良一

【被告】柴崎貴広

【訴状】ピッチの外ではフランクな付き合いに定評のある俺に対し、その態度はなんだ。


原告「せっかく、たまには話してやろうと思ったのに。ブツブツ」

被告「違うんです。ケツさんが見えてドアを閉めたわけじゃ」

原告「いや、こっそりドアを閉めているのが見えた」

被告「ほんとに違うんですよ」


【弁護人】海江田哲朗

「まあ、気を遣いますよね」


被告「そうなんです。邪魔しちゃ悪いかと思って」

原告「そのあと階段のところに隠れてたろ?」

被告「サウナ、苦手なんです」

弁護人「!!!」 (失言だ。苦手ならサウナに入るな)

被告「・・・すみませんでした」

原告「ったくお前は」


《判決》

以降、被告人はサウナで積極的にコミュニケーションを取ること。

ただし、もやのなか滝のような汗を流す原告の迫力は当事者しか分かりえず、そこに情状酌量の余地あり。

いったん同席すれば、被告が絶対に先に出られないという事情も考慮したい。

照れ屋の父と年頃の子の関係を思わせる。


●掲載誌情報

『週刊サッカーダイジェスト』

小林祐希インタビュー。

ユニフォームの襟は立てる派だそうだ。


『サッカー批評』issue54

川崎フロンターレのプロモーション戦略の裏側。

ちょろっと聞かせてもらった開幕戦のアイデアもユニークだった。






2012-02-13 02:41:31

高知へ

テーマ:日常
夜深く、がさごそ動いている。
荷造りが、終わらない。

明日から、正確には今日から、しばらく東京を離れる。
高知県は春野でキャンプを張る、東京ヴェルディの取材だ。
例年、キャンプの時期は選手名鑑やイヤーブックの仕事を抱えていくが、幸い今年はタイミングがずれた。
すっきり、身軽となって高知に入る。

なのに、なぜ荷造りに時間がかかっているのか。
時間がたっぷりあるだろうと思われ、持っていく本を選ぶのに手間取っている。
早く読まなきゃと思っていたご恵送いただいた本、旅先で読んだら気分が出そうな本を10冊くらい見繕いたい。

昨夜、ヤンキー先生から激励の電話が入り、「ひまなら毎日ブログ書け。遊んでんなよ」。
言われなくても、いつだってキャンプは毎日更新だ。
ピッチ上でサッカー選手の、キック・オア・ダイ(蹴るか、死ぬか)の本能がそうさせるように、特殊な状況下ではライターの本能が目覚める。
書くか、死ぬか。

いかにも、大うそだ。





2012-01-26 03:09:15

新しき者

テーマ:日常

名を、蒼太という。

17日未明、名古屋で暮らす弟夫婦に第一子が誕生した。

めでたい。われら叔父と叔母となった。

ただ健やかに育つことを願い、いずれ会う日を楽しみにしている。


22日、ヴェルディは新体制発表を行い、昨日は必勝祈願。

本格始動から1週間、熱のこもったトレーニングが続いている。

昨日のメニューは、4対4の2タッチゲームがメインだった。

2分30秒プレーし、1分のインターバル。それを10セット。

身体への負荷は相当で、しまいには皆へろへろになっていた。

2タッチゲームは、ボールを受ける前のポジショニングと情報収集、そしてファーストタッチの置きどころがすべてといっていい。

実質2年目扱いのルーキー、梶川諒太のプレーが目を引く。

状況判断に優れ、瞬時に有効なキックを蹴り分けられる。


ところで、ヴェルディのオフィシャルサイトではシーズンチケットの購入者数をトップページで伝えている。

24日現在、743人。

とてもよい試みだ。こういうのを待っていた。

2500人の目標はともかく、1500人で昨年比の約5割増し。

このあたりが目標設定には現実的な線だろう。

達成できたら花マルでいい。


『シーズンチケット』というイギリス映画がある。

ニューカッスル・ユナイテッドのファンである、悪ガキコンビ。

貧しい街に生まれたふたりの暮らしは、充足と縁遠い。

そこで、1枚500ポンドのシーズンチケットを買うために悪戦苦闘するというストーリーだ。

やせっぽっちの少年が言う。

「シーズンチケットと一緒に、いままで俺たちに無縁だったものが手に入る」

「ごちそう?」と太っちょ。


「敬意さ」






2012-01-18 15:52:39

男と女 その二十四

テーマ:男と女

女は背を丸め、無防備な体勢をとっていた。


「はいそこ、全体的に、まんべんなく」


男の手は忙しなく動いている。

さっさか、さっさか。


「もうちょっと下、左、じゃなくて右。そこ、まんべんなく」


冬である。乾燥肌の季節である。

女の背中をかいてあげるのは、男に課せられた役目だ。

ほどほど満足するまで手を止めない。

平和な営みである。


そこで、男はさりげなく切りだした。


「河野広貴の移籍が決まったみたい」

「そう、残念だね。どこ?」


男は黙っていた。

どうにも言葉にしづらかった。


「まさか・・・」


振り向いた女は、カッと目を見開く。


「ほんとなの? ほんとにほんと?」


首を縦に振った男は、しかめっ面を向けた。

女は目をまんまるくしたままだ。


男は感心する。

こういうとき、女は実にいい顔をするようになった。

「なーにーっ、やっちまったな!」(©クールポコ)の顔であった。

そばにモチつきの杵があれば、迷わず渡していた。


しばしの沈黙を経て、女は前に向き直る。

選手のキャリアを慮り、移籍自体はやむなしとはいえ、だ。

行き先が行き先。はいそうですか、と丸く収められるはずがない。


「ふざけンじゃないわよ」

「おう、まったくだ」


男と女にとって、東京ダービーの関係性はほぼ出来合いの産物である。

さまざまな出来事を経験し、周囲の多大なる影響を受け、育ちが邪魔をすると言いながらもようやく自然に「クソくらえ」と吐けるようになった。


女が激情にかられる一方で、男は戸惑っていた。

ほとばしる感情はどこにもなく、胸の内に冷えきったものが横たわるだけである。

物わかりのよい大人の態度をとるつもりはなかった。

むきになってなんぼだ。

「あいつは許さん」そう言えてこそ、証明される思いの深さもある。


女の気勢に押され、毒気を抜かれてしまったか。

そもそも、こうして理屈をこねている時点で女に負けている。

よくぞここまで育った。

男は女の丸まった背中をさする。

軽く置いた手に伝わる熱は、女が獲得したものに違いなかった。





ライター海江田の 『 シラフでは書けません。 』-男と女 その二十四










2012-01-10 09:32:36

1月9日

テーマ:日常

冬晴れ、きりっと冷えた空気、今年最初のランド。


9日、東京ヴェルディはミーティングを行い、トレーニングが始動した。

当面は若手主体で、17日から全体練習がスタートする。

この日はせっかくクラブハウスに来たのだからと、大半の選手がグラウンドに出ていた。

新加入選手が多く、まずは顔と名前を一致させなければならない。

なお、去就のはっきりしない選手は来るべからずというお達しが出ており、河野広貴の姿はなかった。


一方で、富澤清太郎や平本一樹などがヴェルディを離れる。

ともに語る楽しみの多い選手だった。

何をもってプロの価値をはかるか。

年俸は最もわかりやすいモノサシのひとつで、特長的な技巧もまた共通理解を得やすい。

そこで計量化しづらいのが、人々の話題にのぼることである。

僕は、僕たちはそれこそ飽きもせず彼らのことを語ってきた。

いいプレーには心から感服し、まるでダメだったときは「まったく、なんだありゃ」と、けなすこともあった。

ああだこうだ言い合う楽しみは、外野の特権である。


語るべきことの多い選手は、プロとして価値の高い選手だ。

このあたりを強化部に勘定してくれというのは筋が違い、彼らには勘定できないからこその尊さといえる。

どれほどの言葉があふれ、感情を動かしたか、各々がよく知っていればそれで足りる。


何か気の利いた餞別の一文を書けるとよいのだが、仕事は別にして、ブログくらいは去りゆく選手を等しく扱いたいという意識が働き、そうすると結局何も書けなくなってしまう。

みんな元気でね。

その程度しか出てこない。


年末年始の遊び三昧がたたり、いったん崩した体調がようやく戻ってきた。

初打ち(麻雀)、初投げ(ボーリング)を済ませ、初蹴りはまだ。






2011-12-22 13:59:21

今日、昨日、明日

テーマ:日常

本日、ブラインドサッカー アジア選手権2011 が開幕。

グループリーグの中国戦をUSTREAMのライブ配信で観戦した。

結果は0‐2の敗戦。

すでにパラリンピック出場を決めている中国は前線に個人技のある選手を擁し、日本は押し込まれる時間が長かった。

日本代表の戦いは、24日の韓国戦、25日のイラン戦と続く。

目指すは初のパラリンピック出場。

残された枠はたったひとつだ。


昨日は、話題のドキュメンタリー『エンディングノート』 を観に新宿の映画館へ。

こんなんよく撮ったなあとひたすら感心。

最期までしゃれっ気をなくさないお父さんの気品に触れ、こうありたいものだと思う。

じめじめ、お涙ちょうだいになりがちなところを、エンタメに昇華させているのがすごい。

物語の奥行きに手を届かせ、なおかつ突き抜けちゃってるもんね。

快作。


明日は、インカレの準々決勝を取材し、そのあと毎年恒例のクラッキの忘年会。

僕の宴会余興、出しもの感覚でやっているトークショーもある。

今回のパートナーは、エルゴラッソのヴェルディ担当、田中直希さん。

うざ楽しい(ほめている)彼のよさを引き出したい。


以下、最近のお仕事。


『週刊サッカーダイジェスト』

JPFAトライアウトのリポート。

アメリカ・MLSが興味津々という新たな糸口に恵まれた。


『ジュニアサッカーを応援しよう!』vol.23

河野広貴のインタビュー。

ドリブル特集ということで、白羽の矢が立った。






2011-12-15 08:30:21

はや年の瀬に

テーマ:日常

13日はJPFAトライアウトの取材。

東京ヴェルディからは、ゼロ提示を受けた吉田正樹、井上平、福田健介、選手登録から外れた秋葉勇志が参加した。

吉田、井上、福田は同じチームで出場し、なかなかのコンビネ-ションを見せていたが、別チームに入った秋葉は周囲と呼吸が合わず苦労していた。

このあたりは運にも左右される。


なお、今季で契約満了となる選手について、クラブが公表する(=移籍リストに載せる)かどうかは、選手側の希望が優先される。

そこには選手およびエージェントの戦略があり、通常、オファーを国内外から広く募りたい場合は移籍リストに掲載し、さらにトライアウトのような場で可能性を求めていく。


14日は夕方からランドへ。

ユースの練習でおもしろいものを見てきた。

ハーフコートの8対8のゲーム。

トップのキローラン木鈴・菜入、大学に進学した渋谷亮、相馬将夏、横内宏治ら92年組がユースの相手役を務めていた。

本来、17日に行われる高円宮杯チャンピオンシップを見据え、「骨っぽいメンバーと試合をしておきたい」と楠瀬直木監督が呼び寄せたものだ。

残念ながら、チャンピオンシップ進出ならず、サンフレッチェ広島ユース対策は空振りに終わってしまったが。


こういうふうに、ランドを離れた選手がひょいと顔を出せるのはヴェルディのいいところだなあと思う。

練習後、グラウンドを周回する中島翔哉(総当たり戦で全敗したそうな)は悔しさをにじませ、コクのあるいい顔をしていた。


退任が決まっている楠瀬は、これより引き継ぎの作業に入る。


11月下旬、育成部長の森栄次にその理由を尋ねた。

説明の主旨は「トップと育成のつながりをより強めたい」ということで、変化のスピードを上げたいフロントの考えもあると聞く。

評価の基準でどうもピンとこない部分があるにせよ、育成部長の仕事に僕を納得させることは含まれていない。

何より、結果を出すことである。

一方、選手や保護者には情理を尽くした説明を願いたい。

おそらく、森や冨樫剛一といった、よりトップに近い指導者が引き継ぐと思われる。


これに関連して、昔でいうユース選抜(トップの若手とユース以下の選手で組織されるチーム)の構想があるらしく、実現すれば興味深い試みだ。


この2年、楠瀬による選手育成の現場で、僕は多くのことを学んだ。

「ヴェルディのスタイルをひと言で表現するなら、逃げないよ、ということ。このクラブの原点はどこを探してもないんですよ。常にモダンで周りの一歩先を行っている。あるいは道を開こうとしている。そこに血が通い、躍動感が生まれるんです」

と熱っぽく語っていたのが、印象深い。


僕の率直な感想は、今回の決定は性急ではないかというもの。

表向きに出揃っている成果は文句のつけようがなく、ユースのサッカーは未来の煌めきを想起させた。


楠瀬は言う。

「誰に対しても、違うと思ったことはその場で言うようにしてきました。遠慮なく言い合い、互いを高めていくのがヴェルディだと思っていた。その点に関しては、どうも違ったみたいです。残念ですね」

たとえば、クラブのステークホルダーの子どもを見てほしいという相談が持ち込まれたときは、真っ正直な評価を伝えた。

サッカー以外の要素を判断材料に加えるのは規律の乱れにつながり、結局、そうしてあげるのがその子のためだからだ。


練習が始まるとき、グラウンドに入った楠瀬は選手たちの間を歩きながら全員と握手を交わしていく。

指導者となり、いつの間にか身についた習慣だ。

「使われない選手はこんちくしょうと思っているんですよ。選手はそういう生き物だから。ゆる~く手を握ってくる。でもね、挨拶は挨拶だろ、コレはコレだろとギュッと握り返すんです」






2011-12-03 17:17:01

2011年、J2最終節

テーマ:日常

最終節が終わり、記者控え室でこれを書いている。


湘南ベルマーレ戦、ヴェルディは先制されながら、河野広貴と飯尾一慶のゴールで逆転。

しかし、後半ロスタイムに湘南の同点ゴールを許した。

この結果、昨季と同じ5位でフィニッシュしている。


試合後のセレモニーは、滞りなく無事に終了した。

居並ぶ選手たちのなかには、今季を最後にクラブを去る者たちがいる。

それ自体は毎年のことだ。

ほんの一部の例外を除き、誰もがいつかはクラブを離れることになる。


彼らの去り際をどう扱うか。

今回、ヴェルディはこの判断を誤った。

なんらアナウンスせず、人目を避けるように幕を下ろした。

大変気鬱なことではあるが、選手の功績を思えば、そこで生じる混乱や負荷はクラブサイドが持つべきものである。

目の前の平穏を選び、いつかその代償を支払うことになる。


またどこかで。ありがとう。

今日、寒いなかスタジアムに足を運んだ人々が、届けたかっただろう言葉はどこへいくのか。






2011-11-26 11:22:42

今季最後のアウェイ遠征

テーマ:日常

福岡に帰る準備が整った。

夕刻、羽田を発つ。

今日から2泊3日の旅程だ。


メインは27日の東京ヴェルディ対ギラヴァンツ北九州戦である。

およそひと月前、京都か北九州かの二者択一を迫られた。

アウェイ遠征はどちらかを選び取る必要があり(主に取材費ねん出の問題)、それで昇格争いの大詰めとなっているだろう後者に賭けた。

結果、賭けには負けたことになる。

が、こういう状況で案外大きな収穫に恵まれる場合も。

来季につながる何かを持ち帰りたい。


以下、書店に並んでいる雑誌などのお知らせ。


『サッカー批評』issue53

代理人の西真田佳典氏、稲川朝弘氏、アルビレックス新潟の強化部長を務める神田勝夫氏に、日本で成功する外国人選手の条件をうかがった。

それぞれの角度から探るという点では有益だったが、深度を重視するならどなたか一者に注力すべきだったかもしれない。


『中学サッカー小僧 バルセロナ超絶大攻略』

「ヴェルディは日本のバルサか?」という、だいぶ無茶な振りに応えている。


『スポーツナビ』巻誠一郎

先日のジェフユナイテッド千葉戦の決勝点は、いまも鮮やかに。

何をいまさら、うっかりスルーしていた。


『サカつく7 俺のクラブを見ろ!』

お気楽に遊ばせてもらっている。






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