久々の福山の教育を考える会事務局会議でした。
子どもや教育の現状についての意見交流をしましたが、4月に中学校に子どもさんが進学するというお母さんが見せてくれた、中学校生活のしおりですが、厚さが5ミリもある冊子です。
中を見ると、「こんなことまで書かないと、中学生は学校生活ができないの?」と、ため息しか出ない、こまごまとした決まりの大作冊子です。
掃除の欄は、黙って素早く掃除する態度について述べてあり、場所別に手順が書いてあるのですよ。
教室、廊下、玄関、体育室、下駄箱、便所、校庭、音楽室、・・・・・・・箇所別に、全部掃除の仕方を書かないと、生徒の掃除を指導できませんか?
学活「朝の会」「下校時の会」進行と使う言葉まで、きめ細かに書かれています。
何か、突発的なことが起きたら、何を見て進行するのでしょう?
とにかく、何でもかんでも書いてありますよ。
ひょっとしたら、息の仕方まで書いてあるかも知れないと思うくらい、詳細な決まりです。
これじゃあ、子どもは息苦しくて窒息するでしょう。
先生は、この内容をすべて頭に入れているのでしょうか?
それとも手引きを持ち歩いて、その都度、ページをめくるのでしょうか?
こんな、あいさつの仕方や廊下の歩き方など、こと細かにを書いて、生徒を縛らないと教育できませんか?
そうそう、通学用の自転車の色は、「紺、あずき、シルバー」の3色以外はダメですと。
昨年入この中学に入学した生徒さんが、「何故、この3色なのですか」と聞くと、「高等学校の入学試験に通らないから」というのが理由だそうです。
高校の先生が、乗ってきた自転車の色を見て、変な色の自転車に乗っていると、生活態度が悪いと判断して、減点をするからと説明されたそうです。
はあ?どこの高校が、自転車の色を入試の合否判断基準に採用しています?
自転車の色で入試の結果を左右するとしたら、それ、表現の自由の侵害といいますか、憲法違反ではありませんか?
子どもの権利条約の、自己表明権の侵害ではありませんか?
嘘までついて、生徒を縛らなくてはいけませんか?
まったく、今の福山の生徒指導内容はどうなってしまったのでしょう。
これじゃあ、生徒は不満を鬱積させるだけですよ。
どこかで、はじけるか爆発しますよ。あるいは、自分では行動できない無気力なぞろぞろ人間になってしまいますよ。
福山の生徒指導、おかしすぎます。こんな、子どもの自由や自然なあり方を奪う教育は、改めていただきたいと切に思います。福山の子どもは、かわいそうです。