鳩山由紀夫民主党代表(首相)の後継を選ぶ代表選は、菅直人副総理兼財務相(63)と樽床伸二衆院環境委員長(50)の2人が立候補し、3日、党本部でそれぞれ会見した。

 「菅氏で決まり」とみられた民主党代表選に、「七奉行」の一人、樽床伸二氏が名乗りを上げた。

 3日昼には、白髪交じりの髪の毛をきっちり黒染め。1~2分で染めあげ「テレビでは、その方がよかろうと言われた」と新鮮な気持ちで臨んだ。会見では「最初に取り組むのは衆院定数の80削減だ」とぶち上げた。国民から批判を浴びるマニフェストの変更には「正規の代表選がある9月まで参院選用の政策を引き継ぐのが、この時期に代表に就任する者の道だ」と控えめだ。

 会見後には菅氏との関係が微妙になった小沢氏を支える中堅・若手議員のグループ「一新会」を三井弁雄国対委員長代理らとともに訪問し支援を訴えた。結局、一新会は各議員の判断に任せる自主投票とすることを決めたが、党内最大グループの支援に期待をつないだ。

 それにしてもなぜ、閣僚経験がなく実績、知名度で劣る樽床氏が代表選に? 小沢系議員は水面下で、原口一博総務相、田中真紀子元外相や海江田万里衆院議員らを擁立しようとしたが、拒否された。結局、リストアップされたのが、三井氏や松本剛明衆院議院運営委員長らが推す樽床氏。それでも一新会では、小沢氏側近の岡島一正衆院議員が「小沢さんから言われたわけではないが、樽床氏に一本化したい」と提案したのに対し「手腕が未知数の樽床氏を推すのか」と異論が噴出。結局、自主投票となったという。小沢グループの求心力低下の表れという指摘もある。

 樽床氏の事務所には「(代表当選は)難しいのでは」と十数件の批判的な電話が届いたという。菅氏より有利なのは、ニュー民主党をアピールできる若さだけ。それでも樽床氏は「若い力を生かしたい」と、圧倒的不利な勝負に挑む。

 ◆樽床 伸二(たるとこ・しんじ)1959年8月6日、島根県生まれ。50歳。大阪大、松下政経塾を経て、90年衆院選に無所属で立候補し落選。93年に日本新党から出馬し初当選。以降連続4期。新進党、民政党と渡り歩き、98年に民主党合流。05年選挙で落選するが、昨年返り咲いた。選挙区は大阪12区。当選5回。


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