こんにちは♫

世界を繋ぐ歌唄い、植田あゆみです。

 

多国籍音楽グループWomenoftheWorldと約2週間弱のツアー中、今週末はアイダホ州で2つのコンサートがありましたキラキラ

 

 

4月29日は、数ヶ月前から私たちが心配していた、モルモン教系の大学、Brigham Young University Idahoでのコンサート。 

 

戒律の厳しいモルモン教。

私たちの衣装や、公共の場での行動などに関して、数ページにもわたる決まりが書いてある書類が送られて ており、

 

どこまで私たちの文化的なアイデンティティを主張するのか、

彼らのルールに合わせるのかで話し合いを続けていました。

  

Brigham Young University Idahoのコンサートの前日4月28日は、また別の大学でコンサートだったのですが、

 

そのコンサートの企画をしてくださったアリソンさんがモルモン教徒ということで、29日の本番へ向けて、お話を伺うことに。  

  

 

笑顔がとっても素敵で、優しいアリソンさん。私たちの質問にも丁寧に答えてくださいました。 

 

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(アリソンのファミリーと^ ^) 

 

とっても良い天気✨

そして素敵なキャンパス。

 

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あゆみ:

実は、明日のコンサートに向けて、グループとしてちょっと心配しているんです。モルモン教への尊敬や、理解はきちんと示したいけれど、色々な価値観へオープンになろう、それぞれの文化をきちんと紹介しよういう私たちのメッセージも大切にしているので、うまくバランスを取れればいいなと。

 

 

アリソン:

うんうん。そうね。まず、あなたたちと、こうしてオープンに話せることはとても素晴らしいことだと思っているわ。宗教の話題はタブーっていうこと自体、無くしていければいいわよね。質問があったらなんでも聞いて。できる限り答えるわ!

 

 

あゆみ:

一番心配しているのはやはり衣装ですね。 

  

 

アリソン:

そればっかりは、明日のコンサートの企画者次第よね。

ただ、私たちモルモン教徒は、ノースリーブで外を歩くことはないし、スカートの下にもストッキングなどを履くの。要は、レイヤーコーディネートってところかしらね。慣れてしまえば、あまり気にならないものなのよ。

 

 

あゆみ:

お酒も、カフェインを含んだお茶やコーヒーも飲まれないんですよね?

  

 

アリソン:

そう。でも、これは私たちが健康であるために大切なことだから、制限されているとは感じないわね。常習性のあるものは最初から摂取しないということ。ただ、私は頭痛がするときはコーラをちょっとだけ飲むの。少しのカフェインが頭痛を飛ばしてくれるから。その辺は、自分自身と相談というところかな。 

お肉は、命に感謝して頂けば、食べても大丈夫。 

  

 

アリソン:

私も質問してもいい?

あなた達の宗教や、信じていることはなに?

 

 

ジョージア

私はカトリックとして育ったけれど、数十年ほど前に仏教徒に改宗しました。

 

デボラ:

私はプロテスタントとして育ちました。

 

 

パトリック:

僕もクリスチャンとして育ったけれど、今は宗教というカテゴリーよりも、”愛”を信じて生きてるといった方が近いですね。

 

 

あゆみ:

私は特別宗教観を持って育ってこなかったけれど、私も愛や、私たちを繋ぐ大きなエネルギーをを信じているといった感覚かもしれません。

 

 

アンネット:

私も厳粛なクリスチャンとして育ったけれど、アメリカに来てから自分の信じて来たことや、恐怖でコントロールされて来たことに疑問を持ち始めて、今は宗教を超えて、もっと大きな視点から物事を見るようになりました。

 

 

あゆみ:

モルモン教には誰でも入ることができるんですか?あと、モルモン教以外の人と結婚はできるんですか?

 

 

アリソン:

モルモン教に血筋は関係ないから、誰でも入ることはできるわ。

結婚も、モルモン以外の人ともできるけれど、その場合は、モルモン教の教会で式を挙げられないの。モルモン教徒は、死後もパートナーや、家族との縁が繋がっていくと信じているんだけれど、それはきちんとモルモンの教会で式を挙げることが必要で、私にとって、神聖なモルモンの教会で式を挙げて、愛を誓うことは、とても大切な意味を持つことだったから、モルモン以外の人と結婚することは考えていなかったわね。

 

 

ジョージア:

こんなにキュートだけれど、アリソンには5人のお子さんがいらっしゃるそうよ!

 

 

アリソン:

ありがとう。そうなの!上が19歳で、下が8歳になるのよ。

  

 

あゆみ:

もし、この先、お子さんがモルモン教を抜けたいと言ったら、どうしますか?

 

 

アリソン:

うーん。きっと泣いてしまうと思うわ。私がモルモン教でいることで、日々本当に幸せに暮らせているしね。。でも、それを彼らが望むなら、サポートするかな。でも。。。やっぱり大泣きしちゃうわ。

 

 

アリソンとの会話でちょっとした気づきがありました。

 

宣教師の人たちや、布教活動に励む人も、

ご自身がその宗教で救われた、本当に幸せになれた!と心から思っているから熱心に広めよう、伝えようとしているわけで、

 

本当に良いものを伝えたい!

これでたくさんの人が幸せになれる!

 

とい心から思っているときは、 

 

それを必要としていない人。

それ以外の方法で幸せを見つけた人もたくさんいる。

 

ということを認めるのが難しいだろうなと。

 

 

これは宗教に限らず、いろんな面で言えるのかもしれないな。

 

 

そして厳しい戒律も、

一度日々のライフスタイルに溶け込んでしまえば、

苦痛とは感じないのかもしれません。 

 

私自身、心のどこかで

 

特定の宗教に属してしまうと、

 

”周りが見えなくなってしまいそうで怖いと思っていること”

”あーこれもありだし、あれもありなのねー”

 

と、

 

宗教や、信仰に関して、ちょっと離れて見ていたい、受け止める心を持っていたいと感じていることに気づけました。

 

ただ、キラキラ目を輝かされてお話してくださったアリソンと出会い、

 

私自身を幸せにする道はこれ!

  

と、ひとつのことを信じる潔さを持てることもかっこいいな!

と思ったことも事実です。

 

28日のコンサートでは、高校生の合唱団の皆さんと共演させていただきました。こちらもとーーーっても楽しかったです!

一緒に合わせての練習時間、たった30分でよく頑張りました!

 

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(コンサート前に互いにマッサージしてウォームアップ!)
 

 

 

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次回は、いよいよ大学でのコンサートのレポートです♫

 

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<最後にモルモン教に関してのまとめを少し> 

 

まず、モルモン教と世間では呼ばれていますが、正式名称は末日聖徒イエスキリスト教会といいます。預言者ジョセフ・スミスによりアメリカで回復されました。回復された、というのはイエスキリストが復活して天に昇られた後、正しい教えが廃れ誤った教えが蔓延していた背教とよばれる時代があったからです。

この教義は天父とその息子イエスキリスト、そしてその御使いである聖霊を信じ、試しの世である現世を戒めに添って生き、死後の世界である来世で永遠に神と共に住まう事を目標としています。

 

教会の創設当初から約50年にわたり、一夫多妻制が認められていたそうですが、米政府の圧力を受け、1890年に廃止されました。なんでも、預言者のジョセフ・スミスには、40人以上の配偶者がいたとか。

 

世界中で布教活動を展開していますが、特にアメリカでの普及率が極めて高く、ユタ州の市民のおよそ70%はモルモン教徒であると言われています。

 

お酒や、カフェインを含む飲み物、タバコは禁止。女性の過度な肌の露出も禁止されているなど、厳しい戒律で有名な宗教でもあります。 

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2014年度全米アカペラチャンピオン

30ヶ国語で歌う多国籍アンサンブル

Women of the World 東京公演

 

9月2日(土) ギャラクシティ西新井文化ホールにて、午後3時より!

 

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ウーマン・オブ・ザ・ワールド

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