ヨーロッパの主要な地形 ①河川 | 大学受験の世界史のフォーラム ― 東大・一橋・外語大・早慶など大学入試の世界史のために ―

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ヨーロッパ重要河川トップ5 地図

<ヨーロッパ重要河川トップ5>

ヨーロッパ重要河川6-10位 地図

<ヨーロッパ重要河川6-10位>

ヨーロッパ重要河川11-15位 地図

<ヨーロッパ重要河川11-15位>

ヨーロッパの都市・地域

世界史において学ぶ地域のなかでも,特にヨーロッパには,覚えるべき都市・場所が数多くあります。しかも,沿岸部だけでなく,内陸にも重要な都市が多く存在します。

このような特徴から,ヨーロッパの都市・場所をおさえるうえでは,自然の地形のうち,海岸線に加えて,河川を利用することが,特に大きな効果を発揮します。

地形の世界史上の重要度

それぞれの地形の世界史学習における重要度は,現在の世界における意義や知名度とは必ずしも一致するわけではありません。世界の歴史を学ぶうえで特に効果を発揮する,世界史において重要な地形というものが存在します。

ここでは,その世界史上の重要性に焦点を当てて,自分の世界史の学習・受験・指導の全ての経験をもとに,ヨーロッパの河川をランク付けして紹介しようと思います。

ヨーロッパ重要河川ランキング

順位 河川名 主要流域国
1位 ライン川 スイス・ドイツ・フランス・オランダ
1位 ドナウ川 ドイツ・オーストリア・東欧諸国
3位 エルベ川 チェコ・ドイツ
4位 ヴォルガ川 ロシア
5位 セーヌ川 フランス
6位 オーデル川 チェコ・ポーランド・ドイツ
7位 ドニエプル川 ロシア・ベラルーシ・ウクライナ
8位 ポー川 イタリア
9位 ロワール川 フランス
10位 ローヌ川 スイス・フランス
11位 ガロンヌ川 スペイン・フランス
12位 ヴィスワ川 ポーランド
13位 テムズ川 イギリス
14位 タホ川 スペイン・ポルトガル
15位 ドン川 ロシア

最も重要な川は,ライン川およびドナウ川です。この二つはどちらも最大の重要性をもち,どちらが上か下かは決められません。ローマ帝国とゲルマン人の境界となったこと,ヨーロッパの南北と東西を結ぶ交通の大動脈となったことなど,ヨーロッパの歴史において重大な役割を担ってきました。

第3位はエルベ川です。中世の時代を中心に,ゲルマン人とスラヴ人,西欧と東欧の文明圏を分けて,重要な境界となってきました。

第4位はヴォルガ川。ヨーロッパ最長の河川で,ロシアの交通の主要路となり,その沿岸部はロシアの政治・経済の中心となりました。

第5位がセーヌ川です。フランスの政治と経済において重要な役割を果たしています。

その後,6位から10位は,順位をつけるのは難しいのですが,6位-オーデル川,7位-ドニエプル川,8位-ポー川,9位-ロワール川,10位-ローヌ川としておきます。

惜しくもトップ10入りを逃した,11位から15位の川は,ガロンヌ川ヴィスワ川テムズ川タホ川ドン川です。

学習の方法

1位から5位までの川は,必ず名称と位置を覚えるようにしてください5位~15位のものは,「知っている」・「聞いたことはある,という程度でかまわないので,軽く名前と位置を確認しておくとよいでしょう

川の名前と位置がわかると,ヨーロッパ史に出てくる戦争や交易の話が,とたんに実感をもって理解できるようになり,おもしろくなってきます。重要度が上位のもの,勉強のなかでよく目にするものだけでもいいので,ぜひ川を覚えてみてください。