ころ
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2009-10-26 23:54:08

短文:Sunny sunday

Theme: 短編

 ある晴れた朝。

 退屈なほど青い空に浮かぶ、白い雲。

 何気ない日常の始まり。



「とーきーわー、郵便やさん来たからとってきてー」


「…はいはいっ」

 せっかくの休みなのに、と常葉は思った。


 昨日で大学の授業で出たレポートは終わらせてしまったから、今日は本当にすることがないのだ。


 こんなふうに家で何もせずにごろごろしていれば――週に2日ある休みを家で過ごすのもどうかと思うのだが――母親に使われるのは分かっていた。そして、渋ればうるさく色々言われることは分かりきっている。


 だから、読みかけの雑誌を置いて、ゆっくり立ち上がった。


 ポストは玄関の脇に設置されていて、一度外に出ないと郵便物が取れない。

 脱ぎ捨ててあったスニーカーを、かかとを踏んだまま引きずって、玄関のドアを開けた。



 ――と。



 玄関を開けたら、猫が立っていた。



Sunny sunday




「――」


 常葉は黙って猫を見た。

 野良猫だろうか。首輪はしていない。の割には、灰色の小綺麗な猫だった。

 猫はぼうっと眺めている常葉を見上げて、


「おぅ、おはよう」



 と。

 確かに言った。


「・・・」

 空耳だろうか?と常葉は思った――まさか、どうして猫があいさつだなんてするだろうか――



「何ぼうっとしてんだよ。時間ないってのに。」



時間がない?

そんな急ぎの用事なんてあったっけ?

いや、そもそもどうして猫がそんなこと――



 普通でない事態に、常葉の頭が全くついていけていなくて――逆に適応してしまっているかのようにも見えた。



「ほら、もう行かないと間に合わねぇ! 行くぞ!」

「えっちょっ…待ってよ!」



 気付けば、常葉は猫を追いかけて走っていた。


 駅へと向かう大通りを横切って、小さな商店街の通りに入った。

 休日なのもあって人が多い。そこを、猫は何の変哲もなく駆けてゆく。

 常葉は猫を見失わないように、必死に人を避けつつ走る。

 不意に、パン屋の横の路地に猫が駆け込んだ。
人ひとりが通れる程度の、狭い道。

 商店街にはよく来ていても、もちろん通ったことのない道だ。だが、常葉は迷わず路地に入って猫を追いかけた。


 建物と建物に挟まれてできた路地は以外に複雑で、何度か左にも右にも曲がりながら進んだ。
そして猫についていくまま何度目かの右折をした途端、



「!」


 急に、目の前が開けた。


 開けた視界に入ってきたのは、建物に囲まれた広場だった。

 建物の壁沿いに、四方にベンチが置かれていて、真ん中には樹が1本立っている。


 呼吸を整えようと大きく息をしながら、常葉は猫を見つめた。

 猫は歩いて、真ん中にある樹に向かっている。


 そして立ち止まると、ふいと空を仰いだ。



「空がきれーだ」



 常葉も、つられて空を見上げる。




建物に四角に切り取られた空は、きれいな青空だった。




「毎日見てるモンも、気分が違えば、こんなに雰囲気が変わるもんなのかねェ」




そうなのかもしれない。

今日家の中から見た空に比べると、とても新鮮だ。




「きっとこれは――」



――全てのことに言えるんじゃねぇかな――





「――常葉?」


「…へ?」


はっとして、声のするほうを見た。母親が突っ立って、呆れた顔で見ている。



「へ、じゃないわよ。こんな時間から何でうたた寝してんの」



うたた寝?

確かに、さっきまで広場にいた筈なのに、今は家の中だ。



「ほんと、家でだらだらしてないでどこか遊びにでも行って来なさいよね」



…さっきのは夢?

まさかそんな。

路地に入って広場に行ったのも?猫がしゃべったのも?――いや、夢だからそんなことが起きたのだろうか…?




「常葉!寝ぼけてるんじゃないの!」

「寝ぼけてないって」


 いつもなら声を張り上げるところだが、今日はやけに落ち着ける。常葉は立ち上がると玄関へと向かった。



「どこ行くの」
「散歩」



 それだけ言うと、常葉は外に出た。


 秋の色匂う、すずしい風が吹いている。


 空は青く、白い雲が浮かぶ。



 見慣れた風景、の筈だが、今日は美しいと思える。




 また明日も、綺麗だと思えるだろうか?



 その答えは、教えてもらったばかりだ。




 折角の休みなのだから、夢で見た広場が本当にあるか探してみようか。

 もしかしたらあの猫に似た猫を見かけるかもしれない。




 常葉は、心を弾ませながら、駆け出していった。






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やってしまいました。

あまりオチのない話。…で?ってなるハナシ。


関西人としてそれはどうなの!?

とか思ったのですが…今回はこんな感じで!


短文では人物について深く書かないので、色々設定が謎ですね;

私も猫がどういう立ち位置なのか非常に気になります(ノ´▽`)ノ

ただ常葉という名前は個人的にすごく気に入りました☆



…面白い話が書けるように精進したいものです…(+_+)

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2009-10-19 23:48:47

ひま喫茶45

Theme: 長編:ひま喫茶

――シラナイ、よ


あの特徴的な口調で言われた言葉が、耳にまとわりついて気持ち悪い。


それを振り払うように、全力で走った。


 建物の外壁に付けられたボロボロの階段を駆け上がって、廊下の突き当たりにある部屋のドアをはね開けた。


 抱えていたパンを放り出して、入り口に置いてあるランプに火をつける。閑散とした部屋がぼうっと照らされる。


 ボロボロのベッドに横たわっているトトに、駆け寄った。



「トト!」


返事はなかった。



 トトの顔は青ざめていたが、それ以外は何ら、変化はなかった。


 まるで眠っているかのようだ――ただ、何かが違う。そんな気がした。



 自分の鼓動がひどくうるさかった。

 何を考えているわけでもないのに頭がいっぱいだった。



「…トト?」


毛布を握っている手を、そっと触った。


…冷たかった。



 何度も名前を呼んだ。起こそうと体を揺する度に冷たさが伝わってきた――それが無言で現実を教えているように思えて、とても悲しくて、いつの間にか泣いていた。



 足音がした方を振り返ると、ドアの前に立っていたのは先生だった。


 彼は黙ったままベッドに近寄って、隣でしゃがむと、何も言わずにそっと、自分の頭に手を置いてくれた。





 泣きながら何を叫んだのか、全く覚えていないが、先生の腕の中は確かにあたたかかった。





 その後、トトは先生によって丁寧に埋葬された。


 そして俺は、先生の教会に引き取られることになった。




 教会で生活するうち、牧師になりたいと思うようになったのは、当然といえば当然の成り行きだった。




「…キール?」


「え?」

 不意に声をかけられて、はっと我に返った。


「どうしたの、大丈夫?」


 いつもの喫茶店、いつもの風景。

 降り続く雨の音。


 レイがケーキを置きながら声をかけたようだった。



「あぁ、全然。」


 気がつけば、随分と前の記憶を思い出していたな、としみじみ思った。

 どれくらい回想していたか分からないが、いつもならすぐに飲んでしまう紅茶が、今日は手付かずの状態で置きっぱなしだ。レイが変に思うのは当然だった。



「そ。ならいいんだけど」


 客が来た。レイはイスに座ることなく、そのまま玄関へと向かっていった。

 湯気の出なくなった紅茶と、白い皿に置かれたリンゴのタルトとが残された。



 キールは紅茶を一口飲むと溜息を吐いて、窓の外を眺めた。


 また過去を回想し始めるのに、そう時間は掛からなかった。

2009-10-12 23:59:58

いつか

Theme: ブログ


雲は虚ろ-道



この場所とさよならする時には

今よりも成長しているだろうか

桜舞う時には

別れ際に何か1つは渡したい


太陽はきらきらしていて

何にだって影をつくるから

せめて桜が空を舞う間だけでも

影をおとさないように




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季節外れの写真ですみません。

久しぶりの日記です!


授業も始まって、またてんやわんやしてます;

でも来年には授業もサークル活動もなくなってしまいます!

いや、そうなるはず…寧ろそうならなきゃ色々非常事態です(特に授業)

なので残り数ヶ月がんばるしかないですね☆


今年もあと数ヶ月ですが、きっと駆け抜けるように終わるのでしょう。

ならベストを尽くして走るしかないですよね!

だから前期の後半辺りから、授業マジメに受けようって思い直しました。


えっ、もう手遅れ?



まさかー


(ノ´▽`)ノ




早速ですが、お知らせがあります☆


11月8日 18時~19時 滋賀県立大学にて



LivingDesign13th Fashion Show


"CIRCUS"




ファッションショーします!

昨日にもシャッションショーやったばかりですが、これが最後のショーです。

学科のみんなが作ってきたものの集大成です!

お時間ありましたら、是非!


ちなみにこれは学園祭の最終日です。

学園祭――湖風祭は、11月6日から3日間、11時~20時までやってます☆

県大はやたらと敷地が広いので、規模がでかいです。。

さらにちなみに、BigBand部の演奏は7日にあります◎

敷地内で迷うかもしれませんが、楽しいのは間違いないと思います♪


さて、毎週月曜を更新日にするのを目標にしているのですが、

今週はまさかの日記でした。。

誰が私生活に興味あるねんって話なんですが、

来週はひま喫茶の予定です!

キール編がまさかの長さですが

物語もあと少し…な筈なので。これも駆け抜けていきたいですね☆

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